いきなり登場
オレの部屋には、たくさんのカイロが置いてある。
ゲームでとったから溢れるほどある。
でも使わないからって、アリスにいつもあげている。
じゃあ、とるなよ?ほかのやつとれば?って思いますよね?
でも…これはわざとなんだ。
アリスがもう一つの秘密を信じないから…
カラダは、冷やさない方がいいんだ…
「なぁ、アリス…もっとゆっくりお菓子食べなってば。あと姿勢良くないよ」
「はいっ‼︎」
「あのさー、あんたおかあさんなわけ?」
「あー…まぁ、そうとも…てかさ‼︎なんでいんの⁉︎瑠美姫がなんでオレの部屋にいるんだよ⁉︎」
「え、だってアリスんちに行ったらここにいるよってマミーがいうから。そしたらあんたのマミーが上がっていいよっていうからさ。とりあえずお邪魔〜」
「とりあえずって…」
「てかさ、あんたアリスのママだったんだ?なら、アリスとは付き合ってなかったんだね。よかったー」
「いや、付き合ってる」
「は?別れなよ」
「いや、別れない」
こんなやりとりをオレと瑠美姫がしている横で、アリスは黙々とお菓子を食べていた。
…
無関心にもほどがある…
「おっすー」
もう一人現れた。
カズ
「やっぱり来たか」
「だってさー、寂しいじゃん‼︎」
オレにいきなり抱きつくカズ。
「キモいから…てか、どうせ抱きつくなら瑠美姫にしなよ」
「えっ…⁉︎ちょ…あんたなんてこと…」
顔を真っ赤にする瑠美姫。
「あ、隣のクラスの瑠美さんだよね?」
「えっ⁈なぜに…わたしの名前を…」
「アリスのお友達でしょ?よくアリスが話してるし、てかオレたち三人幼馴染なんだ」
「あー…そ、それで…」
瑠美姫がきょどっていて非常に面白い。
「てことで、ウェルカムハグしてやりなよ。瑠美姫は、帰国子女だからさ」
「そうなん?じゃあ、遠慮なく」
「えっ、ちょっと…」
瑠美姫がきょどってオレの方に倒れてきた。
危うくオレが抱きしめるところだったぜ。
「ちょ、瑠美姫…抱かれんのは、オレじゃねーだろ」
「だってっ…」
瑠美姫の真っ赤な顔をみたアリスは、
「あらあら」
って言いながら、瑠美姫の口にお菓子をぶち込んだ。
あらあら
瑠美姫、完全に昇天です。
「アリス…の部屋行こ…」
「仕方ないわね」
アリスとボロボロの瑠美姫は、帰っていった。
なので、オレとカズはゲームざんまいした。
楽しく過ごした次の日、また瑠美姫がオレを呼び出しにやってきた。
ヒマ人め…
「証拠できた?」
「いや、まだだけど」
「てか、どんな証拠よ?抱き合うとか?なら、一回練習でもしよっかな」
「はぁ?だ、だれと…まさか…あんた…このあたしと…そ、そんなっ」
…
瑠美姫は、また顔を真っ赤にした。
「えっ、瑠美姫オレとハグしたいの?」
「ちがっ…てか、もう‼︎アンタのせいで、あたし赤ザルみたいじゃない‼︎」
と、いきなりブチ切れて行ってしまった。
…
「どうした?瑠美さんめっちゃ顔真っ赤にして怒ってなかった?」
「あー…、あの生き物なんだろね?」
「それは失礼だろ」
「はは」
よくわからない瑠美姫だ。
その後、体育があったので着替えたらめっちゃきつかった。
?
なんか…縮んだ。。
いや、これって…
オレが大きくなったの⁉︎
「げっ、舜…お前…なんでアリスちゃんのジャージ着てんだよ…」
⁉︎
アリスのだった…
あ…、この前アリスが暑いって言って脱いでたっけな…
「お前ら…まさか…」
「なんだよ?てか、取り替えてくるわ。あー、てかどうせ同じ体育館か。そんとき取りかえるか」
「えっ?脱がないの?」
「だって、さみーし」
「へー…、オレに着せろ」
「「「「「オレもー‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」」」」」
…
なんなんだ?
こいつらは一体…
てことで、ジャージを着たまま体育館に行くと、アリスもオレのジャージを着ていた。
「アリス、それオレの」
「うん、知ってる。舜の匂いした」
「「「「「うぉ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」」」」」
クラスの男子たちが、おたけびをあげつつ膝から崩れ落ちた。
なんなんだよ…
みんなうるさいなぁ…
続く。




