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オペラとミモザと、君の温もり

皆さん、こんにちは、天照です。


今日も美和さんと天ちゃんがこたつでぬくぬくしています……


今回は冬の番外編として、こたつでオペラとミモザを味わいながらの「極甘お姉さん甘やかしタイム」を書いてみました。


ふわふわニットにだぼっとパーカー、お揃いソックスで足絡めて、あーんしたり膝枕したり……もう胃薬必須レベルの砂糖です(笑)


本編のカウンター越しとは違う、家の中だけのまったりイチャイチャをお届けします。


寒い冬にぴったりな、心がとろけるお話になっていれば嬉しいです。


どうぞ、こたつに潜り込んでゆっくりお楽しみくださいね。


※全年齢向け・ほのぼの甘々重視です。本編未読でも独立して読めます♪

オペラとミモザと、君の温もり


 冬の午後、陽がゆっくりと傾き始めた頃。小さな和風の平屋のリビングは、障子越しに差し込む柔らかな橙色の光で、まるで夢の中のように温かく包まれていた。


 こたつの中はぬくぬくで、甘いチョコレートの香りと、太良産クレメンティンの爽やかな柑橘の匂いが混ざり合って、幸せな空気を生んでいる。


 美和さんは、ふわふわのオフホワイトのオーバーサイズニットセーターを着ていて、袖が長くて手をすっぽり隠してしまうくらいゆったり。


 Vネックが優しく開いていて、ニットの柔らかい生地が彼女を温かく包んでいる。


 体を動かすたび、ふんわりと優しく揺れるそのシルエットが、天ちゃんの視線をそっと引き寄せる。


 ボトムスはライトグレーのワイドシルエットスウェットパンツで、裾が少しリブ入り。


 厚手の白いふわふわルームソックスを履いて、畳の上を歩くたびに優しい足音がする。


 髪はゆるくハーフアップにしていて、小さなリボンが耳元で揺れている。


 彼女はこたつ布団にゆったり寄りかかり、膝の上に天ちゃんの頭を優しく乗せている。


 お姉さんみたいな穏やかな笑顔で、天ちゃんの前髪を指先でゆっくり梳きながら、耳の後ろをくすぐるように撫でる。


 ニットの袖が天ちゃんの肩に軽く触れて、柔らかく温かな感触が伝わる。


 「ふふ……天ちゃん、今日はほんとに甘えん坊さんだねぇ。もっと寄ってきていいよ? お姉さんが、いーっぱい甘やかしてあげるから」


 天ちゃんは、美和さんとお揃い感のある淡いグレーのオーバーサイズパーカーを着ていて、フードを被って甘えるときに顔を隠せちゃう可愛いデザイン。


 胸元に小さなハートの刺繍が入って、甘えん坊くんらしい。


 ボトムスはダークグレーのジョガーパンツで、裾リブが足首を少し見せて、こたつの中で美和さんの足に絡めやすい。


 足元はピンクの厚手クルーソックスで、美和さんの白ソックスと対比になってチラチラ可愛く見える。


 首元には美和さんからもらったチェック柄のマフラーをゆるく巻いて、髪は少し乱れ気味のナチュラルスタイル。


 天ちゃんは目を閉じて、彼女の膝に頰をすりすり。


 子猫みたいに甘えた声で「ん……美和さんのここ、あったかくて、いい匂い……ずっとこうしてたい」とつぶやく。


 こたつ布団の下で足を絡めて、もっと近くに、もっと密着したくてたまらない様子。


 美和さんはくすくす笑って、天ちゃんの頰を両手で包み込み、軽く持ち上げて目を合わせる。


 ニットの袖がふわっと落ちて、天ちゃんの肩に触れる感触が柔らかくて心地いい。


 「可愛い……天ちゃんの今日の服、だぼっとしたパーカー姿がお姉さん好みすぎるよ。フード被って甘えてくるの、きゅんってなる」


 そう言って、テーブルの上の手作りオペラをフォークで一口サイズに切り取る。


 美和さんが昨夜のうちに丁寧に作ったそれは、伝統的なフランス菓子そのままの美しさ。


 薄く焼き上げられたアーモンド風味のジョコンド生地ビスキュイ・ジョコンドが何層にも重ねられ、香ばしいナッツの香りがふわりと漂う。


 各層はコーヒーシロップをたっぷり染み込ませてしっとり。


 間に挟まれたのは、滑らかなコーヒーフレーバーのフランスバタークリーム——バターのコクとエスプレッソのほろ苦さが絶妙に溶け合い、口の中でとろけるように広がる。


 そして、濃厚なチョコレートガナッシュの層が交互に。ガナッシュはビターチョコレートをベースにクリームを加えて艶やかに仕上げられ、深いカカオの風味が全体を締めくくる。


