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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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ドキドキの女子トーク


「あっあの……蜜月を?」


 嘘でしょう? あれを話すの? みんなの前で?!


「そうなのです! 詳しく!」


 ミシェルさんが喰い気味にグイグイくる。迫力が凄いんですが。


「エリー様に借りたロマンス小説にも、蜜月の事は書いてはあるのですが、詳しい内容が分からなくって……」


 ロマンス小説? なにその気になる名前の小説は……流行っているの?


「蜜月とは、殿方と一ヵ月ずっと同じ部屋で過ごすのでしょう?」

「そうそう! 一ヵ月も何をするのかなと思って?」


 ミシェルさんとエリーさんの目がぎらついて怖いです。


 獣人族のリンリンさんとカタリナさんは、二人の勢いについていけない感じかな。一歩引いて様子を伺っている。


「私達、獣人族にも番はあるけど蜜月は無いわね。どんな事をするのかはちょっと興味ありますわ」

「ですわね」


 黙って聞いていた二人までグイッとにじり寄ってきた。


 四人が一斉に私に注目してる。 

 これは恥ずかしいけど!


 ええと……言わないとダメ?


 そんな期待した目で見ないで、恥ずかしくて死にそうだけど……きっと女子会とはこう言うものなんだわ。前世ではこんな女子トークした事なかったから。


 よしっ!


 先輩として!


 うん!


 言える範囲内で頑張る。私はまず蜜月の部屋について語る。


「まっまぁぁ! 蜜月を過ごすお部屋って……お風呂とベッドだけですの!? なっなんて官能的な……」


 エリーさんが鼻息あらく興奮している。


「ハワワワッ……そんなっ何て淫らな……っ!」


 ミシェルさんは真っ赤な顔を押さえて悶えいる。


「それで、その部屋に入るとずっと番様と一緒なんですよね?」


「……うん。そう…」


 蜜月の時の事……思い出して恥ずかしくなってきた。顔がどんどん赤くなっているのが分かる。


「お風呂はどうするのです? 丸見えですわ!」


 お風呂の区切りもないのにどーするんだとミシェルさんが聞いてきた。確かに気になるよね。

 私だってどうするのかと思ってたよ。


「……………いっ一緒に」


「「「一緒に?」」」


「……入ってた」


「「「ヒャァ~~……!」」」

「何て何て! あわわっ」


 皆、顔を真っ赤にして悶えてる。

 これは熟練者のマリーさんを連れて来たら良かった…。そしたらもっと上手く話してくれたはず。


「そっそのう……体は? 体を洗う時は……どうしてましたの?」


「…………シェラ様が……そのう…」


「「「シェラ様が!?」」」


 ゴクリッ‼︎ッとみんなが生唾を飲む音が響く。


「………洗ってくれて」


 ううっ……恥ずかしさのあまりみんなの顔が見れない。


「んまっ‼︎ んまぁ!!‼︎‼︎」


 全員が顔を真っ赤にして倒れた。


「大変ですわ! 私、蜜月がそんなにも……ドキドキする事なんて! 心の準備が!」


 ミシェルさんが動揺しパニックになっている。

 ここは先輩として何かアドバイスを……


「大丈夫ですよ! ええと、そう! 番様と繋がってもっと欲しくなりますよ! 番は蕩ける程に甘美なんですよ!」


 私はマリーさんの名言を丸パクリし使わせてもらう。


「「蕩ける程に甘美……」」


 動揺していたミシェルさん達は、最後には頬をピンクに蒸気させウットリとしていた。


 こうして、私が恥ずかしいだけの女子会は幕を閉じた。

 恥ずかしいかったけど夜明けまで色々なお話をして楽しかった。

 次は絶対にマリーさんを連れて行こう。そう心に誓った。



 部屋から出て広間に下りると、シェラ様が待っていた。


 お屋敷の侍女さん達は、シェラ様にどう対応したら良いのかアワアワしている。


 心配症のお父さんが困らせてすみません……。


『ルチィ! 楽しかったかの?』


 シェラ様は私を抱きしめ、当たり前の様に抱っこする。


 その様子をミシェルさん達が、ウットリした顔で見ている。

 蜜月のお話をしたせいか、何だろう……すごく恥ずかしいです。


「ルチア様! また遊びにいらして下さいね。次は私の報告もさせて下さいませ!」


「楽しかったです! 報告待ってますね」


『報告? 何じゃ?』


 シェラ様が少し不思議そうに私をみる。

「女の子の秘密です~」


『ふぬぅっ気になるの!』



★★★




「あの? シェラ様? 何でこのお部屋に?」


 私はミシェルさん邸で抱っこされ、そのままシェラ様の転移魔法でお城に帰ってきた。


『今日はルチィ不足だからの? 今からルチィを充電しようと思うての?』


「やっ……あの? シェラ様?」


 シェラ様がワザとリップ音をたて耳にキスをした。

「ひゃあんっ……」

『ルチィはココが弱いのう』


 シェラ様が少し口角を上げニヤリと笑う。


『今からたっぷり可愛いがってあげる』

 カプッっとシェラ様が耳たぶを甘噛みした。

「ひぁっ……!」


「あのっシェラ様? 夜ご飯とか食べてから」


『甘いルチィを食べるから良い……』


 シェラ様の舌が私の口内に入り込み舌を絡めてくる。甘くて蕩けそうだ

「んっふぁ」


 シェラ様は朝まで私を離してくれなかった。


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