ヴァルハラード
ヴァルハラード
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アダムたちは、沖に黒い船を見つける。
「あの船よ」
グレイスが言う。
「でけえ船だな……」
アダムが感想を言う。船は、近づいてくる。
「まじいな、こっちに近づいてくる」
「どうする?逃げるか?」
「いや、もう見つかってる。間に合わねえ」
やがて、その黒い船は、アダムたちの横につけた。
船べりから、男たちが、胡乱げな目で、こちらを見下ろしてくる。
「貴様ら、このへんで小舟は見なかったか」
バッツは首を振って答えた。
「船なんてまるで見てねえな」
「貴様らはどこから来た」
「てめえらに答える義務なんざ……」
すると、船の上から、やつらはゴミを投げ入れてくる。
「はあ?なにしやがるんだこいつ」
「おいてめえ、降りてこい!」バッツは叫ぶ。しかし、船の甲板の上からは、笑い声が響いてくる。
船上の男は言う。「大砲であいつらも撃ち殺せ」
船上の男が背を向けた途端。
アダムは、そこにいた。
彼は、足を蹴り上げている。
男は、アダムに蹴飛ばされて、吹っ飛んだ。
「てめえ!」
船乗りが叫ぶ。しかし、アダムは間をおかず接近し、彼を蹴り殺す
男は吹っ飛び、アンカーに顔面をめり込ませて死んだ。
「、てめえ」
最後の一人が、叫ぶ。しかし、アダムはその男を蹴り飛ばすと、船室の扉をぶち破り、中に転げ落ちる
そこからは虐殺だった。
一人の人間が、アダムの背後からそろりそろしと近づいている。そして、男が剣を振り上げたその瞬間。
ロキが、男を刺し貫いた。
「ふう」
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バッツは、血を吹いて倒れている男の襟首を掴むと、部屋の中に引き釣りこむ。殴る音と、悲鳴が聞こえてくる。
ロキも、一人の文官風の男を剣でつつくと、部屋の中に押し込む。そして、椅子に座らせる
「君たちが何者なのか、話してもらおう」
男は、顔を伏せて、押し黙っている。ロキは、剣を寝かせると、膝の間に肉の中に刃を滑らせた。
「ぐわああああああああああ」
男は、口を
Oの字にして叫ぶ。ロキは、もう一度訊く。
「君たちは何者だ。ここでなにをしている」
男は、脂汗にまみれ、荒い呼吸をしながらも、答えない。
。ロキは、今度は男の腹を剣で突いた。
「ぐは!」
男はうめき声を上げる。血が溢れだす。ロキは言う。
「黒い血が見えるか?俺はお前の肝臓を突いた。このまま放置すれば、お前は20分も待たずに死ぬだろう。もういちど訊く。お前たちは何者だ」
ロキがそう聞いたとき、隣の部屋からどすんという鈍い物音が聞こえた。そして、低くすすり泣く声が聞こえる。
「隣の男は、もうじき吐くだろう。だがお前たちの答えをすり合わせなければならない。もし嘘をついているなら、失うのは足だけではすまない」
ロキはそういって、男の股間に剣を突き立てる
「わかった、話す。話す。」男は言った。「俺達の目的は、クロードを殺すことだ」
「クロード?」
「ああ、クロードだ。そいつは、神様に選ばれた使徒だ。まだお前と同じぐらいの年だってのに、とんでもなく強い……」男は続けた。「俺達はここにロードを足止めてしている間に、他の連中がロードランを攻めるつもりだ」
「……嘘だな」
「はあ?ちょっと待て、おれは本当のことしか」
いい終わらない間に、ロキは剣で股間を刺し貫く。男は、泣いて懇願する。
気がつくと、部屋の出口に、メーベルが立っていた。
「傷口だけ塞いでください。この男には、まだ訊くことがあります」
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「そうか、じゃあ大体俺の拷問結果と同じだな。」アダムは言った。「クロードをここに引き止めたいんだと」
アダムは後ろ手に腕を組んだ。「でも、18歳で英雄か。おれとどっちが強いかな」
「いまのお前では比べ物にならん」
リリスは、言った。
「お前の方はどうなったの」
「死んだ」
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3
彼らは、甲板に上がった。
甲板では、操舵手に、バンクラットが銃を突きつけている。操舵手は、へいへいと口を歪ませながら、船を操縦している。
船は、港に向かっている。
ロキが言った。。
「俺達は、こいつらの服をかっぱらって上陸する。
ロキたちが服をきるが、子どもの彼らには、服が大きすぎた。
