表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

二作目 叫ぶ隣人(ホラー)

恋は盲目というけれど、

好きな人の悪い部分が見えなくなるだけじゃない。

正しい判断すらできなくなることもある。


僕は25歳。社会人2年目。

仕事に慣れる前に後輩が出来て、

焦りながらも日々学んでいる。


2週間ほど前になるか、隣に女性が引っ越してきたようだ。

1週間ほど経った頃から、

寝ようとする時間に隣から叫び声が聞こえるようになった。


最初は心配したが、

このご時世、隣に行く勇気はなかった。


毎日同じ時間、同じ声量で叫ぶ。

ゲームでもしているのかと思い、

気になる日はイヤホンを耳栓代わりにした。


ある日、ゴミ捨ての為に玄関を出ると

隣の部屋の人と鉢合わせた。

思った以上に綺麗な人で驚いた。


珍しくエレベーターが来ない。

そんな気まずい時間を打破する為に、

改めての挨拶と雑談をしたことで、

叫び声の理由が分かった。


彼女は劇団に所属しており、

近々オーディションがあるため練習していたのだ。


防音がしっかりしていると思い込んでいたらしく、

深々と謝られた。


事情を知ると不思議と嫌な気はしなかった。

むしろ夢を追う人は好きだ。


それからは会うたびに少し話すようになり、

笑顔も増えた気がした。


オーディションが終わったらご飯に誘おうかなんて、

そんなことを考えるようにもなった。


その夜も練習が始まった。

少し早い気もする。

いつもより臨場感があり、

気合いが入っているなと感じた。


明日の朝に会えたら、

昨日の演技は迫力満点だったと褒めたいな。

才能を横目に眠りについた。


翌朝、外がやけに騒がしい。

ニュースをつけると見覚えのあるマンションが映っていた。


寝ぼけた耳にアナウンサーの言葉が入ってくる。

ストーカーが女性を殺害。

最寄りの交番で自首した。ということらしい


インターホンが鳴り響く。

いつもより長く感じた。


その日、僕は午後から会社に行くことになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