生物とは。増殖の定義
生物は、増殖することで繁栄してきた。
今回は、この一番大事なことについて、言語化していこうと思う。
生物は、はじめ、単細胞生物だった。
単細胞生物は、分子の塊で、何らかの拍子にこの世界に生まれた。
この分子の塊が、複製されて、二つの分子の塊になるわけだよね。
この時に、この分子は、新しくこの世界に作られたのかな?
これが一番大事なところ。
一つのものが、何らかの操作によって二つになった。この時、何が起きているのだろうか?
これは、生物の原理の基本的なところ。そして、人にも当てはまる。そして応用範囲がとても広い大切なことだから、丁寧に説明する。
深呼吸。
生物は、新しく原子を作るのではなく、自分の周りにある、既存の分子を体に取り込んで、組み替える形で自身を複製する。
ここで増えたのは、何なのだろうか?
原子が増えたわけではない。
意味を持たない分子の集まりを組み替えて、自分と同じ分子の塊に変える。
この操作で増えたのは、構造の情報。
完成図の情報をコピーしている。
つまり、自分を構成するするために必要な情報とそれを解釈する機械を内包したものが生物なのではないだろうか。
生物において大事なのは物質ではなく、構造という情報である。
情報は、媒体を選ばなくていい。それを解釈する情報が一緒にパッケージ化されたものがコピーされ続ければいい。それが、人であれ、紙であれコンピュータであれ問題はない。
解釈するための情報とは、
例えば、年月日 20110311
であり、年月日と書くことによって、あとの情報が日付であることがわかるという具合だ。
これがないと、電話番号だと勘違いしたり、パスワードと間違えたりしてしまう。
情報は常にどのように解釈してほしいかを記述する必要があるということを知っておくことが重要である。
繁殖という行為が、実際には、情報のコピーであって、どんな媒体であっても、解釈するための情報とがパッケージされていれば、それは増殖である。
ということが言いたかった。
次回は、会話について掘り下げていく。