「二人があくせくしていると、リリスは笑った。」
「笑ってんじゃねえよ」
アダムは言った。
「マリア、大砲の準備をして、合図をしたら左右の船をぶち壊すんだ」
「合図って、どんな……?」
「どかんって合図だ」
「どかん?」
「そう、ドカン、だ。まあそのときになりゃわかるぜ」
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二人は桟橋に降り立ち、堂々と街へ入っていく。しかし、街には、まるで人気がない。
そのとき、路地裏から声がする。
「クロード!」
見ると、男が、顔を出していた。
「知り合いか?」
「ああ、ロードランの勇者だ」
クロード
「あんたら、島外から来たのかい」
「いんや。俺達はザクセンの兵士だぜ」
「いやいや、どうみても子どもだろ、お前ら。今、冒険者たちで集まって、反攻作戦を立ててる。お前たちも来い!」
二人は、男についていく。
「ああ、そうだが」
「冒険者の人たちは、ある場所に集まってるよ」
そう言われて、冒険者ギルドに案内される。
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「久しぶりだな、クロード」
「お久しぶりです」
「紹介するよ。この方は、ロードランの王婿、ロイド様だ」
ロイドは頷いた。そして、話し始める
「早速だが、現状を話す
三人な、路地裏を歩く。
「いまここにいるのは、贄の大悪魔オラキスだ」
「ああ、ここに来る途中で、オラキスが変えた化け物に合ったぜ。もとは人間なんだってな」
そうか、なら話は早い。オラキスは子どもたちを人質に取り、クロードの身の引き渡しを要求している
「どういうことですか?」
「どうも、お前の帰還のことが知られているらしい……」
「だが今お前がここに帰ってきていることは、まだ知られていないようだな」
「ええ、ザクセンの船を制圧して、彼らになりすましています」
「そうか」
「単刀直入に言う。我々は人質の命を無視しても、オラキスを抹殺する。だがその前に可能なことはためすつもりだ」
「我々の仲間が、人質に紛れて捕まっている。しかし、れんれくが 取れなくなった」
「人質の開放のために動け」
「ああ、俺にまかせな」
こうして、かれは薄暗い路地の突き当りの、小さな木の扉を開いた。
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アダムは、部屋の中に入った途端、一人の男に目を留めた。その男の放つオーラは、格別だった。
「あんたがクロードかい」
アダムは言った。
「なぜ僕の名を知ってる?」
「海で、ザクセンの船に襲われたんだよ。俺等はそいつらを返り討ちにして拷問したんだけど、一人が、吐いたんだよ。あんたをこの島にとどめている間に、ロードランを襲うのがやつらの目的なんだと」
「……」
君はザクセンの船を一人でやっつけたのか」
「こいつと二人でだけどな、おれ一人でも楽勝だったぜ」
アダムはそう言うと、再びクロードをジロジロと見た。
「クロード、お前、なかなかオーラがあるな」
「僕もキミを見て同じことを考えていた。」
「なあ、ここにアイルってやつはいないのか。
みな首を振った。
「そうか。アイルってやつが子どもたちに紛れて、島に忍び込んだはずなんだけど…ここにいないなら、子どもたちといるのか。人質はどこにいるんだ?」
「市庁舎の下の牢屋だ」
「そうか。ならおれにまかせてみろ。」
「どうするつもりだ」
「ま、なんとかするさ。おれがどかんと合図したら、市庁舎に突入してくれ」
「待てアダム。合図とは、どんな合図だ」
「アダムは空を指さして言う。
「どかん、だ。」
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3
こうしてアダムはどうどうと市庁舎のほうへ向かう。
通りは、がらんどうだ。しかし、歩いていると、いつの間にか、自分の後ろを、二人の悪魔が歩いている。
しかし、アダムは気にもとめない。
バッツは、市庁舎の前に立っている、悪魔の衛兵に目を留める。
「よう、オラクスに会わせな」
アダムは押し通そうとする。すると、やりが突き出される。
アダムは衛兵をぶん殴る。
悪魔は、脳漿を飛び散らせながら、吹き飛んだ。
後ろの悪魔が襲いかかってくる。しかし、アダムは回し蹴りで二人を瞬殺する。そして、中に入る。
アダムは扉を蹴破る。玉座に、肘をついて、悪魔が座っている。
悪魔は、ゆっくりと、アダムを視界にいれる。やがて,アダムが何者かを認識すると、悪魔は、頬杖を突いた手をおろし、彼をまっすぐに見つめた。
