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雅は絵里の手を引き、遊びに連れ出したものの、
女性の絵里をどんな場所に遊びに連れて行って
良いのかわからず、街の中を彷徨っていると
「あの…… 手が痛いからそろそろ、放してくれませんか?」
絵里は一生懸命な雅にそう話しかけた。
ハッと我に返った雅は
「ご、ごめんなさい……」
その場に立ち止まり、慌てて、絵里の手を放した。
その途端に雅はお腹が空いていたのか、
グゥ~……
雅のお腹が鳴った。
突然、雅のお腹が鳴った事に絵里は少し可笑しくなり、
吹き出しながら
「お腹空いたから何処かで食事しませんか?」
と雅に言った。
雅は顔から火が出そうになりながら、絵里と共に絵里が
いつもバイトをしているファーストフード店に行き、
食事をしようと店内に入ると
「いらっしゃいませ~!」
と声と共に雅の目の前に現れたのは秘密結社・ガオンダらと
その者らを率いているリーダーらしき男だった。
絵里はそんな彼らの近付くと
「新人君ら! しっかり、やってる?」
秘密結社・ガオンダらとその者らを率いている
リーダーらしき男に声をかけた。
「はい! 先輩。 ちゃんと、やっています!」
秘密結社・ガオンダらとその者らを率いている
リーダーらしき男は絵里にそう答え、丁寧な挨拶をした。
雅は驚いた顔をし、目の前の秘密結社・ガオンダらを
指差しながら、
『こ、こいつらは……』
と言うと絵里は笑顔で微笑みながら
「ええぇ…… この人達はお隣さん達。
引っ越して来たけど、中々、仕事が決まらないと言っていたから
私が店長に頼み込んで、ここで雇って貰ったのですよ」
と雅に言った。
『そうじゃなくて…… そいつらは悪い奴らなんだよ』
雅は心の中で独り言のようにそう思いながらも
本当のことが言えず、
「そ、そうですか……」
と言い、頷くだけだった。
雅は絵里のバイト先で新人として働く秘密結社・ガオンダの者らを
横目で気にしながら、絵里と食事をしていたが
秘密結社・ガオンダの者らは雅の想いとは反して、
真面目に働いていた。
雅は秘密結社・ガオンダの者らの事を気にしながらも、
その日は絵里と一夜を共にした。
一方。 秘密結社・ガオンダの者らがバイトが終わり、
自分らの部屋に戻ってくると部屋の前に宅配便の小包が
置かれてあった。
『何だ?この小包は?……』
秘密結社・ガオンダらを率いているリーダーらしき男は
本部から届いた小包を部屋の中に入れ、
恐る恐る、小包を開けるとその小包の中には
ダチョウの卵くらいの謎の卵が入っていた。




