下級雷獣なわたちと天下りでコリ症なあいつ
お久しぶりですみません。
人界はたのちい、邪魔さえ無ければ、思う存分に家電とかたのちめるのに〜
あたち下級だけど、雷獣なのよ〜あの名前も言いたくない大罪人なあいつと同じ種族なの〜か弱い下級人型魔族と一緒にちないでなの〜
「今月の新製品はなにかなの〜」
るんるんとアルバイト先の家電量販店の倉庫を覗いた。
「エレクトラちゃん早いねぇ」
「てんちょーさんおはようございますなの〜」
今日も素敵に禿げてるてんちょーさんの頭は配信用ライトみたいと思いながら頭を下げた。
エレクトラちゃんくらい愛想が良ければ、店頭も対応できるのにとてんちょーさんとかしゃいんさんはよく冗談言うけど、品出しの方がたのちいの〜ちょっと言葉があれなのは外国人店員ってことでとかって言われたの〜
まあ、黄色っぽい髪と一族のもんにからかわれるキトンブルーっぽい青い目でこの国では外国人っぽく見えるかもなの〜体型ちっちゃいし……
品出しが一番いっぱい家電に触れるから好きなの〜って言ったら冗談ばっかりと言われたの〜本当なのに、新製品もすぐに見られて嬉ちいの〜
自走式掃除機のワルツの新作出たの〜、あ、こっちは有機素材の画面が綺麗なテレビなの〜
ワクワクしながら品出しをしていくと、県立大学生のアルバイト君も来た。
「ねぇ〜新作のキュアールのパソコンも出てるの〜エラーが出ませんって宣伝してるの、エアリアルズと相互ならいいのに〜」
「相互じゃないんですよね、エレさん本当にパソコンとか好きっすね」
ちっちゃいっすのにホイホイ荷物運ぶし……アルバイト君が荷物を出しながら小声で答えた。
エアリアルズは世界を席巻してるパソコンのOSでキュアールは世界で有名な検索エンジンの会社が最近作ったOSなの〜その他にマンゴーパフェって言うとこの作ってるマゴンダって言うOSもあるの〜でもマゴンダはマゴンダフォンの方が有名なの〜
「エレクトラちゃん、ゆる巻ドライヤーってどれがオススメだっけ?」
「リーンゼのふるふわドライヤーが新製品なの〜」
品出ししてたらパソコンのミューズンの業者さんがコソコソ聞きに来たの〜よく見るとお客様に聞かれちゃったのか若いお姉さんと年配のお母さんらしき人が待ってるのが見えたの〜
わかったリーンゼだねと業者さんが後ろを振り向いてお待たせしました〜と声をかけたの〜、役に立ってよかったの〜
たのちいアルバイトな家電量販店の帰り道、自動車免許ほち〜と思いながらアパートにルンルンとお下がりの中古自転車を走らせたの〜
夕飯はどこのメーカーの電池にしようかなの〜
フンボルトはスパイシー? エミシアはまろやかだち〜グランペスは仄かな香りが上品だちヒイロは芳醇だち〜
お風呂なちトイレ共同の古いマンチョンのちきちに自転車を置きながら晩酌用電池を考えてると後ろに気配がした。
「……へっぽこ雷獣、ヨダレたらしていますよ」
「また出たの〜」
うんざりして振り向くと思った通り大家さんの孫がいたの〜。
出たってなんです、あと自転車購入したんですか? と黒い短髪に琥珀の目の一応大家さんの孫な都築 清が腕組みして立ってたの〜。
「自転車はパン屋のお兄さんがお婿に行くからってくれたの」
「事故らないでくださいね」
足が短いんだからと清のやつが足を見たの〜
名前も言いたくないあいつと同じでちみっこい種族なだけなの〜余計なお世話なの〜
「わたちは帰るの〜」
「ルプエネの贈答セットをいただいたのですが」
わー、どこに電気治療いたしまちょうか〜清様〜とわたちは清がかかげた紙袋に手を伸ばした。
清のやつがさっと手を上げて会社の花見宴会のビンゴ大会で当てたんです、地ビールセット選びたかったんですけど、イヤシイちび妖怪の顔が目に浮かんでと恩着せがましい事を言いながらあたちの頭を掴んだ。
