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プロローグ
「シア、これが欲しい!」
と義妹に全て奪われた日々がやっと終わると思ったのに
「お姉様の婚約者、シアにちょうだい?」
と悪びれもしない声でそう言った
私から全てを奪ったのに、テオドール様さえも奪っていくの?
「っ、」
と声にならない声しか出なかった
「いいでしょ?テオもシアの事が好きだって!」
なんで?テオドール様?どうして…?頭が追いつかなったそんなことを考えるより先に言葉が出ていた
「…うん」
それ以上の言葉は出なかった
いや、出せなかった
「シア、これが欲しい!」
と義妹に全て奪われた日々がやっと終わると思ったのに
「お姉様の婚約者、シアにちょうだい?」
と悪びれもしない声でそう言った
私から全てを奪ったのに、テオドール様さえも奪っていくの?
「っ、」
と声にならない声しか出なかった
「いいでしょ?テオもシアの事が好きだって!」
なんで?テオドール様?どうして…?頭が追いつかなったそんなことを考えるより先に言葉が出ていた
「…うん」
それ以上の言葉は出なかった
いや、出せなかった
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