 最上部は鏡のように輝くチョコレートグラサージュでコーティングされ、光を浴びてつやつやと黒く光っている。


 サイドは綺麗に切り揃えられ、断面を見せると美しい層が規則正しく並び、まるで芸術品のよう。


 美和さんは少し金箔を散らして、シンプルながら高級感をプラスしていた。


 フォークに刺した一切れを、天ちゃんの唇にそっと運ぶ。


 「あーん♡」


 天ちゃんは素直に口を開けて、ぱくっと食べる。


 まずジョコンドの軽やかなアーモンドの香ばしさが広がり、次にコーヒーシロップの苦味が染みて、滑らかなバタークリームのコクが溶け、最後に濃厚なガナッシュのビターな甘さが余韻を残す。


 層が薄いからこそ、一口で全てのハーモニーが感じられて、目を細めて「ん……美和さんのオペラ、世界一美味しい……この層の感じ、全部完璧……」と幸せそうに溶ける。


 今度は美和さんがクレメンティンを一粒剥いて、天ちゃんの唇に押し当てる。


 果汁がぽたっと落ちると、彼女の指で優しく拭って、その指を天ちゃんがちゅっとくわえてぺろっと舐める。


 「っ……天ちゃんのばか……でも、好き……」


 顔を少し赤らめながらも、美和さんは天ちゃんの頭を優しく引き寄せて、ぎゅっと抱きしめる。


 ニットの柔らかい生地に天ちゃんの頰が沈み込み、優しく包み込むような感触が彼を幸せで満たす。


 背中をトントン叩きながら、まるで小さな子をあやすように優しく揺らす。


 「天ちゃんは私の大事な、甘えん坊の弟くんみたいな子なんだから……全部預けて。お姉さんが、ずっと守って、ずっと甘やかしてあげるよ。この温もりも、全部天ちゃんのものだから」


 天ちゃんの耳がぽっと赤くなって、彼女の胸に顔を寄せながら「美和さん……大好き。ほんとに、お姉さんみたいで……この柔らかさ、あったかさ、ずっと離れたくない」と小さな声で甘える。


 美和さんは少し体を起こして、にこっと微笑む。


 袖をまくって、ふわっとしたニットの袖口から細い手首が見える。


 「じゃあ、もっと特別なの作ってあげるね。待ってて」


 こたつから抜け出して台所へ。ゆったりしたスウェットパンツの裾が揺れて、ルームソックスが畳を優しく滑る。


 歩くたび、ニットが優しく揺れて、彼女自身も少し照れくさそうに微笑む。



 

 籠から太良産のクレメンティンを数個取り出し、手早く皮を剥いてジューサーにかける。


 ぷちぷちと弾ける音がして、鮮やかなオレンジ色のフレッシュジュースが流れ落ちる。


 クレメンティンは通常のオレンジより甘みが強く、酸味が控えめで、ほのかに花のような香りがする。


 この日は特に瑞々しく、搾りたての汁は透明感のある黄金色で、甘い柑橘のエッセンスが台所いっぱいに広がった。


 美和さんは「ふふ、いい匂い……天ちゃん喜んでくれるかな」と独り言ちる。


 ワインセラーから冷えたシャンパンを一本取り出し、リビングの棚から細長いフルートグラスを二つ。


 グラスを二つ並べて、まずたっぷりと搾りたてのクレメンティンジュースを注ぐ——グラスの半分近くまで、鮮やかなオレンジ色がゆらゆらと揺れる。


 次に、冷えたシャンパンをゆっくり傾けて優しく足す。


 シュワシュワと細かな泡が立ち上がり、ジュースと混ざってきめ細かな泡の層を作り、黄金色の液体がグラスの中で華やかに踊る。


 最後に、クレメンティンの薄い輪切りを一つずつ丁寧に浮かべて、完成。


 輪切りは皮の部分がほんのり緑がかって新鮮で、ジュースの甘さとシャンパンのキレが絶妙に調和し、冬の午後にぴったりの爽やかで甘い一杯になる。


 「はい、天ちゃんのミモザ♡ ……この世でもっとも美味しい贅沢なオレンジジュースだよ♪」


 天ちゃんはグラスを受け取って、目を輝かせる。


 パーカーの袖を少し引っ張って、手を温めながら。


 「美和さんが作ってくれたの、全部特別……綺麗で、美味しそう。クレメンティンの甘い香りがシュワシュワの泡と混ざって、最高……今日の服でお揃いみたいで、もっと嬉しい」


