はじまりは生徒会!
序章
真夏の暑い日の学校それは、俺の地獄だ。
ここ、壬生高校は幕末で有名な新撰組の屯所の跡地だそうだが、そんな事知ったことじゃないこんなこと思ってても訴えることはしない。
なぜか、それは・・・余計に暑苦しくなるうえに、この学校での禁句の一つとして定められているからだ。
この学校には五十の禁句がしていされている。
冗談ではない。
その禁句を言ってしまうと何かしらの罰が与えられるのだ。
なんでも、新撰組の曲中法度のマネだそうだが、つくづく
この学校はありえん。
おっと、紹介が遅れたな。
俺は、真奈華 皇騎、現在壬生高校の一年だ。
この、壬生高校は壬生小学から壬生大学までのエスカレート式である。
受験を受ければ、途中編入もありらしい。
とまぁ、俺は歴オタの親に無理矢理ここの高校受験をさせられつい、受かってしまった編入組だ。
それで、現在に至るわけなのだが、これからどうなることやら。
これは、これからこの学校の深部に巻き込まれてしまう俺の可愛そうな話しである。
一話 流れ
今日の空は、珍しく不機嫌だ。
どんよりとした雲が空をおおっていて、今にも雨が降りそうだ。
今、俺はとてつもなくしょーもない授業をボーとまどの外をみながら、受けていた。
(早く、終わん無いかなぁー)
とか考えながら。
この学校は、勉強レベルは高いらしいが、そんなに授業は難しくない。
だから、今だって外を見ながらヒマを持て余している。
「真奈華!」
どでかい声が教室に響いた。
前に立っている、数学教師だ。
「なんすか?」
「なんすか。じゃないだろう!?真面目に授業受ける気あるのか?」
「あるっすよ。」
「なら、今から黒板に書く問題を解いてみろ!とけなかったら、教室からでてけ!」
(また、このパターンか・・・)
俺は半分あきれながら、今先生が書き終わった数学の問題を解きに前にいった。
はっきり、言って俺は一応勉強は得意な方だから、こんなことをされてもなんのいみもないのだ。
(これは東大の入試問題じゃなかったか?前に一度みたことがあるような気がする。)
そして、俺はコツコツと問題を解いて席にもどった。
スラスラと解答を書いていた俺を見て、その教室にいる俺以外全員放心していた。
まぁ、たまにはこう言うのを見るのも楽しいものだが、わざわざ頭を使わなくてはならないから最近は真面目に勉強しているふりをしていた。
「せんせいー解けましたよ?あってるっすか?」
「あ、あぁ・・・。」
さすがに、答えを偽るつもりは無いようで、アッサリとみとめた。
そこで、休み時間を告げるチャイムが鳴り響き、しょーもない授業は終わったのだった。
「真名華って頭いいんだな~」
休み時間が始まってすぐ、クラスの男子が話しかけてきた。
「別に・・・お前誰?」
「俺は、夢埼 夕日この学校の生徒会書記してまーす。」
「生徒会の奴が俺になんか用か?」
まぁー当然の質問だろう。
わざわざ、自分が生徒会の書記だって言うってことは、生徒会書記として、俺に用があるってことだからな。
「真名華、高校からの編入?真名華みたいな人は目立つから中学にいたら俺が気づかないわけないんだよ。」
「・・・」
(俺はそんなにめだたないと思うんだけど・・・)
俺が黙っているのが答えと思ったのか、また話し始めた。
「それでさ真名華、生徒会入らないか?」
それを聞いて、俺は心底意味不明だった。
生徒会の人数は決まっていて、七人だ。
それに、中学校の時点でそれが決まり、生徒会に空きはないはずだ。
いや、そんなことは今更どーでもいい。
とりあえず俺は・・・
「断る。」
生徒会なんかやってられるわけない。
「どうしてさ~生徒会にはいい特典てんこもりなんだぜ?」
こいつの言う通り、生徒会になると平常点が上がったり好き勝手できる特典がついているが、
「めんどくさい。」
「なっ、そんな理由で断るのか!?」
「俺はめんどくさいことはしない主義でな。」
俺が、そんなふうに言うと夢埼は少し考えてから、口を開いた。
「真名華、しかしこれはもう生徒会で決まったことなんだ。皇騎は、副会長として生徒会に必要なんだよー」
いつ決めたんだよ。
てか、なんで副会長?
しかも、呼び捨てにしやがってこのヤロー。
「断る。」
それだけ言って、俺は教室を出た。
これが、俺の未来を変えた出来事で、これから俺が流れ着くのは黒い闇だと言うことをまだ俺は知らなかった。
「はぁ~やっぱし会長に来てもらうんだったなー。俺じゃ、皇騎説得できないし、俺はこう言う性分じゃないんだよー。」
俺は、他の科目のヒマな授業を乗り越え放課後になった。
やっと帰れるとおもって、足早に校門へむかった。
しかし!
