今度はお姫様!!
始まりました!!ユリナちゃん転生です!!
オギャーオギャー!!
かなり近い場所で、耳障りな高音が響く。
赤子でもいるのだろうか?
私は、回りを見ようと体を動かすが…動けない。
そんな私の前に巨人が現れて、私を軽々と抱き上げた。
あれ? この感覚は身に覚えがある。
…ああ…そうか…私。
転生したんだな…
私が染々していると、私を抱き上げていたメイドがベッドに横たわる女性に、私を見せるように近づけた。
どうやら、メイドを雇える位の金持ちに生まれた様だ。
「シュリア様!!がんばりましたね!おめでとう御座います!!魔術師の言った通り女の双子ですわ!」
む?双子?人の体温を感じたので、隣に目を向けると真っ赤な赤ちゃんが抱かれていた。
今生の私は、双子で生まれたようだ。
私が赤ちゃんをじっとみていると、赤ちゃんは嬉しそうに私の手を掴んだ。
痛い!!離せよコラ!!
私が無理矢理手を引き剥がす、すると赤ちゃんは
「オギャー!オギャー!オギャーオギャー!!」
おもいっきり泣き出したので、慌ててその手を握る。
手を握ると隣の赤ちゃんは、キャキャと笑いだしたので、ホッと息をついた。
赤ちゃんの鳴き声は、頭に響くから苦手だ。
その様子を、ベッドから微笑ましく見ていた女性。多分母親が、クスクス笑いながら私達を優しく見つめる。
「あらあら、仲良しね」
「姉姫は、妹姫が余程好きなのですね」
え!姫??と言うか、私は妹なのか…いや!!そんなことより!!
今回の私はお姫様なのか!!
不味い……よし!!決めた!!
徹底的に親に嫌われて、修道院か追放を目指すぞ!!
彼女の望みは、一人寂しく孤独死。
今生こそは!望を叶えて見せる!!
そう固く誓った私は、強烈な睡魔に襲われ直ぐに深い眠りについた。
産まれかわりました!!
今度はお姫様です!!
そして、次の更新は一週間後くらいです!!
これからも宜しくお願いします!!