 二人はこたつに戻って、肩を寄せ合い、グラスをちりん、と合わせる。


 シュワシュワの泡と黄金色の液体が、陽の光にきらきら輝く。


 ニットとパーカーの柔らかい生地が触れ合って、温もりが倍増。


 天ちゃんが一口飲むと、クレメンティンの自然な甘みが先に広がり、シャンパンの爽やかな泡が舌を刺激して、ほのかな酸味と柑橘の香りが後を引く。


 「わ……爽やかで甘くて、泡がぴりぴりして……最高! このクレメンティンの味、ほんとに特別だよ」


 美和さんは満足そうに頷いて、天ちゃんの頭を優しく撫でる。


 ふわふわの袖が天ちゃんの頰に触れて、くすぐったい。


 「天ちゃんが喜んでくれるなら、お姉さん毎日作ってあげる。ずっとこの味、覚えていてね……この温もりも、ずっと天ちゃんの甘え場所だから」


 天ちゃんは照れくさそうに頰を赤らめて、美和さんの肩に顔を寄せる。


 グラスを片手に、足を絡めて、もっと近くに寄りたがる。


 ジョガーパンツの裾からピンクのソックスがチラリと見えて、可愛い。


 「覚えてる……美和さんの味、全部大好きだから。美和さんの匂いも、温もりも、全部」


 美和さんが天ちゃんの額に、優しくちゅっとキスを落とす。


 甘いチョコとみかんの香りが混ざった吐息が、二人を包む。


 「もっと甘えていいよ。今日はお姉さんが、全部全部……天ちゃんのものだから」


 天ちゃんは小さく頷いて、目を潤ませながら


 「うん……ずっと、このままで。美和さんと、こうやってイチャイチャしてる時間が、一番幸せ」


 二人は見つめ合って、ふわっと笑い合う。


 グラスを交互に口に運びながら、ゆっくり味わう。


 ミモザの爽やかな泡が、甘いぬくもりと混ざって、こたつの中を幸せでいっぱいに満たす。


 外の冬風は冷たいのに、この小さな世界は、オペラの濃厚な甘さと、クレメンティンミモザの甘い泡と、お互いの体温で、とろけるように温かかった。


 ふわふわのニットとパーカーが絡み合うたび、優しい温もりが伝わって、止まらない。


 オペラはあと少し、クレメンティンはまだたくさん、ミモザのグラスも半分以上残っている。


 でも今は、そんなことより、絡まった指先と、甘い吐息と、このゆるふわな時間が、何より大切だった。


 この午後が、永遠に続けばいいのに——二人は心の中で、同じ願いを重ねていた。




 美和さんはグラスをテーブルにそっと置くと、天ちゃんの頰を両手で優しく包み込んだ。


 ニットの袖がふわっと落ちて、天ちゃんの首筋に柔らかい生地が触れる。


 彼女の瞳は少し潤んでいて、いつもより甘く、溶けそうな色をしていた。


 「天ちゃん……もうちょっと、こっち見て?」


 天ちゃんは素直に顔を上げて、美和さんの目を見つめる。


 その瞬間、美和さんはゆっくりと体を寄せて、額を天ちゃんの額にくっつけた。


 鼻先が触れ合う距離で、互いの吐息が混ざり合う。


 クレメンティンの甘い香りと、シャンパンの微かな泡の余韻が、二人の間を優しく漂う。


 「ん……美和さん、近い……」


 「いいでしょ? 今日はお姉さんが、もっとワガママ言っちゃう日なんだから」


 美和さんは小さく笑って、天ちゃんの首に腕を回して、ぎゅっと抱き寄せた。


 ニットの柔らかい生地が天ちゃんの胸に優しく触れて、温かさが伝わる。


 「天ちゃんのここ、ドキドキしてる……可愛い」


 美和さんは耳元で囁きながら、天ちゃんの耳たぶを軽く指で撫でる。


 天ちゃんの体がびくっと震えて、こたつ布団の下で足が無意識に美和さんの足に絡みつく。


 ピンクのソックスと白いルームソックスが、布団の中でくっついて離れない。


 「美和さん……もっと、して……」


 天ちゃんが小さな声でおねだりすると、美和さんは目を細めて微笑む。


 今度は天ちゃんの頰に、優しくキスを落とす。


 ゆっくり、ゆっくりと、互いの温もりを分け合いながら。


 二人はそのまま、こたつの中で体を寄せ合ったまま、しばらく動かない。


 美和さんが天ちゃんの髪を指で梳きながら、「ねえ、天ちゃん。今日はもう、外に出ないでいいよね?

