閑話小話 シェラザード
可愛いルチィと蜜月を迎える日が来るなんて……信じられぬ。
ルチィと知り合って、我はずっと夢の様な時間が続いている。
こんなにも幸せな事がまだ沢山あった事を、ルチィのおかげで知ることが出来た。
だが我は幸せ過ぎて惚け過ぎたのだ。
我が見せた隙につけ込まれ、ルチィを誘拐された。
ーー苦しい。
ルチィが居ない世界なんて、意味がない。死んだも同じ。
我はもう生きていけないと心から思った。
こんな思いしたくない。次はない、二度と同じ過ちはしない。
何百年も使う事の無かった部屋。
もう使う事も無いと思った部屋。
それが……我が番と蜜月を過ごす部屋。
我はやっと番と過ごせるのだな。心が逸る。
少しでも早く会いたくて、急いでルチィを迎えに行くと、目の前に天使がおった。
恥じらい体を隠すルチィは、可愛い過ぎて我はその場で押し倒してしまいそうだった。
愛しい我の番。
ルチィとの蜜月は言葉に言い表せないほどに幸せじゃった。
ルチィが可愛い過ぎて胸が苦しい。
ルチィの全てが蕩けるように甘くて美味しい。
あんなにも可愛いルチィを知ってしまった。
我はどうしたら良いのだ。
ルチィをこっそりと閉じ込めて我だけのものにしたい。
でも可愛いルチィに嫌われとうない。
閉じ込めれないのが悔やまれる。
ああ、あと少しで蜜月が終わる。
もっともっと可愛いルチィを味わいたい。
可愛いルチィの顔が見たい。ルチィの蜜をもっと味わいたい。
一ヵ月では足りない。




