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壊したい私と放してくれない恐怖

作者: 雪太郎

貴方はしっかりしなさいと言う。

それがあなたの口癖で私はただ頷いている。

しっかりってどうやってするの。

貴方は目標を持って、生き生きしなさいと言う。気持ちが重いの。

自分で作り上げた恐怖が私を支配する。

放して欲しい。

でも私の恐怖は淋しがって放してはくれない。逃げたい。でもそのうち、この恐怖が心地よくなってしまう。

だって私も淋しがり屋で弱虫だから。

でも時々夢も見る。

殻を破って飛び出す昆虫や鳥のように、何も怖がらずに、気にせずに、まるで誰にも止められない、屈しない自分になりたいと。

恐れることに疲れてしまった。

漠然とした将来への不安と期待も出来ない私が見つけた小さな恋。

ほら見て、大丈夫だよと言っている自分がいるよ。ほっといてと言っている自分がいるよ。でも知ってる、本当は構って欲しいって。わかって欲しいって。

疲れたときは休めばいい。そしてまたゆっくりと目を覚まして、ゆっくりと体を徐々に動かし、全部最初から始めればいい。

また自分を信じてあげて、失敗したり成功したり、恐怖を感じたときはそいつをぶっ壊せばいい。だって恐怖は心が想像で作り上げた友達だから。

勇気を出す必要も怖がる必要もない。

ただ自分をひたすら生きる。

それだけでいい。

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