 このまま、ずっとこうして……お姉さんが、天ちゃんのこと、いーっぱい甘やかしてあげるから」


 天ちゃんはこくりと頷いて、美和さんの肩に顔を寄せる。


 「うん……ずっと、このままで。美和さんとイチャイチャしてるのが、一番幸せ」


 美和さんは満足そうに笑って、天ちゃんの頭を優しく撫で続ける。


 時々、額にちゅっ、頰にちゅっ、唇に軽くちゅっと、キスを落とす。


 そのたびに、天ちゃんの体が小さく震えて、甘い吐息が漏れる。


 テーブルの上では、ミモザのグラスがまだ半分残っていて、シュワシュワの泡が静かに消えていく。


 オペラの最後の一片も、フォークに刺されたまま。


 でも今は、そんなものより、絡まった足と、温かな抱擁と、甘いキスの余韻が、この小さなこたつの中を、永遠みたいな幸せで満たしていた。


 外の冬は冷たいのに、二人の世界は、とろけるように甘くて、ぬくぬくで、もう少し、もう少しだけ、このままでいたい——そんな願いが、互いの心に重なっていた。




 美和さんは天ちゃんの体を優しく抱き寄せたまま、こたつ布団の中でゆっくりと体を横にずらした。


 二人が並んで横になり、互いの顔がすぐ近くで重なる。


 障子越しの柔らかな朝の光がまだ遠く、外はまだ暗いまま。


 時計の針はゆっくり進んでいるのに、この小さな世界だけは時間が止まったように感じる。


 「天ちゃん……まだ朝まで、ずっとこのままでいいよね?」


 美和さんの声は眠たげで甘く、耳元で溶けるように響く。


 彼女は天ちゃんの頰に自分の頰を寄せ、鼻先をすりすり。


 そのまま、ゆっくりと額に優しいキスを落とす。


 朝の静けさの中で、唇の触れ合う音が小さく響く。


 キスが長く続き、互いの吐息が温かく混ざり合う。


 天ちゃんは美和さんの細い腰に腕を回し、ぎゅっと引き寄せる。


 「うん……朝まで、いや、ずっと……美和さんとこうしてるのが、一番幸せ……」


 美和さんはくすくす笑って、天ちゃんの首筋に顔を寄せる。


 温かな息を吹きかけ、軽く唇で肌を撫でる。


 「天ちゃんの匂い……朝になっても変わらないね。この匂い、ずっと嗅いでたい……」


 彼女は天ちゃんの髪を指でゆっくり梳きながら、もう片方の手で彼の背中を優しく撫で続ける。


 爪を立てず、ただ温もりを伝えるように、円を描くように。


 天ちゃんも負けじと、美和さんの背中に手を回し、ニットの柔らかい生地越しに肌を撫でる。


 二人の手が互いの背中を探り合い、温もりを分け合う。


 時々、美和さんが天ちゃんの耳たぶを軽く指で撫でて、


 「ん……天ちゃん、かわいい……もっと甘えて?お姉さんが、朝までずっと、こうやって抱きしめててあげるから」


 天ちゃんは照れくさそうに美和さんの胸元に顔を寄せ、

深く息を吸い込む。


 「美和さんの匂いも……あったかくて、甘くて……離れたくない……」


 二人はそのまま、こたつ布団の中で体をぴったり重ねて、足を絡め、手を絡め、指先まで繋いで。


 時折、額を軽く触れ合わせては離し、また触れ合わせて。


 言葉は少なく、ただ互いの体温と吐息と、心臓の音だけが会話になる。


 美和さんが天ちゃんの額に、優しくちゅっとキスを落とす。


 「天ちゃん……朝が来ても、こうやってイチャイチャしてる俺たちでいようね。

 毎日、毎日……このこたつで、ずっと」


 天ちゃんは目を閉じて、頷く。


 「……うん。約束……美和さんと、ずっとこのままで」


 外では少しずつ空が明るくなり始めるけど、こたつの中はまだぬくぬくで、甘い余韻に満ちている。


 ミモザのグラスは空になり、オペラの最後の一片も食べ尽くされた。


 でも今は、そんなものより、絡まった指先と、温かな抱擁と、朝まで続くこのゆるふわな時間が、何より大切だった。


