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花はいつか枯れ、枝はやがて折れ、木はそのうち朽ちる。

挿絵(By みてみん)


公園に着きました。


いつも静かな公園ですが、今日はなにやら騒がしいのです。


「なにかあったのだろうか」


おまるは心配になりました。


そこでは数分前にすれ違ったデブネコと、スレンダーな若いネコが、先ほどの小鳥の肉塊をめぐり争っていました。


どうやらデブネコは野良集団のボスらしいのです。



決着はあっさりつきました。


若いネコが勝ったのです。

野良の集団は新しいボスを祝福しました。



一方では、若いネコに負けた元ボスデブネコがボロボロになってとぼとぼと何処へか去ってゆきました。


常にトップでいることなんてできません。


高いところに昇れば落ちるのものなのです。


「自分は降りて来た」なんて言う奴がいますが、それは言い訳です。


下から登ってきた者に突き落とされ転がり落ちただけです。


負け犬の戯言です。


おまるは賢いアヒルなので知っていました。


「盛者必衰よ」


おまるは独りごち、すっかり小さくなった元ボスデブネコの背中を見送りました。


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