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どうしてこうなった。


「今日からこのクラスに転入しました、進藤愛琉しんどう あいるです。よ、よろしくお願いします。」


平凡で平穏な日常に飛び込んできた“特別”。栗色のふわふわな髪に大きな瞳、白い肌に赤い唇、お人形さんのように可愛らしい彼女はまるで物語に出てくる主人公のようだった。彼女の魅力は人を呼び、常に誰かに囲まれている。いつもにこにこしていて間違ったことははっきり言う。皆が皆好ましいというその性格を、ほんの少し煩わしいなと思った私はきっとおかしいのだろうと思ったので関わらないようにしていた。ただ主人公のような彼女を時々横目で見るだけで、私は私の平凡だけど平穏な世界にそこそこ満足していた。なのに。


「な、なに!?」


“特別”な彼女はさらに“特別”を呼び寄せる。教室の中に嵐を入れたかのように荒れ狂い、バサバサとプリントが舞う中、足元に広がる光る線。文字なのか模様なのか分からない複雑な形を円にしたそれはまるでRPGの魔法陣。あぁ素晴らしい!彼女は主人公のよう、てはなくまさしく主人公だったのだ!

そして彼女はきっと異世界に行き勇者、もしくはお姫様になって世界を救うのだ。物語だね、素晴らしい。ただここまで無いボキャブラリーでなんとか物語の序章っぽく言ってみて一言文句を言うのであれば──なんで私がいるときにこうなるのかな!?私避けたよ!避けてたんだよ!?それなのに偶々教室に私しかいかいときに偶々彼女が来ただけなんだよ!?なのになんで!今そうなった!?

これがクラス一のイケメン君とか元不良君とかだったならまぁ話の展開てきに有りかなとは思うがしかし、何故極力関わろうとしなかった平々凡々な私なの!?

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