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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第四章 Distance of the mind
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#85 聖焔七式 奥義

どうやら自分の思い通りにラストを迎える事が出来そうです。まだ終わりませんけどね!!

二部もありますよ!!


『作戦名ユートピアの時か?すり替わったのは、さあ白状しろ。お前は誰だ』

『フフフフ、そこまで見抜かれていたか、そうだ私はグラツ・ティーエンスでは無い、言うなればグラツ・ティーエンスの作った最初の悪魔と言ったところか』

『最初の悪魔だと?』

『そうだ、グラツはアルドとキリコを蘇らせようと悪魔という存在を創り出した。俺はその第1号の試作品だ。だがあいつはオレを、オレだけを危険として封じ込めようとした!!』

『グラツをどうした』

『殺したよ、今頃そこらへんの魔獣の肉の一部だろうよ』


アキトはじっと目の前の悪魔を見つめている。

リラもじっとアキトと悪魔の話し合いを聴き続ける。


『我が名はオル・グランク。人類への執行者だ。よく見るがいい、お前達が生涯最後に見る王の姿を!!』

『させねえって言ってんだろ』

『やれるものならやってみろ。私には今まで蓄積されたシリウスのデータベース全てがインプットされている。ーーーーーーー神凪アキト、お前の過去も、その背中の傷もオレは知っているぞ?よく思い出せ、忘れることなど出来ん、グラツは忘れるように暗示を掛けただけだ。消すことの出来ないほどお前の罪は余りにもーー重い』

『黙れ!!』


アキトが反論も出来ず、ただ手に力を込める事しか出来ずその言葉を聞く事しか出来ないアキトに変わって声を張り上げたのはリラであった。

普段の彼女からは想像も出来ないほど声を荒げ、そう言った。


『もし昔のアキトにどんな事があろうとも今のアキトが重要なんだ!!少なくとも貴方の様に人の不幸を嘲笑う様な奴よりもずっとアキトは立派だと思う。この先どんな事があろうとも私が支えて見せる!!』


(ああ…………俺は幸せだな)


例えアキトの過去にどんな事があろうとも支えてくれると言ってくれた人が自分の隣に居る、そんな人が自分を愛してくれている。そうだ、重要なのは過去じゃない、重要なのはこれから作っていく未来なんだ。


(ありがとう、リラ)


『黙れ人間、貴様らは半分悪魔と同じ様なものだ、普通の人生など送ることなど出来ん。それでも同じ台詞を吐けるか』

『『何度だって言ってやる。お前には負けない!!』』

『そうか、ならば死ぬが良い、人間は人間らしく惨めな殺し方で潔く死ねぇ!!』


オル・グランクがアキトとリラに襲いかかる。

デス・ロンドを発動すると、アキトとリラの周りの空気が渦巻き始める。


『我が絶望の輪舞曲は全ての物を捻じ曲げ、捻り潰す。その間惨たらしく千切れろぉ!!』


二人は直前でそれを回避する。


『煉獄の焔よ、我が障害を焼き尽くせ、プロミネンスナパーム!!』


アキトが巨大な火球を投げつけるもデス・ロンドを発動し、オル・グランクの周りの空気を捻じ曲げ、逸らしてしまう。


『妖精たちよ、我が矢に力を!ホーミングノヴァ!!』


リラがヴァルキュリアで矢を放つ、オル・グランクはそれをデス・ロンドで回避するも、ホーミングの名に相応しくノヴァとして分散しながらオル・グランクに襲いかかる。

だがオル・グランクは自身の右手を巨大な剣に変化させ、消し飛ばしてしまう。

だがアキトは笑った。


(やはりあの魔法にはタイムラグがある、だが多く見積もっても約二秒と言ったところか。それに発動していられる時間は約五秒、それ以上は発動していられない)


