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第22話 その後

「なにしてるの?」


 ルリが机の上に座こみ正面の扉のほう体を向かせ顔をこっちに向け、ルリの血が入っていた瓶のふたを閉めているところをルリにみられた。


「こいつの保管」


 蓋を閉めた瓶をルリのほうに見せつけ宝箱にそれをいれ蓋を閉め、壁側にあるタンスの上にそれを乗せ、さっきまで机の上に座っていたルリの頭を撫で、さっきまで座っていた椅子に戻る。


「保管する意味ある?」

「ある、保管しておけば忘れてときも思い出せるだろ?」

「たしかに」

「やっぱりなんも覚えてないんだなぁ」

「何のこと?」

「いやなんでもない」


 ほんとに覚えていないのか、ルリは頭を抱え何かを思い出そうとしているが、思い出せないのか、首を横に振り、俺に抱き着く。

 花の香りと共に、生臭い匂いが広がる。


「なぁ、ルリ」

「なに?」

「生臭い……」

「ほんと?」


 気付いていないのか、俺を抱きしめていた腕を離し、自分の髪を鼻の近くに寄せ、匂いを嗅いだのかポケットから何かを取り出すと、中に入っている液体を頭の上からかけた。液体が髪から床に垂れ落ち、液体が透明になって消える。


「どお?」


 ルリが自分の髪を俺の鼻の近くに寄せた。花の香りと共に、フルーツの香りが広がり、生臭い匂いは感じなかった。さっきのでフルーツ香りを追加し、

 生臭い匂いを消す効果をもつ、最近城下ではやっている『香水』というものらしい。


「消えてるな、いい香りだ」

「えへへ、よかった」


 喜んでいるのか、再度俺を抱きしめ力がいつもよります。

 骨が折れたような音が聞こえる。だがルリは抱きしめる力が増し、骨が粉砕される音が聞こえる。


「大丈夫?」


 俺の顔を見たのか、ルリは腕の力を緩める。

 砕けた臓器や骨を修復する音が聞こえる中で、ルリが俺にキスする。

 一分ぐらいそのままの状態が続き、口を離すも、再度キスしてしまう。

 満足したのか、口を離し部屋から寝室のほうへと出て行ってしまった。


「辛かったが、満足したなぁ」


 誰もいない書斎で、独り言を口走りながら机の上に置かれていた報告書を見つめる。それはルリが書いたものらしく、眷属達の貴族暗殺計画の方向が書かれていた。


「すべて殺したか」


 すべての貴族たちの名前の横に死亡と書かれており、城門のほうを窓から見ると、ルリの眷属達が城門に貴族の首をぶら下げているのが見えた。

 悪趣味だが、これもしかたがないのだ。

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