第43話 大詰め
カラミティと共に、城へと向かう中、鎧を身に纏った兵士が道端にかなりの数が転がっていた。多分カラミティの進軍によってふっとばされた兵士たちだろう。すでにこときれているのか息がない。以前と同じように蘇生魔法をかけつつ、記憶を操作する魔法を付与してそのまま城へと向かった。
「よ、ようこそお待ちしておりました。魔王殿」
金の装飾を施された豪華な服を身に纏った男が声をかけてきた。
この国の貴族らしく、胸には十字架をぶら下げていた。
豚だな。
「ああ」
「こちらでお待ちください」
通されたのは、豪華な部屋だった。
部屋中いかにも金掛けてますと言わんばかりのものが、一面飾ってあった。
民衆から集めた税を自分たちが贅沢するために使っているて感じだな。
この国の底から腐っているなこれは……。
「主。この部屋何かおかしい」
「だろうな」
部屋中に催眠ガスと思わしきものが煙が充満しているのがわかる。
視界が悪くなっていくが、全く眠たくならない。
なにかしているのか?
「そろそろだな」
さっきの貴族の声が聞こえてきた。
扉を開け廊下に煙が抜けていくのがわかる。
貴族は恐る恐る俺達に近づき、手に持った剣を振りかぶり、そのまま下ろした。
パリーン
「な、なに! 通らないだと?」
貴族は折れた剣を見て慌てだす。
そろそろ動くか。
貴族の首を掴み、床に押し倒す。
折れた剣で貴族の首を吹っ飛ばす。
返り血が全身に浴び、生臭い。
貴族の生首をもって、会うはずだった王のところへと向かった。
「主。ここではないか?」
カラミティが勝手に扉を開き、入っていった。
恐る恐る扉を開き、床に押さえつけられていた王冠をかぶった太った男がカラミティによって床に押さえつけられている。
「よう、国王」
ひいいいいと悲鳴を上げ口から泡を吐き、気絶してしまった。
話しかけただけなのに気絶してしまうとは意味が分からない。
そんなにこわいか......て、あ……返り血と生首持ちなら気絶されてもおかしくないか。
「カラミティ。そいつを処刑台に入れてこい」
「分かった」
さてさて、民主国家にでもしてやろう。
王族はまず皆殺しだな。
国王がいた部屋中を荒し、金品をマジックバックに詰め込む。
すると、外が騒がしくなり国王の悲鳴が聞こえてきた。
気づいたらギロチンのとこでしたとか発狂するよなぁ。
しばらくすると、カラスの声が聞こえ国民たちが城の中に入ってきているのがわかる。
「終わったぞ。主」
「ああ、あいつの血族も殺したか?」
「殺したぞ。すべて」
「ならいい。国民たちにこいつら渡しておいてくれ」
「分かった」
詰め込んでいた金品をカラミティに持たせ、さらに部屋の中を物色し始めた。
すると、本棚の奥に壁が繰り抜かれたおり、そこには隠し金庫があった。
解除魔法を使って開け、ギラギラと輝く金品を絹袋に詰め込んだ。
かなり金をため込んでいたのか、隠し金庫の中には、また金庫が入っており、その奥にも隠し金庫が存在していた。
それらすべてを絹袋に詰め込んだ。
「こんなところか」
金庫から出した財宝を詰め込んだ絹袋を持ち上げながら、エントランスの方へと向かう。その途中でカラミティと合流する。その途中助けた国民たちが集まり、皆に金庫に入っていた金銀財宝をばらまいた。
皆動物のようにそれを拾い、懐に隠す。
こんなことしないと生きていけない国になっている荷がよくわかる。
俺は、国民たちを集め自分たちで国を作れと命令を下し。ヴァルが連合国へと帰還することにした。
転移魔法ですぐさま帰宅し、ベッドに倒れる。
「お疲れさま」
優しい声が聞こえてくる。
疲れがたまっていたのかその日はいつの間にか寝てしまっていた。