「テメエがオラキスか」
大悪魔の手は、震えていた。
オラクスは、驚いているように見えた。
その時、急に後頭部を殴られ、アダムは地面に倒れ伏す。棍棒が、アダムの体に次から次へと叩き落される。
薄れゆく意識の中で、アダムは、オラクスが椅子から立ち上がるのを見る。
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4
バッツは牢屋の中で目覚める。
「いててて」
「まじか。生きてるのか」
正面の牢に座っている人間が、声を書けた。バッツはその男を上から下までじろじろ見る。
お前、バカでかい棍棒でタコ殴りにされてたぜ。よく生きてるな」
「ま。俺は頑丈にできてんだよ。お前も悪魔に捕まった口か」
「ああ」
「そうか、そりゃ災難だったな。ところで、俺はアイルってやつを探してるんだが、心当たりがないか」
「俺がアイルだ……もしかして、リリスに会ったのか?」
「ああ、そんなとこだ。俺はお前がうまいこと侵入したって聞いたんだが、下手打ったみたいだな」
「ああ。ケツの中に針金入れてたんだが、見つかっちまった。」
「そうか。そりゃ災難だ。いま出してやるぜ」
そう言って、アダムは立ち上がり、牢屋の柵に手をかける。
「おいおいそりゃ無茶ってもんだぜ。こんな太い柵、竜でもなきゃ……」
しかし、アイルが言い終わらないうちに、バッツは、牢屋の柵を手で広げる。
「マジか……」
「おう、力仕事には自身があるんだ。」
そう言って、アダムは、アイルの柵も押し広げる。
「それで、他に捕まったやつらは」
「ああ、こっちだ」
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こうして、二人は、子どもたちが囚われている檻を明ける。
子どもたちがわっと騒ぎそうになるのを、アイルは口元に指を当てて静かにさせる
「よし、ここをでるぞ」
そう言って、彼らを連れ出す。しかし、アイルに、悪魔が襲いかかる。悪魔が、人質たちの中に紛れ込んでいたのだ。
しかし、カロンが、剣で悪魔を刺し貫く。
「アイル、油断大敵だよ」
「ああ、悪いな」
「よし、じゃあお前ら、脱出するぜ」
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こうして、彼らは牢を出て、中庭を走る。しかし、途中まで走った途端、道の先に、悪魔が立ちふさがる。
子どもたちは、震える。しかし、アダムは前に出る。
悪魔が、大剣を振りかぶり、襲いかかってくる。
「アダム!」
アイルは叫ぶ。しかし、剣は、アダムの額にあたって止まった。
「効かねえ」
アダムはそう言うと、悪魔の腹を殴る。悪魔は、空中に浮かび上がる。
アダムは、拳を振りかぶり、そして、悪魔を殴りつける。
ボン、という音ともに、悪魔は衝撃によって破裂し、霧となって消えた。
その破裂音は、高く高く空に響き渡る。やがて音が消えたとき、一つの足音が、市庁舎に向かって全力で駆けてきた。
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クロードはステンドガラスを突き破り、市庁舎に侵入した。
悪魔が、クロードに襲いかかる。しかし、クロードは剣の一振りで、悪魔たちをなぎ倒す。
オラクスは、逃げた。すかさず勇者は追いかける。
「オラクス、待て!」クロードは叫んだ。
クロードの声を尻目に、オラクスは、ずざざ、ずざざと衣を引きずりながら、森をかける。目指す場所は、火山の火口だ。
クロードたちもまた、彼を追う。
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クロードたちは、敵を追いかける。そして、火山の中にある、塔の中に入る。
クロードたちは、彼を追いかける。螺旋階段を上へ、上へと。そして、ついに屋上にたどり着いたとき、それが罠だと気付いた。
空から氷の剣が降り注ぐ。
モナ
「ええ!灼熱の炎!」
モナは、灼熱の炎を唱える。しかし、氷の剣は炎を貫通する。
そして、多くの兵士たちが、殺される。
「ロイドさん!」
ロイドが、少年少女をかばう
「くっ!どうすれば」
「クロード!あそこだ!火口の対岸だ!」
クロードは、城壁から億を見る。すると、彼方に魔法使いの姿が見える。
「ええ、一か八かだ。二手に分かれるぞ!モナ、俺と来い!」
そう言うと、ゲイルは塔から飛び降りた。モナもそれに続く。
彼らは溶岩を走り抜ける。そして、悪魔に追いつく。
貴様!
