捜索
僕と美咲さんは能力者区域に入っていた。
「ここからどう行動しましょうか?」
「まずは僕が犯人の仲間を特定します。」
「できるんですか?」
「できますよ。その後はその仲間を脅して場所を吐かせるだけです。」
「そううまくいくでしょうか?」
「うまくいく行かない関係なしに僕たちが探りを入れていることを敵側に伝えたい。それが分かれば敵は動きにくくなる。」
「そうですね…やってみましょうか。私は何をしていたらいいですか?」
「美咲さんは能力で探していてください。」
「わかりました。気を付けてくださいね。」
「はい。」
そして僕と美咲さんは別れて行動し始めた。
(久しぶりにやってみようかな)
僕は目を瞑る。視界からの情報をシャットダウンする。そして耳を澄ます。ありとあらゆる音が聞こえてくる。足音、話声、エンジン音、全てが聞こえる。僕はその情報を少しずつ処理していく。
(あの音は関係ない…この会話の内容も関係ない…)
僕が情報を処理していると一つの会話が聞こえてくる。
「先輩…あの乱堂美咲が動き始めているらしいですよ。」
「そうらしいな。だが俺たちには乱堂美咲を倒せるぐらいの戦力がある。恐れる必要はない。あとこんな場所であまり乱堂美咲の話はするな…小声だから周りには聞こえていないだろうが話さないに越したことはない。」
「わかりました。これからどこに行くんですか?」
「人質たちの監視に行く。」
「わかりました。」
そしてその声の主たちはどこかに歩いていく。
(人質…誘拐の可能性がある…美咲さんに勝てるほどの戦力があるなら東也君が負けた理由もわかる…探るに越したことはないか…)
俺は2人の後ろをつけていく。すると路地裏の細い道を何個も通り一つの扉の前に立つ。2人がその扉をノックすると1人の男性が出てくる。
「誰にもつけられてないだろうな?」
「ああ、大丈夫だ。俺の能力で確認しながら来た。」
(能力で確認…一定距離内の生物がいるか確認できる系だろうか…攻撃系の能力ではなさげかな…)
「よし、入れ。」
そして三人は扉の中に入っていく。僕は耳を澄ませる。足音が聞こえる。
(かなり中は広いな…人質がいるなら警戒した方が…いや今いった方がいいかな…)
僕は静かに歩いて扉の前に立ち扉を開けて中に入っていく。中に入ると地下に続く階段があった。
(この下か…思いっきり行こうか…)
僕は全速力で進んでいく。すると音に気付いた敵が現れてくる。
「止まれ!お前は何者d」
「邪魔」
僕は相手のセリフを聞かずに蹴り飛ばす。相手は壁に背中を打ち付け気絶した。その瞬間警報が鳴り出す。
(予想より遅かったな…でも警報が鳴ったってことは人質の人たちにも僕が入ってきたことが伝わる可能性が上がったかな…)
僕は警報を気にせず突っ走っていく。目の前に現れた敵たちは次々と倒していく。そしてある扉の前に着いた。扉を開けると中には大量の人がいた。
「雪さん!」
聞きなれた声が聞こえてくる。
「東也君…話はあとで聞かせてもらうよ。」
「はい…って後ろ!」
……
後ろから敵が雪さんを殴りに来ていた。雪さんはそれを軽々避けて回し蹴りを放つ。敵は吹っ飛んで気絶する。
「さあ逃げようか。他のみんなも逃げるよ。」
「逃がすとでも?」
雪さんに一人の男性がそう言い放つ。
「君たちの意見は必要ないよ。弱者は強者に蹂躙される。君たち弱者は僕という強者に蹂躙されるのがオチだよ。今まで頑張ったっぽいけど…全部リセットさせてもらうよ!」
「できるもんならやってみやがれ!」
そして男と雪さんも戦いが始まった。




