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はじめまして
「おはよう。」
彼女の声で目覚める。
「今日もいい天気。」
彼女はそう言ってカーテンを開ける。朝日が笑顔の彼女を照らす。目覚めたばかりの僕の目に、かけがえのない愛しい光景が飛び込んでくる。
「今日はお弁当持ってあそこまでピクニックに行こうよ。」
どこにだって行くよ。君となら。君と過ごすこの時間のために、僕は頑張ったんだからね。
これは、今より少しだけ未来のお話。神様を怒らせてしまった人間が、神様を殺すまでの悲しくて幸せな物語。
サイレンが鳴る。校庭のあちこちで女子が悲鳴をあげている。うるさい。サイレンなんていつものことじゃないか。いい加減慣れろよ。でも体育の授業中でよかった。ここからならシェルターが近くて楽だ。そんなことを考えながらちんたら校庭を周回中だった僕は、その日初めて、あれを生で見た。形容するのが難しいが、有り体で言えば人の背丈ほどのパイナップルのようなものが、4体ほど連なってクラスメイトを追い回していた。逃げなきゃ。




