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冒険の旅スタート


 ピチュチュ


 鳥の声?


 柔らかな日差しが眩しい。

 んん……もう朝?


 昨日はワクワクして中々寝れなかった。


 今日は楽しみにしていた旅のスタート! よしっ!


 起きようとすると、枕に違和感を感じふと横を見る。


 ……ん?


 「ギャッ!!」


 私は慌てて飛び起きた!

 

 だって美しい顔が至近距離に!


 ちょっと待って!? 横で竜王様が寝ている! ってか私腕枕されてた!


 なんでなんで!?


 わたし一人で寝ていたよね? ここは私の部屋じゃなくて、客間なんだけれど。


 話し合いの後、お父様が#物置小屋__私の部屋__#を見て倒れそうになり、客間を使う事になった。

 久しぶりのふかふかベッドは気持ち良かったけど、薄っぺらな硬いベッドに慣れていた私は、それも寝付けなかった理由かも知れない。


 まぁそれは置いといてだ、今の問題はこの人。


『……んんっ』


 などと考えていたら、横で気持ち良さそうに寝ているシェラ様が、目を開ける。


『おはようルチィ』


 竜王様が優しく笑い、私の頭を愛おしそうに撫でる。


 はうっ……照れる。


「なっ!? 何で私のベッドで寝てるんですか?」


 私の顔はきっと、恥ずかしくて真っ赤になってる。前が見れなくて、俯きながら必死に質問する。


 今まで生きてきて……と言うか前世も含め、誰かと一緒に寝るとか……腕枕とか。された事ない。


『んん? 何で? 気持ち良さそうに眠る、ルチィの寝顔をずっと見てたら……我も眠くなったので一緒に寝たのだが?』


 なにが? と首を傾げるシェラ様。


 無自覚。


 さらにドヤ顔して言う話じゃないですよ?


 そもそも貴方は、別の客間で寝ていたはずだよね? レディの部屋に忍び込み寝顔を見てたとか……言ってる事は変態だからね? 日本だと捕まるよ? 分かってる? 


 いくら今の私が十歳とはいえダメだよ?


「今後私の許可なしに、ベッドに入らないで下さいね?」


 私はキツく注意をする


 シェラ様は私に怒られ、シュンとしているけど、恥ずかしいからね! 二度とダメです。


 無自覚イケメン竜王様の美しさ破壊力は、チートレベルなのだから。



ーーおはようルチィ!

ーーふぁぁ、おはよー!


 白ちゃん黒ちゃんも起きてきた。


「おはよう! 今日は旅の初日だよ、宜しくね!」


ーーまかせて! 何処の国に行きたいの?


 白ちゃんが頭を撫でてとばかりに、膝の上に顔をおき聞いてくる。


「うーん? 私この世界の事を詳しくないしなぁ……人族の国から1番近いのは確か獣人族の国だよね?」


ーーそうだね!じゃさ? とりあえず獣人族の国を目指して旅してみる?


「うん。いいね! そうしようかな?」


ーーところでルチィは、普通の旅がしたいんだよね? 目立ちたくないよね?


「それはモチロン!」


ーーじゃあ、ルチィの周りの妖精や俺たち聖獣、さらには竜王の姿をどーにかしないと目立ちすぎる。


 目立つと黒ちゃんが言う。なんで?


「そうなの?」


ーーこの人族の国では、妖精や聖獣を見える人がほとんど居ないけど、他の国は皆見えるからね。昨日のエルフ族ガウディさんみたいな事になるよ。


 白ちゃんが理由を詳しく教えてくれた。そうか……見えるのか。


「あんな扱いは嫌だ」


ーーうーん。どーしよっかな?

ーーおい白! 俺たちも人型に変身したら良いじゃないか?

ーー!! そっかなるほど、ナイスアイデアだ黒。


 そう言うと二匹は人間? いや獣人? に変身した。

 えっ! なにこの双子の美少年!!

 白と黒の耳、それにふわふわの尻尾が付いて可愛さ倍増!!


 耳触りたい……


ーーうん。良いんじゃない? この姿なら獣人にみえるね。

ーーだな!


 二匹はお互いを見合い納得している。


 ちょっと待って……それなら、あの一番目立つ人はどうするの?


 チラリと竜王シェラ様を見る。

 うん、一番目立つ。キラキラオーラが半端ない。


 その空気を察したのか


『うむ? 我も姿を変えた方が良いのか? うーん……』


 姿を変えると言ったシェラ様。

 何に変えるんだろうと、少しわくわくしていたら。


 ボンッ!!


 シェラ様の姿がウサギくらいの大きさのチビ竜に変身した。


 かっ……可愛い!!

 これならドキドキしないかも!


ーーさっ王都に行って旅の準備を買いに行くぞぉ!



★★★




 私達は王都に向かい、旅に必要な物をあーだこーだと言いながら購入した。みんなでのお買い物は以外と楽しかった。


 さてと……準備も完了し、とうとうこのゲイリー王国ともお別れだ!


 国を出るため国境に向かって歩いていると……?


「? 」


 あれ? 国境で誰かが手を振ってる?


 あれは……ガウディさんだ!


「こんにちは、愛し子ルチア様。私もエルフ族の国に帰るので、それまで旅のお供をさせて貰えないでしょうか?」


 旅のチート仲間がさらに増えた。




心優しい読者様♡読んで頂きありがとうございます。少しでもこの作品を面白いと思っていただけたなら、評価やブクマ、レビューを頂けると更新の励みになりますので、是非ともよろしくお願いします。


☆☆☆☆☆→★★★★★にしていただけると泣いて喜びます。

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