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死ぬことにやさしい街  作者: 夜音わど
始まりは
1/22

プロローグ

「はい、始まりました。土曜の朝の顔「タウン・インフォ」。みんなの街自慢を今日もドドッとお届けします!では、最初の投稿、行ってみよう!」

薄暗い部屋に、ラジオパーソナリティの妙に明るい声が響いた。


 この前の社会の時間に習ったのだが、街にはその街特有の伝統だったり、しきたりだったりが何かしらあるらしい。例えば、「日本一幸せな街」だったり「日本一水がおいしい街」だったり。「日本一都会な街」とか言うのもありかもしれない。社会は嫌いじゃないし、俺の将来の夢が「いろいろな街を旅すること」なのもあって、俺はその授業に興味を持った。その授業の内容を大まかにまとめると街にはそれぞれ特色がありますよー、と、こんな感じになる。まあ、授業の内容はさておき、先生が授業の最後に面白いことを言った。

「こういう町特有の何かを紹介するラジオがあるんだ。「タウン・インフォ。」土曜の朝6時からやってるラジオだ。暇があったら聞いてみるといいぞ。なかなか面白かった」

俺はその週の金曜日に早速そのラジオを聞いた。それからだ。俺が変な趣味を持ったのは。「タウン・インフォ」で紹介された街を巡るなんていう馬鹿げた趣味を持ったのは。


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