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浄化魔法の特訓

ーーもっとイメージが大事だよっ! 手に魔力を集めて。


 白ちゃんが私の近くをくるくると回りながら、必死に教えてくれるんだけど。


 うーむ……思っていたより難しい。


 私は今、二匹と浄化魔法の特訓を部屋でしている。


ーーもっとこう!キラキラってイメージ。


 イメージが大事なんだよね? 


 キラキラかぁ……? 天から神降臨みたいなキラキラ?


 そう思ったら、手から眩い光が放たれる。


「うわっ……まぶしっ」


ーーすごい……キラキラだ。

ーーおいおい? これはやり過ぎだろ?


「えっえへへ」


 黒ずんでいた部屋の壁が、白亜に輝いている。この壁って白かったんだ……。


 一応何とか成功? ……した? よね?

 後は魔力の調節が出来たら完璧だって! 白ちゃん黒ちゃんが言ってくれた。


 よしっ頑張る。



★★★




 毎日コツコツ頑張って、魔力調節も覚えた。白ちゃん黒ちゃんからはバッチリと言って褒めて貰えた!


 やたっ


 明日は、義姉の魔力検査の日だ! 作戦頑張るよー!



 後は、ご褒美のクッキーを作りに厨房に忍び込まないと。


 もうそろそろ料理長たちは自分の部屋に帰っていて、今はだれも厨房にいない時間なんじゃ?



 私は足早に厨房に忍び込む。



「あらぁ?こんな所で何をしてるの?」


 はぁーっ……嫌な奴が。

 このタイミングで……?


 今からクッキーを作ろうと、厨房で色々と準備をしていたら、義姉がきた。嫌がらせの天才だね?


 苛立つ気持ちを落ち着かせるため、ふぅーっと大きく深呼吸して。「別に何でもありませんわ」と答えた。


 義姉が何か企らんだ嫌な顔をした。と思った次の瞬間。


「あらぁ!手が滑ってしまいましたわっ」


 そう言いながら、私が机の上に出した卵を投げてきた。


「へあ?」


 私に投げたはずの卵は義姉の顔で割れた。

 何が起こったのか分からず目をパチクリしている義姉


ーーイェーイ命中!


 どうやら黒ちゃんの仕業らしい。


 ブッ……あのマヌケな顔

 笑ったらヤバイ。落ち着け私。


「なっなっ何なのよー!!」


「むきーッ!!」


 顔を真っ赤にそめ、懲りずに何個も卵を投げてきた。


 パリンパンパン


 また、卵が義姉の頭や顔で割れる。


ーーギャハハッざまぁっ


 黒ちゃん。さっきから楽しそうだけど、やり過ぎでない?


 もう義姉の顔は卵でドロドロで見るも無惨。


「ひっひいいーーっ!! 何が起こってるのーっ!?」


 私は驚く義姉をしり目に、何も分からないフリをする。


「あの。お義姉様? 大丈夫ですか?」

「もーっ!! 気分悪い! もういいわっ」


 そう言うと義姉は厨房を慌てて出て行った。


「ブッブァハハハハハッ」


 笑いこらえるの大変だったから、出て行ってくれて良かった。


ーーあの顔!ちょっとスッキリしたねーッ

ーードロドロでオバケみたいだったな! 俺のコントロール最高だろ?



 白ちゃんと黒ちゃんが居なかったら、私がドロドロの卵オバケになる所だった。ありがとう二人とも。


 さぁ! 妖精さんや白ちゃん黒ちゃんに渡すクッキーをいっぱい作るぞー!!

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