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虐げ令嬢の復讐劇〜お姉様?聖女だと威張ってますが私は格上の妖精の愛し子です。さらに最強竜王様の番らしいです~  作者: 大福金
第一章 ルチア幼少期ザマァ編

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竜王シェラの都合


 シェラ様の前で勢いよく跪くと、三人の男性はわれ先にと発言する。


「良いですか? シェラザード様がちょっと獣人国に遊びに行って来ると言って……何日経ってるかお分かりですか?」


「そうですぞ、我々は獣人国まで迎えに行ったのです!」


「そうしましたら……! 獣王様から、シェラザード様はすでに国に帰ったと言われ、竜人国に戻って来ましたら、シェラザード様はいつまで経っても帰っていない……︎」



 竜人国の人達が、代わる代わる早口で捲し立てる。


『お前達、ちょっと落ち着けい……︎声もデカいしだな』


 シェラ様がなだめようとするも、竜人たちの興奮はおさまらない。


「落ち着けませんぞ? 我々どれだけシェラザード様を探したか……!」


「シェラザード様の影護衛アレクとヴィクにも、なぜか連絡が取れない! こんな事今までなかったんですぞ︎?」


『ん゛……んん?』

 アレクさん達の話を出され少し目が泳ぐシェラ様、まさか口止めしていたのかな。


「シェラザード様にも、魔法鳥を何度も飛ばしたのに、返事は全く帰って来ないし……我々は途方に暮れていた所に!」

「先程、獣王様から魔法鳥で連絡があり、急いで飛んで参ったのですよ!」


『なっ!? ジュドール! お主っ……いらぬ事を!』


「お前が聖獣様の事を俺にちゃんと話さなかったからな! これは、し、か、え、し、だ。」


『なっ? ぐぬう……ジュドールめ!』


「ささっ! 竜王国に帰りますよ? シェラザード様︎、仕事が山のように残ってます」


『嫌だ︎! 俺はまだ帰りたくない』


「はっ? なっ……嫌? 何を言ってるんですか! シェラザード様のお仕事が、山の様にあるのです!」

「そうです! 我らは意地でも連れて帰りますからね!」


『い、や、だ。絶対に嫌だ! 帰らない!』


 三人が必死に頼んでいるけど、シェラ様が嫌だと断固として譲らない。

 これにはどうしたらいいのか分からず、困っている三人。もう涙目だ。


 これは帰ってあげないと、可哀想だよ……それに仕事サボるのはダメだよ?


「シェラ様? あのう……帰ってあげた方が良いと思うなぁ?」


『なっ!? ルチィまで帰れと!?』


 しまった。私が帰ったらと言ったから、シェラ様は今にも泣きそうな目になっている。


『…………俺は、ルチィと離れたくない。ずっと一緒に居たいのだ』


 シェラ様……その気持ちは嬉しいし、嫌じゃないけど、どう返事をしたらいいのか正直分からない。


 赤くなる顔を見られるのが恥ずかしくて、つい下を向いてしまう。


 そんな私の存在に、やっと気付いた竜人の人たち。下を向いた私と目があった。


「シェラザード様? あのっ膝の上に座っていらっしゃるのお方は……?」


 どうやらシェラ様の事で頭がいっぱいで、今の今まで私の事など目に入って無かったらしい。



『我の愛しい番ルチアだ!』



「「「えっ!?」」」


 シェラ様の言葉に、目をまん丸にして驚く三人。


『だから、俺のつがい』


「なっ!? 番様!!」

「ああーーーーっ……‼︎」


 えっ?


 お迎えに来た竜人の人達が、全員急に泣き出した……⁈


 何で?


「うぉぉ~んっ。そうだったのですね……シェラザード様……ウグッ…すんっ良かった!」

「番様が見つかるなんて……すんっ……何とめでたい!」

「仕事より……番様です!」



 号泣し、ずっと泣いている竜人の人達……。


 ちょっと? どーなってるの?仕事は?


 そんなに番って凄い存在なの?


 竜人の人三人が私に向かって一斉に土下座した。


「番様お願いします! どうかシェラザード様と一緒に竜人国に来てくれませんか? ヒグッ…お願いします!」


 全員大号泣です……。


 そんな涙と鼻水でグチャグチャの顔で、足にすがり付かれてお願いされて……嫌って言える?


「…………はい。分かりました。竜人国に行きます」


 この状況でノーと断れる手段があるなら、教えてください……


 私は涙の訴えに負け、竜人国にシェラ様、白ちゃん、黒ちゃん達で行く事になるのだが……。


 まさかこの時は、このまま竜人国に六年も居る事になるとは、思いもよらなかった。


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