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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第二章 ルチア16歳魔法学園編

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作戦会議



ーーバカ竜王! 何て事してんだよ!


ーー本当だよ。ルチィに関してここまでバカとは……ルチィが委員長とかさ? 別の人に出来たよね? 何でわざわざ目立つ様に持っていくかな?


『うぬう……』


 シェラ様は今、学園長室にて白ちゃん黒ちゃんからお説教されてる。


ーールチィの事大事なんだよね?じゃあ今日の行動は正解? ん?


『すまない……俺が間違えてたのだ。ルチィが学園にいるなら、少しでも一緒に居たくて』


ーーもう、起きてしまった事を話してもウダウダと言っても仕方ないからね。今後をどーするか相談しようか!


ーーそうだな! だがな? バカ竜王よ。お前はルチィの事となるとバカになりすぎる! もう少し考えろ!


『うぅむ……すまぬ』


 シェラ様はしょぼんと落ち込んでしまった。シェラ様の頭にある筈の無い耳が、ぺたんと下がってる様だ。


ーーまず、質問なんだが? シェラはあの突っかかって来た、エルフ族の女とは知り合いなのか?


『うむ? シャリオンの事か?

彼奴はやたらと嫁にしてくれと迫ってくる女子での。俺にはその気もないし断っておった。今はルチィと言う番もいるし。全く考えられないな』


 えっ! あの美人エルフはシェラ様が好きなの?


ーーおいおい好かれてんのかよ。面倒だな。


ーーあのシャリオンと言う女は既にルチィの事を、目の敵にしてるぞ?

ーーこのままだと、何れ愛し子だと皆の前でバレるだろうな!


『ふうむ。困ったの……どうすれば』


ーーお前はシャリオンが、ルチィに嫌がらせをしないよう見張っていろ!


『わかったのだ……』


 え? シェラ様の事が好きな美人エルフさんを相手にするの?

 嫌だ……シェラ様が美人エルフさんと一緒に居るとか、考えるだけでモヤモヤする……嫌だ。


『ルチィ? どうしたのか? そんな顔をして。何処か辛いのか?』


 シェラ様が優しく頭をなで私の顔を覗き込む。


「あっ? やっなっ……何でもないよ?」


 私、そんな辛そうな顔してた?

 でも……こんな気持ち言える訳ない。



ーーでは、シェラは極力ルチィに話しかけることを禁ずる。


『なっなんで? そんな……せっかく学園にルチィが居るのに』


ーーわかんないの? 竜王様のシェラと居るだけで、目立つんだよ! これ以上ルチィが目立ったら穏便な学園生活はムリだ。


ーールチィが大事なら控えろ! 分かったな? こうやって理事長室に居る時は、誰の目も気にせず会えるんだしね。


『此処で会えるなら……分かった控えるのだ俺は話しかけない』


 私の為なんだけと、学園にシェラ様が居るのに、話ができないとか少し寂しいな……。



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