ピョコっとトラ耳が出たのーこの乱暴もん〜
書類仕事って肩が凝るんですよね〜
ぶらぶらとルプエネを届かない位置にぶら下げながらわたちの部屋に引っ張られて行った。
くちょーいつかちかえちしてやるの~
わたちと清が会ったのはほんのほんとち前なの〜
あの頃はまだ、リゼルさんに自転車もらって無くて徒歩でほとんどトラ猫に見えるって太鼓判を押されてる雷獣姿でトテトテ夜道を帰ってたの〜
たまにリゼルさんの自転車の籠に入れてもらって移動してても、お隣のアザミさんのスクーターの後ろに雷獣姿で乗っててもかわいい〜にゃんこ〜と人間に言われ、どっかの翼黒猫にもオイラよりちっちゃい〜とねこの手で撫でられるくらいなの〜ちょっとかなちいの~
とりあえずその日はアザミさんもリゼルさんもアルバイト帰り時間が合わなかったので、普通に道を歩きながら街灯の電気に美味しそうとヨダレを垂らしたり、晩酌は何にしようっておもってたら突然古風な格好した金髪少年が悪い魔族を成敗する〜って出現したの〜
なんか水鉄砲みたいので水かけられたのなんか力がちょっと抜けた気がちたの〜
怖くなって逃げたの~そしたら追っかけてきたの〜
『まてー悪い魔族〜』
追いかけてくる金髪少年に精一杯のしょくどで逃げてたの〜なんで〜なんで〜
人界の屋根の上にぴょんと登っても、ブロック塀に登っても水鉄砲みたいなので狙われて当たるとどんどん力が抜けて、怖くて怖くて怖くて怖くて……ついに地面に落ちてブロック塀に追い詰められてよってくる金髪少年にブルブルふるえてたの〜
もうわたちだめなの〜?
水鉄砲? を構えで嫌な笑いを浮かべる少年からすこちでも逃れようとちっちゃく丸まって目をつぶったの~
『覚悟しろ』
『覚悟するのはあなたです、光実の尊』
バサッといつ音がして目を開けると金髪少年が大きな虫取り網に捕まってたの~
離せ〜悪い魔族を退治するのだ〜と騒ぐ少年を捕まえてるのは、黒ローブをバッチリかぶった筋肉質な黒い軍服に白い大きな翼の天使なの〜
まったく、肩が痛いのに無理させないでください、この少年心だけ神〜と言いながら黒ローブが怖い神? を一緒に来ていた筋肉質な黒ローブにぽいっと拘束した少年を押し付けた。
シンディウスさん〜押し付けないでください〜と若手らしい黒ローブが騒ぐのをしりめに最初の黒ローブがしゃがんでわたちに手をのばちたの〜今度こそ滅されちゃうの〜?
大丈夫ですかと優しい声にちょっと安心した次の瞬間、琥珀の瞳が苦痛に歪んだの5百肩がぁと左肩を抑えたの〜
あーシンディウスさんの持病ですもんね〜と悪い魔族を〜と騒ぐ少年神を俵担ぎしてたもう一人の黒ローブが言ったの〜
黒ローブだけど恩返しするの〜
その時考えなしに黒ローブの肩によじ登って電気治療してやったのが運のつきなの〜
恩仇かぁ〜とさわぐもう一人の黒ローブを止めて肩が軽いとつぶやいたやつの肩から早々逃げるわたちはこの後にやつと再会するとは思って無かったの~
その日は背負ってたグチャグチャになってたスーパーでおんのお弁当で半額になった中華丼を食べてグレンラピスを4本一気飲みしたの〜えらい出費なの〜
リゼルさんとアザミさんに大変だったねとなでてもらったり大家さんのおばあちゃんに差し入れの芋餅もらったりしばらくは平和だったの〜
根元まで剃るでございますー紳士の味方ひげ剃りスタボゥメッサーなの〜と歌いながらその日は警戒して人型でアパートに帰ったの~
その日は介護老人保健施設に入ってるおじいちゃんに誕生日プレゼントでひげ剃りをアルバイト代で買う孝行孫息子さんに色々教えて心がほっこりしてたから油断したの〜
『おばあちゃんただいまなの〜』
『おかえり、エレクトラちゃん』
大家のおばあちゃんが座ってる入口の座敷カウンターの後ろにスーツを着た筋肉質な男の人が居て琥珀色の瞳でジッとわたちを見たの〜
だ、だれなの〜?
