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婚約破棄から始まる迷宮都市での錬金術師生活 ~得意の古代語翻訳で裏技錬金術を駆使して平穏に暮らします~  作者: イ尹口欠
エリクサーと賢者の石

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アルベリクさんはものすごい勢いでやって来て、まくし立てました。

「魔素吸いの草は無かったはずだろう。この薬液はどうしたんだい」

 

「魔素食いの花から作った薬液を希釈して品質を落としたんですよ。高品質の薬液より市場で出回っている程度の薬液の方が嬉しいかと思ってそうしたのですが」

 

「ああ、それは構わないんだが。水で希釈したにしては色が薄まっていないね。わざわざワインで希釈したのかい?」

 

「その辺の具体的な方法は秘密です。ともかく、これで魔物肉用の薬液は大量に確保できましたよね? 依頼達成でいいですか」

 

「ああ。助かるよ。ウチ以外では薬液はほとんど在庫がない状況だ。そうだね……報酬の話を先にしていなかったね。金貨五枚でどうだい?」

 

「分かりました。それで構いませんよ」

 

「ありがとう、助かるよ」

 

 おばあちゃんは格安で他の薬屋に薬液を卸すつもりのようです。

 報酬の金額が少ないのはそのためでしょうね。

 

 かくして市場から消えていた魔物肉が復活し始めました。

 私もホルトルーデも安価な魔物肉を日常的に食していたので、魔物肉の復活は喜ばしい出来事です。

 

 * * *

 

「アルベリクさんにはお世話になりました。これ、お礼です」

 

「ふん? ワインか……瓶にラベルがないが、どこの銘柄だ?」

 

「実は自作のワインです。錬金術で作ったんですよ」

 

「……お菓子や保存食のみならず、ワインまで錬金術で作るのか、お前は」

 

「手間がかかるのでもう二度とやらないかもしれません。ただ一度はやってみたかったので、丁度いい機会でした」

 

「ふん……まあ貰っておいてやる」

 

 アルベリクさんは保存食を一週間分購入して、帰っていきました。

 

 * * *

 

 後日。

 アルベリクさんはものすごい勢いでやって来て、まくし立てました。

 

「お前の才能にはほとほと呆れさせられた。若いワインだったが、かなり上等なワインだ。多少の手間など度外視してでももっと作れ!!」

 

 どうやらアルベリクさんの琴線に触れたようです。

 確かに美味しいワインですけどね。

 〈加速の魔法陣〉を3枚も使うのでやっぱり手間だと思うのですよ。

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