「真名華。」
なんかしらんが、門に立ってた先生に止められた。
反応したらまためんどくさいことになりそうだったから、本能的に先生の前を堂々と通り過ぎた。
「無視するんじゃない。親御さんに電話するぞ。」
などと、後ろから言われては、止まる他ないが・・・
俺は、首だけを先生の方に向けた。
「生徒会長がお前をよんでるぞ。」
「お断りする。」
俺は即答して、また前を向いた。
「!?」
前を向いた俺の前に立っていたのは、金髪の男だった。
身長は俺より高い、168くらい だろうか。
後、目につくのは何故かえらく美形だってことくらいだ。
瞳は、綺麗な空色で、顔立ちは整いすぎなくらいだ。
「君が真名華?想像してたのとぜんぜーんちがうじゃん。頭良いってきいたから、すっかりガリ勉君みたいな顔想像してたのにな~こんなに、可愛いとは思わなかったね~」
しかもそんなことを金髪の男はぬかしやがる。
(何だこいつ?はぁ、また変なのに話しかけられた・・・)
「さっそくなんだけど、生徒会入ってもらえるね?」
笑顔で有無は言わせないよ的なことをサラッといったそいつはいつのまにやら、俺と握手して・・・いや、されていた。
まぁ、もちろん俺はその手を
振りはらって
「断わる。」
とだけいった。
「あらら?本当に頑固だねー夕日がいってた通りだよ」
「だいたい、なんで俺なんだ?副会長は中学の時点できめていたんだろう?」
「そうだよ?中学の時点で真名華が副会長にえらばれていたんだ。」
「はぁ?意味わかんないだけど?」
なんで、中学の時点で俺が転校して来ると知ってるのか意味がふめいだった。
「副会長にてきする人が中学にいなくてね・・・君、剣道うまいんだってね~」
「は?いきなり何の話だ?」
たしかに、俺は物心ついた頃には竹刀をもっていた。まぁ~親が歴オタだから疑問はなかった。
でも、大会とかには出るつもりはなかったから、今まで試合といっても練習試合しかしたことのない、言わば初心者だ。
と言うかなんで、俺が剣道していることを知っている?変態なのか?変態なんだな。
「この学校を君の親にすすめたのは僕だからね~。君に生徒会に入ってもらうためにね。」
「余計わからん。」
「言っただろう?君に生徒会に入ってもらうためだってね。」
「いや、そぅじゃなくて、なんで俺を生徒会に入れたいかを聞いてるんだが?」
俺がきぃたら、驚いた顔をしたあとなぜか、悔しそうに顔がゆがんだ。
ただ、俺はその顔の意味もわからず沈黙するその男を見ていた。
「か~いちょ~、説得上手くいった?」
沈黙した空気をやぶったのは、夕日だった。
「いや、なかなかに頑固でね~。」
会長はさっきまでの悔しいそうな顔の面影なくなっていた。
「やっぱ、かいちょーでもダメかぁ~」
「そうだね~こんなのはどうだろ?剣道で試合をするんだ。それで、勝った方が負けた方になんでもお願いできる。と言うのは?」
いや、何故に剣道?
だいたい、なんで試合などくそめんどくさいことをしなくちゃならんのだ?
「やだね。」
やってられんつーの。
「自信ないのかい?」
「ない。」
別に無い訳じゃないが、こんな見え見えの罠にはまるほどおちぶれちゃいない。
「本当に頑固だなぁ~」
なんとでも言え。
「じゃあ、試合受けないと真名華の過去を言いふらすぞ。」
「なっ・・・。」
何故、こいつが俺の過去など知っているんだ?
調べたな・・・
「かいちょー皇騎の過去ってなんだ?」
「あー、にね・・」
「待った!わかった、わかったから。」
あれは、聞きたくも思いだしたくもないからな。
だいたい、勝てばいいんだから。
「それじゃあ、明日の放課後南体育館で待ってるね。」
会長は俺のムカつくほど、満面の笑顔を見せた。
にしても、なんて性格の悪い会長なんだ・・・。
「あぁ、わかった。」
「えっ?何々、かいちょー皇騎を説得出来たの?」
状況がわかってない奴、一名は、ほっといて俺と会長はその場をさった。
初めて書きました(^◇^;)
ここまで読んで下さった読者様、有難うございます(^O^☆♪
出来はどのようなものだったでしょうか?
あまり、自信のほどはないのですが、楽しくよんでもらったらうれしいです♪
続編を書くつもりですからヨロシクお願いします(_ _)