『清、だめじゃないか、ごめんね、私の孫でこの辺に引っ越してきたもんでね』
『都築 清です、よろしくおねがいします』
手をだちたので握手したの、にっこりと細めた目に寒気がしてトラ耳が一瞬出たの〜
すぐにしまったけど、見られてないよねなの〜?
『祖母上、どうやらお知り合いのお嬢さんのようです、ね、エレクトラさん』
琥珀の目と迫力にうんと思わず頷いたらでは、ちょっと交流してきますとカウンターを飛び越えた清に抱えられて外に連れ出された。
おばあちゃんは暴行したら引き渡すよと叫んでくれたけど、この琥珀目、筋肉男、誰なの〜
『あいたたーやっぱり5百肩に無理は禁物ですね』
清がわたちをおろして左肩を押さえたの〜
『あ〜あのときの肩痛天使なの〜なんで地上にいるの〜?』
なんとなく可愛そうになって電気治療しながら聞いたの〜
ありがとうございます、あなたの電気治療目的で人界魔族監視課に天下りましたと手を握られたの〜
あ、天下りってそうに使うもんなの〜?
すぐ見つかって良かったですとにっこり笑うやつはもとは神族捕獲課のエリートで5百歳超えのけっこう上の天使だったの〜ちなみに天使は基本軍人なの〜
天連の神族捕獲課から引退した天使が天下る魔族監視課にわざわざ希望して、引き止められたのにもう肩が限界ですと天下ったらちいの〜
まあ、天使はサボってる神族捕まえるハードな仕事がメインだから大変だちなの〜
魔族も昔ほとおバカはいないち仕事も少ないけどデスクワークがきついとそれ以来よく清が来るようになったの〜
「わーいエネルプなの〜」
ウキウキしながら充電器にセットした電池を外してなめてると五臓六腑に染み渡る美味しい電気が口に広がったの〜清がほんとに晩酌好きですねと頭をなでて膝に抱きかかえられたの〜にゃんこ扱いするななの〜
電気治療するのもつかれるの~
清はわたちの頭に顎を乗せてはあ、癒やされます〜閑職のはずなのに、なんでこんなに〜とぼやいてたの、名前も言いたくないあいつが捕まったからじゃいかなの〜
名前も言いたくないあいつのちっちゃい頃知ってる連中に、よくあいつとちっちゃい雷獣姿が似てるって下手すれば追い出されたけど、似てるのは……まあ、色々つながりがあるの〜
仕方ないの〜魔王なんか狙わないの〜
「さて、帰りますかね」
清がわたちを小脇に抱えたの~
「清、うちはここなの〜」
わたちはトラの手で清の脇腹をたたいたの〜
「家なら最新家電使いたい放題ですよ」
「……いいの〜ここが我が家なの〜」
たまに招かれる清の社宅に備えられた最新自動掃除機とか最新洗濯機とか最新パソコンとか最新カフェマシンとかあるのしってるけど……うちが一番なの〜
また、振られましたと清が渋々わたちを降ろしたの〜
トラの手でバイバイしてると玄関の清が振り返った。
「そうだ、不審者がウロウロしてるようだから残業はせずに帰りなさい」
「うんなの〜」
バイバイなの〜と早々に送り出した。
いくらわたちでも人間くらい下級人型魔族じゃないんだから撃退できると思ってたの〜
