表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/81

シェラ様と大切なお話


 学園長室でご飯を食べた後に、シェラ様に白ちゃん黒ちゃんと決めた話をしようと、今タイミングを測ってるのだけど……。


 難しい、どーやって話を切り出したら良いの?


 せっかく白ちゃん黒ちゃんが気を効かせてくれて、シェラ様と二人っきりだと言うのに……。


『ルチィ? どうしたのだ? まだお腹が空いておるのか?』


 えっ? 私そんな顔してた?!


「いやっ大丈夫!」

『ふうむ? して何で其処に座ってるのだ? 俺の横においで?』


 私とシェラ様は、ソファに向かい合って座っている。

 いつもは隣に座っているので、シェラ様は不思議に思っている。


 だって話をするなら、横より前から顔を見て話がしたいんだもん。


 よし! 言う!


「あのう……シェラ様。昨日私に近づいて来たエルフの人に怒ってたでしょ?」


『当たり前だ。可愛いルチィが嫌がっておったのに。うむ? やはりあれくらいでは物足りぬか』


「いやっそうじゃなくて! またあんな事があった時に私の為に人を殺めて欲しくないの」


『ふうむ……? それは出来ぬ約束だな。ごめんね? 俺の番に手を出す奴等は許さぬ』


 ……白ちゃんたちが言ってた通りだ。


「うん。だから竜王国のみんなに、私の事をシェラ様の番だって、発表しても良いって……決めたの」


『!!』


 シェラ様がビックリした顔して固まってる。


『ーー良いのか? あれ程に嫌がっておったのに』


「うん! 良いの決めたの」


『ルチィ……ありがとう。嬉しい……』


 シェラ様は手で顔を覆ってるので表情は良く見えないけど、もしかして泣いてる?

 私はこんなにも、シェラ様に我慢させていたんだと改めて知った。


『ルチィ』


 シェラ様はスっと立ち上がり、私の隣に座るとギュッっと私を抱きしめた。

 頭に口付けし、優しく髪をずっと撫でてくれる。


『皆にやっと番だと堂々と言えるのだな……』


 シェラ様の綺麗な髪が私の頬に触れたと思ったら……。



 えっ!?


 いつものオデコじゃ無くて、唇にキスが落ちてきた。


『愛しい我の唯一の番』


 そう言うと再び唇に触れ、シェラ様の舌が私の中に入ってきた。


「んっふっ」


 恥ずかしい声が漏れる


「やっあっ……」


 シェラ様のキスから逃れようとするも、体をガッチリと抱きしめられ逃げる事ができない。


 私はシェラ様が与える快楽から逃れられないのだ。




★ ★★




 ーーはっ……恥ずかしい。

 私は前世を含めて、キスをした事がない!

 キスがこんなにドキドキするなんて知らない。


 もうずっとシェラ様の顔がまともに見れないでいる。

 あの後……恥ずかしすぎて、私はシェラ様の胸に顔を埋めて、どうする事も出来ないでいる。


 シェラ様はずっと愛おしいそうに、頭を撫でてくれてるのだけど。顔を見れない。


『フフッ……ルチィの気が変わらぬよう。急いで我の番を皆に発表しないとな? アレク、ヴィク! 俺の番を皆に発表する準備をしろ』


 急に目の前に、アレクさんとヴィクさんが現れた。

 えっ!? まさか。

ずっと#学園長室__ここ__#にいたの? さっきのキス見られた?  


 うわー! 恥ずかしいよう。

 思い出して、また顔が熱い。


『分かりました! 明日発表出来る様至急準備致します!』


 もうパレードとかは嫌だよ? あんまり凄い発表はやめてね?


『さぁ、準備が忙しくなるのう』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