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世界の終末は何処からともなく…  作者: エルスト・レイ
第一章 終わりの始まり
1/11

1話 ~前書~ 始まりは何処からともなく

これはそう、少し変わった物語のほんの始めの部分である。



虚世うつろのせかい


~???~〔カイside〕


とても気持ちがいいそんな空間に俺はいた

何か温かいものに体が包まれている…そんな感じがする

こんな心地がいい場所は初めてかもしれない

そんな場所にどれくらいいたのだろうか

耳を澄ますとなにかが歩いてくる音がする

そのなにかはどうやらこちらに近づいているようだ


???「あなたにとある世界をすくって欲しいの」


いきなりそのなにかはそう呟いた

おれは声のする方を見るために目を開いた


カイ「う…」


どうやらここはすごくまぶしい場所のようだ

軽く目が眩んだがそのなにかを見る

ぼんやりとしててよく見えないがどうやらそのなにかは女の人のようだ

とは言っても声の質と長い髪、服装は長いローブを着ているように見える感じからそう思っただけだが


???「眠っていたのですか?」


今度は尋ねるようにそう言ったように聞こえる


カイ「眠っていたわけじゃないけど、長い間眠ってた感じがする」


なぜだか俺は長い間眠っていた感じがしていたのだ

昨日何をしていたか…そういえばはっきりと思い出せない

よく考えてみると俺はなぜここに居るのかさえ思い出せない

分かるのは俺の名前が、≪栄西えいさい かい≫ということぐらい


カイ「俺はどうしてここに?」


自然とそう呟いていた

それをそこに居た彼女は聞きとったのかこう言った


???「ここはあなたの夢の中、私がお邪魔しているだけです」


ここは夢…?

そう言われてみるとそんな感じもする

そう思うと今までぼんやりとしていた体の感覚が戻ってくる


カイ「君の名前は?」


俺はそう彼女に尋ねた


アリア「私はアリア、あなたに頼みたいことが…」


体の感覚がもどるほどこの夢の世界は壊れていく

彼女の姿は世界と共に壊れていく


アリア「あなたが行くその世界を救って!」


世界が崩壊するその寸前そう聞こえた気がした

だから俺は自分にも言い聞かせるようにこう呟く


カイ「ああ、分かった」


そうしてこの夢は終わった



『現世』


~雨宮私立高等学校~〔カイside〕


???「…カイ!」


誰かが俺の名前を呼ぶ声がする

どうやら体を揺さぶられているようだ


???「おい、カイ起きろって」


今度はちゃんと聞こえた、だから俺は硬くなった体を起こす

そして周りを見渡すと…そこは教室だった

そして俺を揺さぶっていたのは≪須島すとう れん≫このクラスになってから最初の友達で今じゃ親友と呼べる仲だと思う


カイ「…ああ?」


少し寝ぼけたままそう答えるとレンは「はぁ」とため息をつきながらこう言う


レン「いつまで寝てるんだ?もうショートホームルーム終わったぞ」


終わった…ショートホームルーム…?


カイ「もう終わった?何が?」


レン「何がってお前、相変わらずだな。目覚ませよ」


そう言ってレンは俺の頭を軽くたたく


カイ「何すんだお前」


少しさえてきた頭でにらみながら言う


レン「何って、お前寝ぼけてるから」


カイ「寝ぼけてない」


寝起きはすこぶる頭が働かないがよく考えてみる

ショートホームルーム…ああ今日の授業は終わったのか

何か変わった夢を見ていた気もするが…よく思い出せない

胸がもやもやしている感じを残しているが気にすることもないだろう


カイ「じゃあ帰るわ」


レン「あ、ああ?じゃあな」


よくわからないような感じの返答をされたが気にせずに俺は帰る支度をし教室を後にした



~雨宮市・道端~〔カイside〕


学校を出て、まだ慣れていない道を歩く

学校から家までは歩いて10分ほど

大体半分ぐらい来たところで昨日の道とは違う違和感を感じる

見覚えのない建物がそこにあった

とは言ってもおれがこの町に来てから3カ月

まだ知らない建物もある。そう結論付けてまた帰り道を歩き始める

だけどその違和感はどんどん大きくなっていく


カイ「なんだここ?どこだ?」


どうやら迷子になってしまったらしい

目の前は行き止まり

路地の中に入ってしまったようだ

そこで今日もっとも大きい違和感を感じた


足元に不思議な魔法陣のようなものがある…


カイ「はぁ?落書きか?」


調べようとしゃがんだ時その魔法陣が光りだす


カイ「え?」


そんな間抜けな声を残して俺はその光に包まれ…この世界から消えた

書き直したものとなります

色々変更がありますが今後ともよろしくお願いします

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