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ぎんこうへ行こう

「たしかに俺の俳句は頭でっかちで、技術ばかりを気にしてるとネットの仲間に言われる事がある」

「ななななんでほんな平然と喋れるや?きょうさぶすぎるやら……」(カチカチカチ)

「ハァ……。俺のマフラー貸してやるからちゃんと聴け」

「も、もっふ……」


「俺はアイカの感覚に身を任せた鑑賞方法を聴いて、今何かを掴めそうな気がしてるんだ。それなのにお前と来たら平気であり得ない事を口走ったりしやがる」

「すいましぇん」

「だから俺はお前に正しい俳句の作り方を教えてやる。変な事を口走ったらその都度訂正してやる」

「やからって今日みたいなのはやめてほしいんやけど……」(ボソ)

「それで、その……お前に俳句を教えるためにも、一緒にいる時間が必要でだな……」

「ほれって付き合ってくれるってこと!?」

「違う!!断じてそう言う事ではない」

「もう、ダーリンったら照れ屋さんなんやからぁ」

大概たぁがぁにしやぁ!」


「ねぇ〜、今東濃弁出たんやないのぉ?ねぇねぇ」

「……ちなみにこうやって外に俳句を詠みにいく事を『吟行ぎんこう』という」

「あ、ごまかした!」

「吟行のいい点は、アイカの『冬の月』のような間違いが起こらず、自然をそのまま詩に詠むことができる点だ」

「ん?ほの手に持っとるのは何ぃ?」

「これは『句帳』と『季寄せ』だ。ようは俳句用のメモ帳と小さい歳時記だな。吟行する際はいつも持ち歩いてる」

「ほんなの全部スマホで事足りるやら」

「たしかにそうかもしれないな……。でも俺はばあちゃんからもらった句帳を大切にしたいから」

「ご、ごめん!ほんなつもりで言ったんやなぁよ?」

「わかってるよ。よし、せっかくだから、エダマメさんの句をベースに俺も一句詠んでみるかな」

次回、送られてきた俳句を元にユートが詠む!

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