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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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獣王国の異変



『ルチィ、コレは中々絶品だな』


 モグモグ……。

 ゴクンッ

「美味しー!!」


『そうであろ、美味よの』


 いつもの朝。でも今日はザワザワと執事さん達が走り回っている。


「お食事の邪魔をして大変申し訳ございません。少しだけお話し宜しいでしょうか?」


 執事のアルさんがただならぬ雰囲気でシェラ様に話しかける。


 何? 何かあった?

 どーしたの?


『今は嫌じゃ。ルチィとの大切な時間を邪魔するでない』


!!!

 

 ちょっ?シェラ様!

 それは聞こう!

 執事のアルさんがしょんぼりと肩を落として、去って行こうとするので思わず引き留める。


「アルさんちょっと待って? 話して下さい! 私が凄く気になるので!」


「番様……」


『ふぅむ? ルチィが気になるのか。なら早く話せい! ルチィを待たせるでない』


「・・・・・」


 あー……アルさんの顔が。

 このバカ竜王様って目で呆れてる。

 すみません。私の所為です。


 もちろんシェラ様は、そんな空気に気付く事なく、早く話せと急かす。


「獣王国から魔法鳥で連絡があり。獣王様が重傷との事。竜王様に直接会って話したい重要な話があるので、獣王国に至急来て欲しいと書いてありました」


ーー重傷?!


 何があっても怪我なんてしなさそうな獣王様が重傷?


「シェラ様! 獣王国に行ってあげて! 獣王様が心配だし……」

『む? ルチィが獣王の事が心配?』


 あれ?


 シェラ様の顔がドンドン不機嫌になっていく。

『行かぬ! ルチィが心配するのは我だけでいい』


 すねたように、プイッ!っと顔を横にそむける。


ーーええとね?


 シェラ様、一国の竜王様がプイッはダメです。

 私は嬉しいけど、周りの人達が完全に引いてます。流石に空気読めます。


「違うよ。もちろん一番はシェラ様だよ! シェラ様のお友達が重傷だから心配なんだよ? わかる?」


『ふうむ? そうか。ではルチィも一緒に獣王国に行こう。よし分かった。食事が終わったら直ぐに行くか』


 あの? シェラ様? 私、一緒に行くとか一言も言ってないけど……。

 でも、まぁ久しぶりにミミィさんにも会いたいし。まっいっか。


『ルチィ? アーン』


もぐ。


 バァン!!っと勢い良く扉が開く。

 白ちゃん黒ちゃんが慌てて広間に来た。


ーールチィ、獣王が怪我したって?

ーー此処の所、妖精達が騒いでいた。変な様子だった。コレはもしかして……?


 白ちゃん黒ちゃんも何かに気づいてる? 一体何が起こってるの?


もぐ……。


『ルチィ? どうしたのだ?』


 不安になり、何も飲み込めなくなってきたのを、シェラ様が心配して私の顔を覗き込む。


 分からない。

 だけどもの凄く不安でドキドキが治まらない。早く獣人国に行って、この嫌な不安を取り除きたい。


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