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久しぶり、だよね
走れ。逃げろ。誰かが叫ぶ声が聞こえた。でも体が動かないんだ。目が離せない。4体ほどのあれが、砂煙をあげながらクラスメイトを追いかけている。こっちに向かって来る。助けなきゃ。でもどうやって?
「何やってんだお前」
いつの間にか隣に龍くんがいた。
「あんなの瞬殺だろ」
龍くんの右手が、龍くんの左手から剣の形をした黒いものを引きずり出す。龍くんはそのままあれに向かって走っていった。
龍くん。僕の友達。僕のライバル。葉花ちゃんの大切な人。葉花ちゃんを大切に思う人。
でもどうしてここにいるんだ?
彼がここにいるはずがない。
セントラルで部隊を指揮してるはずなのに、なんでこんな一地方の高校の校庭に君がいるんだ?




