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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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結婚式の準備


「もう! シェラ様とは当分キスもしない!」


『ルチィすまぬ! 我はもう二度とあの様に、飯も食べずにルチィの蜜を食べるような事はせぬ』


「あぐっ!」


 はわわっ。声に出して蜜を食べるとか、言わないで欲しいっ。

 色々と思い出して恥ずかしい……!


「シェラ様! もう……わかったから……」


『ルチィ!? では……!』


 そう言うとシェラ様が、ギュッと抱きしめキスしようと顔を近づけて来た。


「今日はキス禁止です!」


 私は手でシェラ様の口をおさえる。


『ふぬぅ………』


 シェラ様が口を尖らせてすねている。その姿が可愛いくて、許してしまいそうになるけど……今日は許さないんだから。


 二人で話をしていたら、扉をノックされる。


「失礼致します! ルチア様。結婚式に着るドレスの打ち合わせのお時間です。仕立て屋が集まっております」


 蜜月が終わると竜人族の人達は皆、結婚式をするらしく。

 私とシェラ様の結婚式準備も急ピッチで進んでいる。


 なんだろう。

 私達より、周りの人達がお祭り騒ぎのように盛り上がり、テンションがヤバイ。

 ドンドン結婚式のスケールが大きくなり、どんな事をするのか正直把握出来ていない……。


 あんまり派手じゃない事を祈るばかり。


 そんな事を考えている最中も、私は体の採寸をする為に、いつのまにやらあられも無い姿になり、その後は色々なドレスを着せられている。


「ルチア様はどんなお色も似合ってしまわれますから、ドレスのお色、迷いますわね」


「腰も細くて、お胸が大きくて美しいスタイルに、私共はウットリしてしまいますわ……」


 その間もずっと褒め殺しをしてくる仕立て屋の人たち。


 うう……また恥ずかしい言葉攻めが……!

 褒めてくれるのは嬉しいんだけど、皆大袈裟に褒め過ぎるからなぁ。


 恥ずかしくて身悶えていたら、私の姿は豪華なドレス姿へと変貌していた。いつのまに着せられたんだろう。


『ルチィ?』


 あわっ……!

 黒い式典服に身を包んだシェラ様が部屋に戻って来た。


 シェラ様……カッコ良い。


『今着ておるドレスも可愛いのう……じゃが胸が開きすぎてないかの?』


「美しい二人の愛の結晶、竜心を見える様にする為には、これくらいの開きが必要かと」


『ぐぬう……確かに竜心は見せたいが、肌は見せたくない。困ったのう』


「結婚式は一度だけなんですから! 少しは我慢をお願いします。国民は皆、番様の竜心が見えるのを期待しておりますからね!」


 皆、竜心竜心って! 


 蜜月を過ごしましたって、竜心がアピールしてる様で、私は恥ずかしいだけなんだけど。


 竜人の人はそれが普通なの?


「番様でなければ竜心は現れませんからね。番がまだ見つかって居ない私は羨ましい限りです」


『我は八百年待ってやっと現れた番じゃ! 其方はまだ二百歳のひよっこじゃ。番などまだまだ早いわ』


「あーそうでした……」



「ルチア様! 次はアクセサリーを決めますよ!」


 はぁ……。


 ドレスだって採寸された後は、どんな服の形が似合うかって二十着以上試着している。もうどれが良いとか分からない。


 次はアクセサリーを決めるのか……。


 正直あんまり派手ななは要らないけど、皆が楽しそうにしているからまぁ良いかな。


 結婚式まで二週間。ずっとこのバタバタが続くのだろうか……。


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