第35話 デート
「食べたい」
ルリが見つめる先には、食用の鶏が生きたままのやつだった。
多分血の事だろう。
「ダメだ。血が欲しいなら今俺のかぶりつけ」
「やーだ」
「なんでだよ」
「別に……」
その近くに売っていた肉串を一緒に食べ歩き、途中魔道具屋を見つけワクワクしながら中へと入る。
「らっしゃい。何かお探しかな?」
「あー目新しいやつ欲しいんだが、予算は金貨百枚で」
「ほほう。ちょっと待ってなさい」
店主は店の奥へと消えていった。
その間に金貨が入った袋をマジックバックから取り出し、手にもつ
「ねぇ、これ」
ルリが指さした方向には、お札が貼られていかにも封印されているものが、店の窓の日が当たらない場所に置かれていた。
「この札。魔族のか……」
「多分そう」
瑠璃はそれを手に取ると、目を輝かせながら俺のほうをじっと見つめる。
その奥にもお札が貼られていたものが多数見つかり、すべて取り出すことにした。
「おまたせ……あ...あんた...それ触って平気なんか?」
店主が札が貼られた箱を持って眺めているルリに向かっていった。
「平気」
「な、ならそれ全部買うてくれんか。全部で銅貨十枚でいい」
「ん」
ルリは俺の財布から銀貨を取り出し老婆に渡す。
「つりは……」
「いらない」
「そ、そうかい」
店主がカウンターに多数の魔道具を置き、その中に見慣れたものを見つけた。
「これは……」
「札付きと一緒だよ。呪い付きなんだわ」
「なるほど、とりあえずここにあるやつ全部引き取ろう」
「それはいいが、どうやって持った変えるんだ?」
「ああ、それは……」
ルリが俺のマジックバックを勝手にとり、お札が貼られている箱を詰め込んでいるところを店主が見て、「なるほど」と一言ですました。
「すまん。とりあえず呪い付きほかにあったらくれ」
「なんに使うんだい?」
「あー、処分だ」
「なるほど、それはありがたいが全部嬢ちゃんが袋に入れてるわ」
「そうか」
ルリが全部入れ終わったのか、カウンターの上に置かれていた魔道具を一つづつマジックバックに入れていく。
「マジックバックなんてもんどこで手にいれたんだ?」
「ダンジョンの宝箱だ」
「なるほど、冒険者か」
「ああ、ついでに呪いのものを処分するやつもしている」
「ついでとは驚いたよ」
俺はカウンターに金貨が千枚入ったものをおき、ルリと共に店を後にした。
「まさか普通に売ってるなんてなぁ」
「吸血鬼の血……」
「やっぱそうかあの札が貼ってたやつ」
「うん」
吸血鬼の血を飲めば、一時的に不死となる。
だが、大量に飲まなければグールとなってしまう。
「どっからそんなもんを……」
「多分はぐれ」
「はぐれか、めんどくせぇな」
「皆に声かけとく」
「ああ、頼む」
ルリが念話を眷属たちにする中、俺は路地の店のまえにあったアクセサリー屋のアクセサリーを見ていた。
「彼女さんにプレゼントか?」
「まぁそんなとこです」
「そうか、ならこいつなんてどうだ」
ピアスを渡され、しずくのようなものが付いていた。
赤い……あと生臭いな……。
「これもらいます」
「銀貨三枚だ」
店主に銀貨三枚を渡し、念話しているルリの元へと戻る。
その間、勝手にルリの耳にピアスをつけようとしたが、ちょうど終わったのか、つけるてを止められてしまう。
「これは?」
「さっき露店で買った」
「血……」
「やっぱか」
「うん」
ルリは雫型の結晶を外しマジックバックにしまい、ピアス自体を耳に着けていた。
「どお?」
「似合うけど…なんで外した…」
「嫌だから」
「なるほど」