今日もたのちい家電ウォッチングした帰りは雨だったから自転車やめて動物用かっぱ着て機動力抜群に歩きで帰ったの~ちょっと残業したけど問題なしなの〜
あ、こにゃんこさんこんばんは〜と翼黒猫が師匠の黒ローブとコンビニ行く途中で会ったので挨拶したくらいであとは誰とも合わなかった。
シンディウ……気……たようだがと翼黒猫の師匠がつぶやいたみたいだけど、今日は雨で雷獣的には放電されてやばい日だから聞き返さなかったの~
早く帰って晩酌するの〜
水たまりを避けてもうすぐうちというところでなんかに足を引っ張られたの〜
水たまりになぜか引き込まれた水が入ってきてくるちいの〜
「悪い魔族、悪い雷獣とはおまえかえ?」
背筋が凍るような声がして気が遠くなったの〜
滅されちゃうの〜
そいつは悪い魔族なのだ、おれも怒られたのだ。
と少年の声が聞こえた。
そうかえ、あの男の言う事はほんとかえとなんとか岸に上がろうとするとなんか糸みたいなのに全体的に巻きつかれたの〜
悪い魔族はいなくなるのだ〜
悪い魔族は沈むのがいい
大罪人かえ〜
大罪人なのだ〜
恐ろしい声と水に恐怖に放電するけどいつもよりパワーが足りないの〜
水怖いの〜滅されちゃうの〜
苦しい……名前も言いたくないあいつのせいなの〜
あいつが大罪人なんか引き受けたから〜
大体大罪人やったからって伯父さんの名誉は回復しないの〜
ちい叔父さんはバカなの〜
遠くなる意識になんか清が浮かんだの……滅されるなら清にもっと甘えて清の社宅に転がりこめばよかったの……
最後の泡が水面に登った瞬間、なんかに包まれて引き上げられたの~
ものすごい勢いで咳き込んだの~
「エレクトラ、生きてますね」
軍服に黒ローブの天使の格好をした清が天使の網ごとわたちを抱き込んだの〜
「しん、しん〜」
号泣しながら清にしがみついたの~
「それは悪い魔族だぇ、魔界の役人が言っておったわ」
浅葱色の引きずる髪に透けた白に紺色の十二単衣から蛇尾が出た怖い美女が水面に立ってたの〜
いつの間にか山の上の湖に移動してたの〜
「そうなのだ〜悪い魔族なのだ〜この水鉄砲もその役人がくれたのだ〜」
いつかの古代風衣装の金髪少年が空中から水鉄砲を構えた。
「……基本的に魔連の役人は魔族がよほど悪い事をしない限り不干渉ですよ」
「あのわんこ魔族たち動かす方が大変だよ」
「人界にいる魔族は弱いか強いか観光かしかおりませんのでと杓子定規な対応……可愛いのに〜」
「そうだよね」
黒ローブたちがうなづいてトラ猫ちゃんも可愛い〜と誰かが言ってたの〜清の懐にしがみついたの〜
「なにほっこりしておるのだ、悪い魔族は滅ぼせ〜」
金髪に何かどす黒いきらめきをまとわりつかせ古代風衣装少年が水鉄砲をうってきたの〜
「そうじゃ、悪い魔族は消滅させるのじゃ」
水面がにごり美女の髪が広がったの〜
「堕ちられましたか……」
「面倒ですね」
黒ローブたちが網を武器に変えて構えたの〜
堕ちた神族? 黒ローブたちが飛んできた攻撃を防いでさらに踏み込んで行くのが見えたの〜
「悪い魔族を抱えて臆病者がおるのだ〜」
金髪少年が水鉄砲をうってきたの〜
清はわたちを抱えて避けてるの〜
わたちお邪魔なの〜?
