表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/81

愛し子たち


「ファミールさん! わざわざスイーツの為に竜人国に来たの?」


「竜人国にとても美味しいスイーツのお店があるって、獣人国でも評判になっていて、どうしても食べたくて来たのです」


 なるほど、だからあんなに騒いでいたのか。


「ですが、竜王様とルチア様の邪魔をする事になるとは、大変申し訳ございません」


 愛し子の勝負に勝ってるせいか、私に対してだけ態度が全然違う。さっきまでキーキー騒いでた人と同一人物だと思えない。


 まぁ……わざわざ獣人国から来てくれてるのに、食べれないとか可哀想だよね。


「分かった良いよ! ファミールさんも一緒に食べよ。シェラ様も良いよね?」


「ええっ! 良いのですか?」


『ふぬぅ……ルチィが良いのなら我はかまわぬ』


 ちょっと不機嫌になりながらも、シェラ様がオッケーしてくれたので、ファミールさんも一緒のテーブルに座る事に。


 すると?!

 また玄関が騒がしくなり……?


「また?」

『なんじゃ?』


 シェラ様の様子を察して、オーナーのヒュイさんが慌てて入り口に走って行く。



「ちょっと! ねぇっ通してよ! 今ね知り合いが入って行くのを見たんだから!」


 ファミールさんが騒がしくなった入り口をみて


「あー!? あれって……シャリオンじゃない?」


 そう言って入り口へと小走りで走っていく。んっ? シャリオンって言った? シャリオンまで来ちゃったの?


 それに、シャリオンさんとファミールさんって知り合いなの?!


 ファミールさんが説得し店内に入れて貰ったのか、シャリオンさん達が入って来た。


 オーナーのヒュイさんは可哀想なほどに、涙目でシェラ様に平謝りしている。


「ファミール! こんな人気店を貸し切りにするなら、何で私も誘ってくれないのよ!」


 どうやら……シャリオンさんには、私達が目に入っていない?


「いや貸し切りにしたのは、私じゃなくて彼方の竜王様で……」


 ファミールさんは困りながら、私達を見る。


 やっと私たちに気が付いたシャリオンさん。

 シェラ様を見て目を輝かせる。マンガなら目がハートになってるほど。


「まっ……んまぁ! 竜王シェラザード様もいらしたんですね!」


「ファミールがご一緒しても良いなら、私も良いですよね!!」


 頬を染め強引にシャリオンさんがシェラ様の横の席に座る。


 この人、毎回嫌な絡みをして来るし、私と目が会うと睨むしで……ちょっと苦手なんだよなぁ。


 オーナーのヒュイさんシェラ様にずっと謝っている。


「竜王様、大切なお時間を私が至らぬばかりに、この様な事になり申し訳ございません」


 シェラ様の表情が、あからさまに機嫌が悪くなったので、ヒュイさんも気が気じゃないだろう。


 私だってこの空気、正直どうしたら良いか分かんない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