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 『なんでアイツらがここにいるんだ?』


 雅はそう思いながら、自分が住んでいる

隣の部屋のチャイムを押した。


 「はーい…… どちら様ですか?」


 という声と共に部屋の玄関のドアが開き、

中から雅に名刺をくれた、怪しげな秘密結社・ガオンダの者らを

率いているリーダーらしき男が現れた。

 そのリーダーらしき男は突然、自分の前に現れた雅に

びっくりしながら


 「あれ? 貴方は…… こんな所でどうしました?」


 と雅に言った。

 雅は目の前のリーダーらしき男に少し怒りながら


 「それはこっちのセリフですよ!…… 私の住んでいる

部屋の隣で何をやっているのですか?」


 とリーダーらしき男にそう言った。


 『えっ?……』


 驚いた顔をし、雅の住んでいる部屋を

怪しげな秘密結社・ガオンダの者らを率いている

リーダーらしき男は覗き込んだ。

 再び、雅の方を向いたリーダーらしき男は


 「そうでしたか…… お隣さんでしたか…… 

これからよろしくお願いしますね!」


 と普通の引越しの挨拶を雅にした。

 リーダーらしき男の礼儀正しい、ごく普通の引越しの挨拶に


 「ああぁ…… はい……」


 雅は返事を返した。

 結局、雅は曖昧に誤魔化された。

 出勤時間を随分過ぎ、出勤する気力が失せた雅は

会社に休むことを告げると再び、隣に怪しげな秘密結社・ガオンダのいる

部屋に戻った。

 雅が自分の部屋に戻り、大きなため息をついていると


 「さて。これからどうするのですか?」


 という声と共に雅のいる、自分の部屋の中に

あの濃い霧が現れたかと思うと雅は三度、その濃い霧に包まれ、

雅の前にあの背広を着た少年が現れた。


 「どうもこうも……」


 雅が不満の声を漏らすと背広を着た少年は至って、

冷静な顔で雅の事を見ながら


 「このままだと奴らは確実にこの世界に

蔓延っていくでしょうね…… それでも良いのですか?」


 雅に言うと雅は少し切れた風に


 「い、良いわけないでしょう!……」


 と背広を着た少年にそう言った。

 背広を着た少年は再び、雅の前にチャンピョンベルトのような

モノを差し出し、


 「なら、貴方がアイツラと戦えば!……」


 と言った。

 雅はしょうがなく、再び、背広を着た少年から

チャンピョンベルトのようなモノを受け取り、

隣にいる、秘密結社・ガオンダと戦うことにした。


 『なんで俺がこんなことをしないといけないんだよ!』


 独り言のように不満を言っていると雅が住んでいる

部屋の外の前の通路を歩く足音があった。


 『や、奴らか!』


 雅が背広を着た少年から無理やり、貰った

チャンピョンベルトのようなモノを片手に慌てて、

自分の玄関のドアを開けるとちょうど、雅の住んでいる

部屋の前のいたのは絵里だった。

 絵里は突然、自分の前に現れた雅に驚きながら


 「あら? どうして、貴方がここに?……」


 と雅に訊いた。

 雅も自分の前に現れたのが絵里だったのに

すごく驚きながら


 「えっと…… ここは僕の住んでいる部屋なんだ……

君はどうして、ここに?……」


 絵里に訊き返した。


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