「お預かり致します」
うちろから声がしたの〜
黄色い犬獣人が魔連の職員さんの制服着て立ってたの〜
なんでこんなところにいるの〜
「お断りです」
「そのものは大罪人オストロフィスの姪ですよ、大罪人の一族をかばうのですか?」
黄色い犬獣人が暗い微笑みとともに爪で攻撃してきたの〜
お前が、お前らが居るからー
黄の一族は他の連中に差別されるんだー
雷獣一族など滅んでしまえ〜
黄色い犬獣人が怨嗟を吐き出すように叫んだの~
別にわたちのせいじゃないの〜
魔王様に一族が捕まった時にわたちは赤ちゃん雷獣で下級雷獣だったから下級雷獣たちと放免されたの〜
わたちたちだって名前も言いたくないあいつ……ちい叔父さんが一族のために犠牲になってるのは知ってるの〜
捕まったって聞いたけどどうにもできないの〜
この、この、このー
俺の一族はコイツラに従ったせいでほぼ全滅ダー
怪しい目つきの黄色い犬獣人が振りかぶった胴に清が蹴りを入れてしゃがみこんだ黄色い犬獣人を他の黒ローブが網で捕獲したの〜
いつの間にか静かになってたの〜
堕ちた神は倒されて洗浄セットって書かれた透明な正方形の水槽みたいのに2柱とも静かに寝かされてたの〜
「さて、今回の件は2柱の堕神と狂った魔族で上に報告ですかね」
黄色い犬獣人は明らかに魔連の職員じゃないですねとジタバタ暴れる犬獣人をチラ見した清は久しぶりの戦闘肩が痛いですとわたちを見たのでトラの手を当てて電気治療しといたの〜
その後社宅に連れ込まれて……一週間くらい女性黒ローブのアルミアさん面倒見られたの〜
清? 清はしばらく天上がって来ますと天使の軍服着て留守なの〜
女性天使のアルミアさんはしばらくアルバイトはお休みしてくださいねと出してくれないので渋々アルバイトお休み電話入れたの〜最新家電使いまくってやったの〜
一週間後清が帰ってきたの〜
肩が痛いです〜と言う清に電気治療をしながら聞いたはなちによると、神族2柱は何かに汚染されてて洗浄するのが大変らしいの〜
黄色い犬獣人も魔界で拘束してたんだけど訳のわかんない事をブツブツ言っててよくわかんないみたいなの〜
「変な組織がウロウロしてると話も聞きましたし、今後は心配だからここに住んでください」
「縁もゆかりもないのに住めないの〜」
わたちは清の膝の上で見上げたの〜
「私の奥さんとして住んでくれれば良いですよ」
「偽装結婚なの〜?」
違います、本気のプロポーズですと清が真剣な目で手のひらに口づけたの〜
「えーと」
「私と結婚すれば、必ず守ります」
それに最新家電使いたい放題ですよ、これでも天下っても高給取りなので晩酌もし放題ですと清が一生懸命言ってるのがなんか可愛く感じたの〜それに顔が晩酌したみたいに熱くなったの~
わたち……清の事が好きみたいなの〜
翼黒猫も半魔天使だし、最近他種族との結婚も多いって聞いてるし魔界も帰りたくないし……何より清にドキドキするの〜
「わかったの〜」
うん、結婚いいの〜アルバイト行くにも近いの〜
ありがとうございますと何故か清に言われてその日はしっかりイチャイチャしたの〜
それからしばらくして清と結婚したの〜
最新家電使いたい放題、美味しい電池のお土産とか、スーパーでおんが近いとか清のぶかのアルミアさんが好意で軽自動車に乗せてくれてお買い物が楽とか清のエコな普通車ミズキで休みの日にお買い物で荷物持ちで嬉しいとか利点はたくさんあったの~
清……シンディウスもカッコカワイイし大好きなの〜
ただ一つ不満なのは……
「なんでなんでなんで家電ウオッチングしちゃだめなの〜」
「危ないからです、まだ黄色い犬獣人を操ってた組織がわからないんです」
シンディウスの膝の上でごねたらボタン電池をあーんされたの〜
ボタン電池は甘くて美味しいの~
ついでに口付けられたの~
シンディウス大好きなの〜
今日もイチャイチャするの〜
そして翌日気がついたの〜
また、ごまかされたの~
危ないのはわかってるの〜
いつか、いつか、いつか、家電ウオッチングに復帰するの~そして共働き夫婦になるの〜
謎組織のせいでで家電が見られないの〜邪魔するななの〜
早く捕まれなの〜
危なくなくなる日まで奥さん稼業中心に頑張るの〜
今日も最新家電の洗濯機を回しながらこぶしを突き上げたの〜
誤字報告ありがとうございます。
※主人公が雷獣の関係で電池をすったりなめたりしますが賢明な人族の皆さんはしないでください。
読んでいただきありがとうございます。
芋餅 じゃがいもを茹でて潰してマヨネーズで味付けしてソーセージとかベーコンを混ぜて片栗粉を入れて丸平たくまとめて油で焼いたもの
スーパーでおん 架空のスーパー、地域密着の地方都市にある一般的なスーパー、プライベートブランドの電池が安い。