 二人は見つめ合って、ふわっと笑い合う。


 そしてまた、ゆっくり額を寄せ合って、朝の光が障子を優しく染めるまで、溶け合うようにイチャイチャを続ける。


 この小さな平屋のリビングは、永遠みたいなぬくもりで、二人の甘い時間を、静かに包み込んでいた。




 朝の光が、障子を優しく透かし、部屋全体を淡い金色に染め始めた頃。


 最初は淡い灰色だった空が、徐々に薄い桃色に変わり、やがて柔らかな金色が障子の紙を透かして、リビングの畳に細い線を描く。


 光はまだ弱く、こたつ布団の縁を優しく縁取り、テーブルの上に残った空のミモザグラスに小さな虹を映す。


 クレメンティンの皮が散らばった籠も、オペラの空になったケースも、朝の光に照らされて、昨夜の甘い余韻を静かに語っている。


 美和さんは天ちゃんの胸に頭を預けたまま、目を細めてその光を見つめる。


 「ん……朝だね、天ちゃん」


 彼女の声はまだ眠たげで、甘く掠れている。


 天ちゃんは美和さんの髪を指で優しく梳きながら、


 「うん……でも、まだ起きたくない……このままがいい」


 二人はこたつ布団の中で体を寄せ合ったまま、動かない。


 朝の光が徐々に強くなり、障子の格子模様が畳にくっきりと落ちる。


 光の帯が二人の絡まった足を優しく撫で、白いルームソックスとピンクのクルーソックスが、淡い金色に輝く。


 美和さんのオフホワイトのニットが、光を受けてふんわりと柔らかく見え、天ちゃんのパーカーの淡いグレーも、温かな色に変わる。


 美和さんは天ちゃんの頰に自分の頰をすり寄せて、


 「この光……きれい。天ちゃんと一緒に朝を迎えるの、こんなに幸せなんだね」


 天ちゃんは美和さんの手を握り、指を一本一本絡めて、


 「俺も……美和さんとこうしてる朝が、一番好き。毎日、こうやって朝の光見ていたい」


 光がさらに部屋を満たし、障子の向こうの庭の竹がさらさらと揺れる音が聞こえてくる。


 朝の空気が少し冷たく入り込んでも、こたつの中はまだぬくぬくで、二人の体温と甘い吐息が、外の冷たさを完全に遮断している。


 美和さんは天ちゃんの首に腕を回し、ゆっくりと額に優しいキスを落とす。


 朝の光に照らされたキスは、昨夜の熱さとは少し違って、優しく、静かで、でも温かく。


 唇が触れ合うたび、光の粒子が二人の間を舞うようにきらめく。


 キスが終わると、美和さんは天ちゃんの額に自分の額をくっつけて、


 「天ちゃん……今日も、ずっと一緒にいようね。この光が部屋いっぱいになるまで、もう少しだけ……このままで」


 天ちゃんは目を閉じて、頷く。


 「……うん。朝の光が全部部屋を照らすまで、美和さんと、こうやって溶け合ってる」


 二人はそのまま、朝の光に包まれながら、絡まった指先を離さず、足を絡め、息を合わせる。


 光が畳を金色に染め尽くす頃、やっと二人はゆっくり体を起こし、でもまだ、互いの手を繋いだまま。


 この小さな和風の平屋は、朝の柔らかな光と、二人の甘いぬくもりで、新しい一日を優しく迎え入れていた。




 朝の光が障子を優しく透かし、部屋全体を淡い金色に染め始めた頃。


 美和さんはこたつ布団からゆっくり抜け出し、天ちゃんの額に軽くキスを落としてから、


 「ん……天ちゃん、ちょっと待っててね。お姉さんが、朝ごはん作ってあげる」


 天ちゃんはまだ眠たげな目で彼女を見上げ、「美和さん……一緒にいたい……」と甘えた声で手を伸ばすが、

美和さんはくすくす笑ってその手を優しく握り返し、

「すぐ戻るから。今日は特別に、甘い朝ごはんにするね♡」


 彼女は台所へ向かい、ゆったりしたスウェットパンツの裾を揺らしながら、冷蔵庫を開ける。


 昨夜のクレメンティンがまだ籠に残っていて、美和さんはその中から数個を取り出し、手早く皮を剥く。