アキトがリラの方を向くとリラも同じ結論に至ったらしい、大きく頷いた。


『これで決める!!妖精たちよ、我が意思に汝らの加護を、光弓にその力を、フェアリー・ファンタジウム!!』


リラは自身の奥義とも言える技を繰り出す。

リラは空中を矢を番え、高く矢を打ち上げる。

その矢はオル・グランクの真上まで上がると一際大きな光を放ち四方八方に分散しながら、それでもオル・グランクを目指し一直線に飛んでいく。

その光は白、赤、青、緑、黄と様々だ。


『私の固有魔法、ファンタジアとヴァルキュリアの合体奥義、様々な属性の矢を受けて耐え切れるかな⁉︎』


オル・グランクはデス・ロンドでそれを弾くが少しずつ勢いが減っていく。


『クソッ、こんなもの!』


だがその声も虚しく一本の矢が捻じ曲がった空気を突破する。

その後は堰を切ったように様々な光を放ちながら矢がオル・グランクに襲いかかる。


『グァァァァァァ!!』


ある所は凍りつき、火傷をし、様々な傷を負いながらもオル・グランクはそれを耐え切った。


『ふふふふふふ、フハハハハ!!そんなものか人間!!』

『そんな訳無いでしょう?貴方はもうデス・ロンドは使った、あれ?アキトはどこ?』


リラが笑いながら言い放つ。


『聖焔七式 奥義』


オル・グランクがアキトを見つけるのとアキトがそう言うのは同時であった。


『聖焔七式 奥義 五神剣舞!!!』


アキトはオル・グランクに正面からサファイアを纏い目にも止まらず走り始める。


(いかん、デス・ロンドを……いや間に合わん迎撃せねば)


アキトの渾身の一撃は先にオル・グランクの振った剣によって阻まれた。


『フハハハハ、奥義とはそんなものか神凪アキト!!』


と思われたが、アキトはそれを軽く受け流す。


【玄武】五神の名に相応しくアキトの奥義には大きく分けて五つの技に分けられる。

アキトはわざと初撃をさせる事で相手の体制を崩し、万全の体制でただ一撃ブリューナクを振る。


【青龍】そのままブリューナクに魔力を送り、自身の周りに巨大な上昇気流を発生させる。

相手と自分を上昇気流に巻き込み、自身は巨大な剣を横に大きく回転させながら揚力を得て、回転の遠心力と共に舞い上がりながら相手を斬りつける。


【朱雀】空中へと上がったオル・グランクはなす術もなく空中に放り出される。それより高き上空に上がったアキトは何度も中で突きを繰り出す。それは焔の槍となり、オル・グランクに襲いかかる。


【白虎】そのまま空中で二回ブリューナクを振るい、二つの焔の斬撃を作り出す、それを交差させながら自分のブリューナクと共に空中を蹴り、空中でなす術の無い相手を斬りつける。


【麒麟】斬りつけた後アキトは空中で体制を変え、ブリューナクを地面に足をつけると共に地面に突き刺す。するとその地面が赤く光り出し、そこから真っ赤な焔が燃え上がる。それは重力に任せて落ちてきた哀れな悪魔を包み込む。


アキトが初めに奥義の宣言をしてから此処まで約五秒。

オル・グランクは殆ど自分に何が起きたかも分からないだろう。

そのまま重力に任せて地面に落下した。


『うぉぉぉぁ………』


悲痛な悲鳴をあげるとオル・グランクは動かなくなった。


『アキト!!』


倒れかけたアキトをリラが受け止める。


『ははっ、カッコよく決めようと思ったんだけどな』

『ううん、カッコよかったよアキト』


二人が戦いの終わりを迎えたと思ったとき


『まだ……まだ終わらんぞ……その際ひとの体などどうでも良い………貴様ら全員道連れだ!!リミットレス、発動!!』


オル・グランクがそう叫んだと思うと本部長室全体を巻き込む程の空気が捻じ曲がり、床も、壁も天井も全てが破壊され、それに巻き込まれたアキト、リラ、中央にいるオル・グランクも下の今まさに戦いの途中であるジント達の元へと吹き飛ばされた。

前書きでも言いましたが、二部も予定しております。

良かったら読み続けて頂けると嬉しいです。

ラストまでお見逃しなく!

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