おかしなファンタジー(200文字)
掲載日:2011/07/04
「…あ、あんた、何者なんだ?」
「勇者」
サラリーマン風の中年男性は、へらへら笑いながらそう言った。
「あ、あんたのどこが、勇者なんだよ…」
「ここらへん」
男が指さしたのは、自分が握っている包丁。刀のつもりか。
「…俺はモンスターってこと?」
「ああ」
「だから殺すと…」
「ああ」
「み、見逃してくれよ…」
「嫌」
何を言っても通じそうにない。俺は諦めて目を閉じ、
持っていたバズーカを構えた。
「じゃ、俺は魔王ってことで」




