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世界の終末は何処からともなく…  作者: エルスト・レイ
第一章 終わりの始まり
5/11

5話 ~本書~ 山からの脱出ととある決意

大きな力を前に人はどれだけあらがえるだろう



~ダールドノース山脈~〔カイside〕


戦闘を行って少し進むと遺跡の場所から抜け岩肌が目立つ山脈が見えた

俺は一度休憩しようと提案し今は少し休んでいるところだ

ハルカの体調も少しは良くなて来たところで一番の疑問をぶつけた


カイ「なぁ、ここどこだ?」


ハルカ「え?ダールドノース山脈、私を追いかけてきたんじゃないの?」


ダールドノース山脈?そもそもなんで俺がハルカを追いかけてることになるんだ?

よくわからないな


カイ「気付いたらあの祭壇に居たんだが」


ハルカ「え?」


そう言うとハルカはとても驚いたような顔になり…


ハルカ「え、もしかして…うそ、まさかそんなわけ…」


よくわからないがぶつぶつつぶやき始めた


カイ「どうしたんだ?」


ハルカ「ごめんなさい!!」


って謝られた

ほんとどうなっているんだかわからねぇ

目覚めたらハルカが居て

起こしたら崖に落ちて

次目覚ましたら体痛いのに兵士に襲われて

んでそしたら謝られた?


カイ「え?」


ハルカ「私、あなたを召喚しちゃったかも」


なんていう


カイ「は?」


ハルカ「だから…あなたがここに居るのは私のせい?」


カイ「はぁ…」


ハルカ「ご、ごめんなさい!、でもちゃんと送るから!」


カイ「まぁ、元の場所に戻れるなら…いいけど」


なんだか俺はハルカによってここに召喚された?

でもなんか送り届けてくれるみたいだしいいけど


ハルカ「それで何処から来たの?」


と、聞かれる

だから俺は元居た町を答える


カイ「雨宮町ってとこなんだけど」


ハルカ「どこの国?」


って聞かれる

日本語が通じるし日本だと思ったけどあんな兵士に襲われたり…魔法?みたいな炎の槍を使ってたり…

日本じゃないのはわかるなうん

町の名前行っても普通分からないか


カイ「日本…」


って答えるとハルカはよくわからないような表情で


ハルカ「ニホン?国の名前だよ?」


って言われる

この時点で何か悪い予感はしてきた


カイ「だから日本だって」


って強く行ってみる


ハルカ「ニホンなんて国無いけど…」


けどかえってくるのはそんな言葉で

どうやらここは日本はないみたいで

悪い予感があたってて、ここは地球ですらないってことはわかる

そんなこと考えながらもう一つ聞く


カイ「ハルカ、さっきの炎の槍ってどうやって出したんだ?」


ハルカ「いきなりどうしたの?魔法だけど」


やっぱり魔法だった

ってことはゲームや漫画の中の世界?

でもこんなとこみたこともない

なんてファンタジー


カイ「どうやらここは異世界か」


ってつい呟いた

それを聞いてたのか


ハルカ「え?」


って声を出してハルカの顔はまた青くなる


カイ「も、戻れるよな」


ハルカ「わからない…」


カイ「あの祭壇?また同じ魔法で帰れるだろ?」


ハルカ「…うん!そうだよね」


俺の言葉で気付いたようで、何か確信したような感じでそう言われる

何か不安だな

けどまぁ帰れるなら問題ないだろ

帰ったところでどうしようもないしこっちの方が楽しいかもだけど


カイ「祭壇の場所わかるか」


ハルカ「うん、ここからなら…大丈夫だけど…」


ちょっとハルカが言いにくそうにしている


カイ「じゃあ行こうか、って思ったけどまたあの兵士が来るかもしれないか」


ハルカ「うん…」


カイ「まあ、そんなに急がなくてもいいか近くの町とか国は?」


ハルカ「町なら3日ぐらいかな」


カイ「どうせ異世界に来たんだしこっちの国も見てみたいかも」


ハルカ「王国まで1月かかるけど…」


カイ「そんなもんか、まぁいいさ」


ハルカ「とりあえず近くの町まで、ね」


そんなこんなで俺たちは一番近くの町トロールドに向うため山を下り始めた

相当落ちたからそんなに下る必要もないと思ってたが…


カイ「結構ここでも高いんだな」


ハルカ「この山からでるので10日ぐらいだから…」


カイ「なるほどね」


だとすると相当大きい山だな

頂上はしらないが遺跡のあった場所はそこまで高い地点なわけでもないだろうし

しばらくどちらも無言で歩き続けていた

今のところは天気も良く他の人の気配もしない


何か話した方がいいか…?


カイ、ハルカ「あの…」


っと声が重なってしまった


カイ「先に…」


ハルカ「大したことじゃないですし…」


カイ「俺もそんな感じだから先にどうぞ」


ハルカ「じゃあ、カイさんって」


カイ「呼び捨てでいいよ」


ハルカ「へ?」


カイ「名前、カイでいい」


ハルカ「カイ…やっぱりさん付けで!」


ハルカは顔を真っ赤にしながらそう言ってくる

ああ、可愛いな


カイ「まぁいいけど」


ハルカ「どんな町に住んでたんですか?」


って聞かれた

あの街の印象か

あんまり長い間いたわけでもないしな


カイ「平和だったけどつまらない、退屈な町かな」


そう答える


カイ「この世界ってどんな感じ?」


聞き返すと

一瞬顔が暗くなったけどすぐに笑顔になって


ハルカ「皆いい人が多くて優しい…良い国だったんです」


最後の方は言うときは立ち止ってしまってうつむいていた

その顔が上に上がった時どうしてか泣きそうな顔だった


カイ「何かあったのか?」


ハルカ「戦争が、悪いんです」


カイ「戦争、か…」


戦争ね…あんなの起きない方が幸せだよな

何というか微妙なタイミングだな

もしかするとあの夢はこのことを言っていたのか…?


カイ「終わればいいな」


ハルカ「はい…でももう長引くばかりで」


カイ「いいな、じゃないな。終わらないといけないんだ」


そう呟くように言った

夢のこともあったけどなんでかなそう心から感じた


ハルカ「え?」


どうやらハルカは聞いていたらしく不思議そうな顔をする

ちょっと恥ずかしかったけどその理由を告げる


カイ「あんな悲しみしか生み出さないものなんて無い方がいい」


ハルカ「そんなのみんなわかってるはずなのに」


カイ「そうだな、でも起きるのは不思議だよな」


ハルカ「うん」


なぜかわからないけど戦争をなんとかしたい

授業で戦争は悲しみしか生まないって学んだからか?

でもどうしてかかすむ記憶にぼんやりと戦争の風景が見えたような気がした


カイ「俺に何かできないかな?」


だからそう言ったんだ


ハルカ「無理だよ」


ハルカは今にも泣き出しそうにそう言う

その顔を見てどうしても助けたい、そう思った


カイ「俺がなんとかする。だから泣くな」


その言葉でハルカは泣きだしてしまう

俺はハルカを抱きしめる

このときはは胸を貸すことしかできなかったけど

どうにかしてこの戦争を終わらせる、そう決意したんだ




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