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嫌な奴ほど顔が広くてうざいよな

作者: かなめ

こんな子いますね

 夜中3時に目覚めることが多くなった、半年前から。高校3年目にして私がこんなに脆いのかと気づいた。私には友達がいたその子に精神面で頼り切っていたが、友達は顔が広く平気で私の約束より、友達の友達を優先する。最初は許せたがいつのまにか諦めて関わりたくないと思った。こんなことで嫌になるのは普通なのか?と悩むこともあるが、私は私が好きで私を気にかけてくれるあなたが好きなのだ。

 音楽を聴きながら学校に登校する。気分が下がっているので私の今の顔はどれ位陰気なんだろうと、自分を俯瞰して考える。学校は退屈だ、唯一の楽しみはクラスの美形な女の子に会うができて、話しかけられることだ。下心がバレバレなので相手にされないし、陰で悪口も言われている。

 下校はみんな一緒に帰る人がいるが僕にはいないので、学校近くのドラッグストアの駐輪場に違法駐車した自転車に乗って寄り道をして帰る。住宅街ではゴミをつつくカラスや、駅前には酒を飲んで何か叫ぶ老人、高級車を見せびらかして乗る若者。そういうのを見るのが好きだ。そんな時スタバの野外の座席で一人でイキっているくせに一人の高校生の他校の女がいた。顔はタイプだったが話しかけてわかった。陰気で自分のタイプではなかった。そんな彼女は「ドリップコーヒー」を飲んでいた。「なんでコーヒーなの?」興味もないが聞いた「コーヒーこそがスタバの原点だから」「なるほど」全然共感はしなかった。「あなたはなぜ一人?」彼女に聞かれた。「友達でスタバに行くような子はいないからだよ」と伝えた。「なるほど、友達がいないのね」「!」「なんとなくわかる、話しかけてきた癖になよなよしてるし、ほら遠くの席にあなたと同じ制服を着た男子があなたの方を見てゲスい笑い方をしてる」よく気づいたな。実は同じ制服のやつがいることを入店した時に把握していた、あまり顔を見られないようにしていたのに。

 笑っていた男はあの憎いやつの面だった「あー相変わらずだな!」こいつは調子がいい、嫌われている事を感じさせない。きっとこいつは他人の感情など関係ないのだ平気で話しかけるし、もし友達ともう一人の友達においしい話を持ち掛けられた時、いい方を選びもう一人を見捨てるのだ。そしてそのおいしい話を、もちろん見捨てられた人には伝えない。正気ではないどんな性格をしているのか謎だ。だから避けている。私は無視した目の前の初めて会う女の方がそいつより信じられるからだ。「確かになよなよしてる、でも同じ制服の奴なんているかな?」と、とぼけた。彼女は察した「あーいないね、見間違い」気を遣わせた。このまま話したいが何せあいつにばれているので逃げたかった。「じゃあまた今度会いたいです」と言って適当な理由をつけて去った。きっともう彼女とは会わないだろう。彼女のことを深堀したかった。あの男はついてこなかった。多分無視されて身を引いたのだろう。

 顔の広いやつは嫌いになると面倒だ、関わるやつが全員あいつとつながっている気がする。相談する奴もいない。言ったら「いやあいつはわるくないだろ」とかいうのだ。なんで私を間違えているみたいに言うんだ。なんだかみんなが敵みたいだ。愚痴は家族にしか言えない。周囲は理解してくれないがあいつのあの性格はきっと変わらないのだ。もしあいつと仲が戻ってもあいつは学ばない、同じ行動をする変わらないのだ。それなら新しいやつとつるんであいつとは関係のない人と関わっていたい。きっとあいつは私が悩んでいても他の友達とへらへらしている。嫌だなこの世界。調子いいやつがいい思いして私はどういきればいいんだ。

読んでくれてありがとうございました

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