表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つむろぐふたごのものがたり  作者: 燈真
第五章 兄と妹と真実
45/73

五章 兄と妹と真実

 小さな頃。まだ佳乃が本当に舌ったらずな話し方をする年齢で、まだ孝己がとびきり可愛い笑顔を見せる年齢で、そんな二人を前に目いっぱいお兄ちゃんぶっていた頃。誰かに尋ねられたことがある。

もし、自分の目の前で、佳乃と孝己とが溺れていたら、どちらか一人しか助けられないとしたら、どうするか。

 なんてひどい質問をするのだろうと思った。どちらかしか助けられないなんて、そんなの選べるわけがない。自分は兄貴分なのだから、何とかして二人とも助けるんだ。半泣き状態でそんな風に答えた気がする。

 今ならわかる。世の中は、そんなに都合良くはできていないのだ。第三の道なんてそんな容易く存在しない。諦めなどという次元ではない。自分の無力さに打ちひしがれながら、なすすべもなく、ただ選ぶことしかできないことだって、あるのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