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夢見る少女

 これは恋ではないと思う。そう信じたい。

 けれどもそんな気がするのもまた事実だ。いや、やっぱり恋かも。

 恋____なんで?ずっと見てるから?ううん、ずっとなんか見て…見てる、うん。

 あと、あれだ。17歳のキャパシティーを超えている。あの人風に言うと。

「あの人」だって。

 なんか恋愛小説みたいだ。17歳の初恋。

 まあ実際にそうだけど。

 恋だ、恋だ、私は先生が好きなんです。好きで好きなんです。

 おもいっきり恋してますみたいな顔で私は黒板を見上げた。


「はい、ここから作者の主張に入るんで、ピンクの蛍光ペンで線引いてね。」

 落ち着いた、重量感のある声が聞こえる。いや、重量感は言い過ぎか。

 でも大好きな声。ピンクの蛍光ペン。

 先生の小さめの唇が動くたびに少しずつ赤みが増していくのが分かる。

 綺麗で、艶やかで、官能的。先生に教えてもらった言葉達。

 一番前は得だ。先生の動きの一つ一つが良く見える。

 今度はチョークを手に持つ。華奢な指。青白い手が白いチョークを持つと、一層青白さが際立った。

 それをエロいと思う私は完全なる変態なのだろう。

 でもしょうがない。先生の身体一つ一つがなんかエロいんだもん。私は悪くない。

 先生がそんな身体してるのが悪いんだよ。

 横顔も綺麗だ。友達は普通とか言ってるが、あの泣きぼくろだって個人的にはかなりポイント高い。泣きぼくろ最高。

「恋は盲目」どこかで聞いたような科白が頭の上を掠めた。

 盲目だっていいじゃないか。今こうして恋をしていることが幸せなんだから。



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