第37話 吸血鬼の血
吸血鬼の血を結晶化させたものだろう。
だが、なぜここまで吸血鬼の血が売られているのかが気になる。
この国に何かが起こっているのだろう。
「これ」
いつの間にか、ルリの肩に乗っていたカラスの足から髪を取り渡してきた。
気になってみてみるとそこには、眷属達の討伐がお行われているとのこと。
魔王軍の進軍と勘違いしているとそこには書いてあった。
「まずいな……」
「助ける!」
「ああ、一度城に戻るぞ」
「うん」
ユイスに吸血鬼たちの討伐のことを話し、討伐している者達を殺す権限をユイスからもらう。ユイスにギルドの方へ情報を貰うよう指示した。
「さてと、冒険者ならプレート貰って殺す。盗賊なら皆殺し、貴族の豚なら晒し首これでいいか?」
「うん……」
「とりあえず向かうぞ」
転移魔法でとりあえず荒野へと転移する。
索敵魔法や荒野に住んでいる魔物たちとの交流などを駆使してつつ情報を集める。
「まおーさまぁ……これよかったらたべてておとうさんが」
荒野の中心で焚火をしていると、オークの子供たちが俺に果物が入った加護を渡してきた。
「お父さんにお礼言っておいてくれ」
「わかった」
「これ受け取ってくれ」
オークの子供に、魔族たちの集落で使える通貨を渡した。
子供はそれをみて首をかしげるも、後ろから父親らしきオークが俺の前にひざまずき、子供に説明する。
「これだけあれば魔界に行けるはずだ」
「魔王様。なぜですか……」
「あ~この子の苗字で思い出してね。君たちの親戚がこっちの世界に家族がいるとか言ってたからな。」
「ま、まさか……ミーティアですか」
「そうそう。ルリと仲いいから」
「なんと……」
オークが落ち込んでいるルリの方をじっと見つめる。
何かを察したのか、この場から離れてしまった。
「悪いことした?」
貧血の状態でルリが横に座る。
捜索に出した眷属達からの連絡がここ一週間途絶えたのが来ているのだろう。
「お前の事さっしたんだろ」
「そう」
いつもより元気がない。
二人っきりになったのにいつもなら膝に座ったり、肩を寄せたり。後ろから抱き着いたり、などするが今日はそれがない。
「そろそろ行くか」
「うん……」




