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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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番のパレード



 バルコニーに立ち……。城下を眺めると。

 私はビックリし過ぎて、顔が固まってしまった。


 昨日の今日でこんなに人が集まるものなの?

 あり得ない。シェラ様の部下達は一体どんな告知で、こんなに人を集めたのだろう。


『ルチィ?』


 驚いていると、シェラ様がとろけるような優しい笑顔で頭を撫でてくれる。


『そんな緊張する必要はないんだよ? 皆楽しみにしておったのだよ』


 六年前のパレードで、私を見てから一度も姿を見せて無かったので、番様の体調が思わしくないのでは!? と街の皆が色々と心配してくれていたみたい。


 皆さん色々と心配かけてごめんなさい。


『さぁ? 皆に可愛い笑顔を見せてくれぬか?』


「ーーはい」


 笑顔が引きつってるかもしれないけど、私は精一杯の笑顔を作って皆に手を振った。


「ワアアー!!!番様ー!!!」


 凄い!空気が揺れるほどの大歓声!

 妖精さん達も楽しそうに飛び回る。ダンスしているみたい。


『我の番殿は皆に歓迎されておるの』


 そう言ってシェラ様は私にキスをした。


 軽い唇が触れ合うだけのキス。


『もっとしたいんだかの? 今はこれで我慢する』


 くうぅ……シェラ様の言う事に毎回反応し、ドキドキして胸が苦しい。


 バルコニーでお披露目が終わったら、次はあのテーマパーク並みのパレードだ……頑張れ私!


 生花がこれでもかと飾られた乗り物に乗り、ゆっくりと城下町を通っていく。


 今日は祝祭になったらしく、魔法学園まで休みとなったので、学園で見た事がある子達の姿もチラホラ見える。


「あっ! あれ? ルチア嬢!?」

「ええー!! 委員長が! つつつっ番様!」

「委員長が……番様!」


 驚きの声が至る所から聞こえてくる。明日学園に行ったら大騒ぎなんじゃ……。


『ルチィ? どうしたのだ?』

「学園で見た事ある人も結構いるなと思って。皆ビックリしてるから」

『ふうむ? 学園の奴等かのう……』

(我の番だと近づくなとアピールしとくかの)


『俺の番、ルチアを宜しく頼むぞ。近寄る事は俺の許可が必要だがの』


 そう叫ぶと、シェラ様は私を抱きしめてキスをする。


「んっ!?」


 シェラ様の舌がペロリと唇を舐めた。


「キャァァーッ!!」

「ルチア様!シェラザード様の口付け……はぁぁぁ♡」


 大歓声が巻き起こる。黄色い声援も飛んでくる

 恥ずかしい。こんな大勢の前でキス!

 コレは後で話し合いが必要だ。


 んっ? あれはシャリオンさん……!

 凄い睨まれてる? 何か叫んでるけど声援が凄すぎて聞こえない。


「なんなのよっ! 何であんな人族の女が番? 絶対に許せない」


 あー……シャリオンさんにもキスした所見られたのかな?

 それで睨まれてるんだったら嫌だなぁ。


『ルチィ? その……怒ったのかの?』


 シェラ様が、さっきのキスで私が怒ったと勘違いした見たいでオロオロしてる。


「ちっちが! 別の考え事してて……。でも……人前でのキスは恥ずかしいからもうやめてね?」


『うぬう。ルチィは我だけのものだと見せつけたかったのだ』


 そんな事言われたら、嬉しくて何も言えない……


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