 瑞々しい果汁が指に滴り、朝の光にきらきら光る。


 ジューサーにかけて、フレッシュなクレメンティンジュースをたっぷり作る。


 黄金色の液体がグラスに注がれ、ほのかに花のような甘い香りが広がる。


 次に、トースターに厚切りの食パンを入れ、バターをたっぷり塗ってから、蜂蜜をたっぷり垂らす。


 オーブンで軽く焼くと、表面がこんがり黄金色に変わり、蜂蜜がキャラメルみたいに香ばしく溶けていく。


 美和さんはさらに、フライパンで卵を溶いて、ふわふわのスクランブルエッグを作る。


 でも今日は特別に、卵の上にも蜂蜜を少し垂らして、甘塩っぱいアクセントを。


 最後に、昨夜残ったオペラケーキの最後の一片を、小さなフォークで綺麗に切り分けてプレートに並べる。


 断面の美しい層が朝の光に照らされて、チョコレートの艶がきらめく。


 クレメンティンの薄い輪切りを添えて、彩りをプラス。


 美和さんはトレイに全部を乗せて、リビングに戻る。


 こたつに戻ると、天ちゃんは布団にくるまったまま、

目を細めて彼女を待っていた。


 「はい、天ちゃんの甘い朝ごはん♡」


 トレイをこたつに置き、美和さんは天ちゃんの隣に座る。


 まずはクレメンティンジュースのグラスを天ちゃんの唇にそっと近づけ、「あーん」


 天ちゃんは素直に口を開けて、ぱくっと飲む。


 「ん……甘くて、爽やか……朝からこんなに美味しい……」


 美和さんは満足そうに笑って、今度は蜂蜜トーストを一口サイズにちぎって、天ちゃんの口元に運ぶ。


 蜂蜜がとろりと糸を引いて、天ちゃんの唇に少し付く。


 美和さんは親指で優しく拭って、その指を天ちゃんがちゅっと舐める。


 「っ……美和さん、ずるい……」


 「ふふ、朝から甘やかしてあげるって約束したでしょ?」


 次に、オペラケーキの一切れをフォークで刺して、「あーん♡」


 天ちゃんは目を閉じて味わい、「昨夜の続きみたい……美和さんの味が、まだ残ってる……」


 美和さんは天ちゃんの頰にキスを落として、


 「今日も、ずっとこうやって甘やかしてあげるね。朝ごはん食べ終わったら、またこたつに戻って……朝の光がいっぱいになるまで、イチャイチャしよう」


 二人はこたつの中で肩を寄せ合い、トレイの上の甘いものを交互に「あーん」し合って、朝の光に照らされながら、ゆっくり味わう。


 外の庭では鳥のさえずりが聞こえ始め、新しい一日が静かに始まるのに、この小さな世界はまだ、昨夜の甘い余韻を引きずったまま、ぬくぬくとした幸せで満ちていた。

……ふう。


こたつの中、ぬくぬくで甘くて、書いてる私まで溶けそうになりました(笑)


オペラの層のハーモニー、クレメンティンミモザのシュワシュワ泡、ふわふわニットの温もり……全部が「冬の贅沢」って感じで、美和さんと天ちゃんの甘え合いが止まらなくて、筆が暴走しちゃいました。


本編では見せない「お姉さんモード全開」の美和さんと、子猫みたいに甘える天ちゃん。


こんなプライベートな時間、ずっと続いてほしいですよね……。


読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。


この甘さで心がぽかぽかになったら嬉しいです(胃薬は各自でお願いしますね……)。


また次のお話で、お会いしましょう♪


美和「天ちゃん、次はどんな甘いもの作ろうか? 皆さんも一緒に、こたつで待っててね♡」


感想で「ここが好きだった!」とか教えてくれたら、次のお話の参考にします。

いいねも、こっそり励みになるので……よろしくお願いします


天照より。

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