魔法使いは、再び氷の剣を降らす。しかし、モナはそれを呼んでいる。
「突風!」
剣が突風に乱れる。そして、ゲイルは魔法使いに追いすがる。
ゲイルの剣がひらめく。そして、腕を切り落とした。
魔法使いは身を翻すと、彼方へと消えた。
「待て!」
ゲイルはあとを追った。
モナは、降り注ぐ氷の中、敵を見定める。火口の対岸に、魔法使いの姿を見る
「あそこ!ケイン!」
彼女は、隣に立つケインに言う。
ケインは、塔から飛び降りた。そして、そのまま火口を真っ逆さまに落下する。
彼は溶岩を蹴った。そして、走った
斬艦剣
魔女に斬りかかる。しかし、
溶岩の化け物が、彼を掴み取る。
ケインは、溶岩の手を切る。
しかし、やけどしている
ケインn!
構うな
!いけ
闘う
波動砲を打ち合う。
姿を認める
先生!
彼女は、岩の塔を作り、上から見る
在
彼女は、両手でワッカを作り、その間から覗き込む。しかし、もう魔法使いの姿はどこにもなかった。
ウーラシールザハードの腕は、毛の塊となった
髪の毛
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ロイドが、少年少女をかばう
モナは、塔に戻る。
ロイドが、クロードの腕の中で抱かれている
「娘を……頼んだぞ」
「ロイドさん……!
クロードの頬を伝った涙が、ロイドの顔を濡らした。
クロードたちは、思う存分に戦うことができる。そして、贄の悪魔を追い詰める。
そして、彼らは黒曜の塔という塔に追い詰める。が、隊長は殺されてしまう。
彼らは、敵の魔法使いの腕を切り落とし、そして、贄の悪魔オラクスを殺した。
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こうしてオラクスは倒され。長きにわたる戦争が終結した。島に平和が戻り、街は宴に包まれた。
ロキたちは、ここに来る時に捕らえた。
そして、彼らはともにロードランに向かおう、という話になる。
悪ぃな。あんたの知り合いが死んだってのに。
ああ、とてもかなしいことさ。でも
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それで、そのクロードをはめるといった官僚はどこにいるんだ。
「ああ、それなら黒船の中だぜ。」
そういいてt、二人はうみへ出かけていく
桟橋が、夏の夜空が明るい
「あれは……・!
進んで行くと、煙がのぼっている
「まじか…・…!」
そうして二人はいく。
船は燃え、火薬に引火すると、爆発した。
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冒険者たちが慌てて桟橋に来る。
「あいつら、も死んじまったのかな……」
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「人払いをしてほしい」
私が愛したのは、エリザベート・アンデルセンただ一人であると
ベティに会いたい。そして謝りたい。私がしたことを。君を捨てたことを。僕は、命を賭して君たちを守るべきだった。この国を捨てることになっても」
「……わかった。ベティに必ず伝えるよ」
「ありがとう……捨てればよかった。何もかも。国も義務も捨てて。遠くの世界に行けばよかった……
セーラに」
セーラに謝りたい
僕のせいで恥の多い人生を歩ませてしまって
「そんなことありません!」
「セーラは幸福です
誰もセーラをなじったりはしていない」
「ベティ?
彼の瞳は動かなくなった。
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