1話
俺には双子の兄が居た。
そっちは俺とは違い、人気者で友達も多かった。
「お兄ちゃん!!今日は遊園地にデートに行こうよ」
俺の後ろにいるのに完全に俺を無視した話し方をしている
「ごめん。今日は無理なんだ。もう約束があるから」
「えーー!いやだ!行こうよ」
「ゆうと、行ってくれよ」
笑いながら、結果の分かってる誘いを出す。
「こんなオタクの根暗と行くわけないじゃん」
「・・・っ」
普通に容赦なく否定される。これでも同じ兄なのに
「そうだよな」
後ろに笑が付いてる。
「まぁでも、我慢してくれもう約束したんだ」
「・・・ムー」
兄であるヒロは遊びに行き、
妹は不貞腐れて、俺を蹴る。
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数時間後
もう夜なのに兄でヒロが帰って来ない。
「お兄ちゃん!!遅い!!まだなの!せめて連絡してよ!!」
ちゃんと遅くなる時は連絡するタイプなので珍しい
母「本当に遅いわね」
俺も流石に心配だった。
「・・・確かに遅いよな」
妹「アンタと違って!!忙しいからね!!」
母「・・・優はいいけどヒロは何も起きてないといいけど」
真っ直ぐに俺を馬鹿にする妹と、少し緩く真っ直ぐに馬鹿にする母
酷いな。
そして、一通の電話が来る。
ヒロからか!!
と俺も母も、待ち侘びている妹急いで電話を取ったが、
妹「あ、はい。お母さん」
母「誰から?」
妹「警察だっ、て」
このタイミングで警察・・・正直、いやな予感しかしなかった。
母「はい、そうですが、・・・」
返事をする母
母「嘘、」
そして、電話を落とす
妹「お母さんどうしたの!!」
母「そ、そんな」
妹「どうしたの!!まさかお兄ちゃんに何かあったの?」
母「ヒロが、ヒロが・・・女の子に暴行して捕まったって」
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