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第16話 デート⑥

「だから母さんは、俺たちに先を行けて言ったのか」

「違うと思うけど………」

「どういうことだ?」


 ルリがピラミッドから抜け出し、俺もその後をついて行くと、石碑の奥の世界樹の木の壁での前に着く。


「多分これかなぁ」


 ルリは壁に殴りつけあの硬い世界樹の壁を破壊した。

 すると、壁の奥に隠し部屋が存在しており、その中をルリが入って行く。俺は何故かその部屋に引かれるりより先に進んでいく。


「これは………魔導書か」


 俺は部屋の奥にあった古ぼけた本をみつけ、読みだす。

 知っている言語で書かれていたためなんかくよめることができたが、魔導書にはこの世界の国の崩壊について書かれていることがわかった。

 しかし、読み進めていくにつれて分からなくなっていく。


「世界書?」


 ルリが俺が読んでいる魔導書を見ながら言った。

 世界書、世界のあらゆるものが書かれ世界で何かがあるたびに追加で書かれる不思議な魔導書のことを指す。

 ちょうど俺が持っていたのも俺たちが人間界に来たことがこの本に記されていた。


「多分な。こっちに来た時のこと書かれている」

「そう……」

「珍しく興味無さそうな顔だな」

「だっていらないもん」

「いらないのか……」


 俺は世界書をマジックバックに詰め込み、他にないかと当たりを探索する。すると、ルリが大量の魔導書を抱えていた。どれもよく分からない魔導書であり、俺では理解すらできない。


「なんの魔導書だよそれ」

「世界樹の生成、手段について」

「まじかよ! なんでそんなヤバイ本がこんなところに置いてあるんだ?」

「わかんない」

「だよなぁ」


 ルリが俺に世界樹の生成についての魔導書全8巻を渡すとまたどこか得消えていった。また魔導書を探しに行ったのだろう。俺はその間全8巻の魔導書をマジックバックに入れながら考えていた。

 そういえば、ユリウスが人間界に進行しているていううわさを聞いたが、それは本当なのだろうか?と思い、マジックバックから拾った世界書を開き最近の出来事の項目を開く。すると、そこには魔王軍が人間界に出陣、総司令官はデュルクと書かれていた。

 なぜ俺の名前なのかがよくわからなかったが、魔王軍がこちらに出陣していることだけがわかる。だが、被害はまだ出ていないのかそのあとは何も書かれていない。


「これで最後」


 ルリがまた魔導書を抱えて持ってきた。

 本で前が見えない状態だったため、上から半分ほど受け取り地面に軽く置いた。

 ルリがニコっと自分が持っていた魔導書をマジックバックにすべてを入れた。


「なんの魔道書だったんだ?」

「魔道具の魔導書」

「なるほど、それはありがたいな。帰ったらまた魔道具を作るとしよう」

「無理はダメだからね」

「ああ、そうだな」


 ルリと一緒に隠し部屋を後にする。

 結局石碑の謎はわからなかった。

 そもそもこの世界の言葉ではないため、読めないのは当然だと思ってしまう。


「疲れた」

「だなぁ。とりあえず母さんたちのところに戻ろう。

「うん」


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