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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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閑話 ラウワン


 シャリオン様が、この私を頼ってくれた! 有り難き幸せ。


 魔力を不正し委員長になった人族の女など、口説くのも虫唾が走るが、シャリオン様からのお願いだ。何としても成功させないと!


 だが……簡単に口説けると思っていたのに!

 あの女の側には、獣人族の男が常にいる為近寄る事が出来ない。


 なぜか分からないが、あの獣人族の男達……何か怖いんだよな。


 クソッ! 早く成功させてシャリオン様の親衛隊に入りたいのに……。


 そんな時だった。俺にチャンスが巡って来た。


 机に無造作に置かれているプリントの山。


 コレはあの女に、担任が頼んでいた書類だな。

 これは……うまくいけば取りにくるか? 1人できたらチャンスだな。


 しばらく教室で待っていると。

 人族の女がバタバタと慌てて教室に一人で入ってきた。

 フフッ神様は私に味方したみたいだね。


 人族の女にさりげなく近付き声をかける。


 何だ? 近くで見たら凄く綺麗じゃないか……この女。

 それに魔力も美しい……っと俺が見惚れてる場合ではない。


 えっ?

 嫌?

この私が断られた? 何? ありえない。


「まぁ、そー言わずにさ……」


 ギャアァァァー

 頭が割れるように痛い!! 俺に何が起こってるんだ?


 なっ竜王シェラザード様!? 何で此処に!? 凄く怒っている。

 怖い……。


『この手はいらんの?』


 そう言って私の右手が潰された。私が何をしたのだ! 分からない。

 何でこんなにシェラザード様は怒っているのだ。


 今度は頭を潰すと言っている。


 あっ頭を潰すだと? やめてください。

 私は死ぬのですか。


 するとあの人族の女が必死に止めに入ってくれている。

 優しい女子なんだな。私はこんな優しい女子を騙そうとしていたのか。


 なっ何と!人族の女は!

 いやルチア様は番様だった!

 シェラザード様があんな風に怒った訳が分かった。


 竜人族はかなり嫉妬深い、番に何かされたら相手を殺すくらいに。

 優しいルチア様が止めてくれなければ、私は死んでいただろう。


 ルチア様に助けられた命。これからは少しでもお役に立てるよう勉強しよう。


 竜王シェラザード様たちが立ち去った後も、恐怖が自分を襲う。


 まだ震えが止まらない。立ち上がりたいのに足が震えて立てない。


 そんな中……シャリオン様が笑いながら近寄ってきた。あんなにも美しいと思っていた微笑みが、今はなんだかくすんで見える。


「あら? ラウワンじゃない? どうなの? あの女そろそろ口説き落とせそう?」


 シャリオン様。あんなに女神の様に思えたのに、今は少し嫌な女にさえ見える。

 貴重な愛し子様なのに。


「シャリオン様! この件ですが私には無理でした! すみませんがもう出来ません」

「えっ? 何どーしてよ? あんなに自信満々だったじゃない!」

「無理だと分かったのです! 失礼します!」


 まだ何かシャリオン様が話していたが、私は席に戻った。


 もう二度と同じ間違いを犯さない……。

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