#84 お前は誰だ
あと3話くらいでしょうか?第二部の詳しい内容とか考えてないと
『フフフフ、フハハハハッッッ!!』
グラツが堪えきれず吹き出したと言うようにアキトとリラが来て笑い出した。
『何が可笑しい』
『いやいや、すまんね遂に長きにわたる私の計画が完成するのかと思うとね』
『完成などさせない、ノアの箱船計画は俺たちが阻止して見せる』
『いや、もう完成しているよ。お前たちが此処に来た時点で私の計画は完成済みだ』
グラツは本部長室の奥にある巨大なモニターに目を向けた。
最初此処に入ってきた時には気がつかなかったが、まだそこには沢山のシリウス支部の映像が流れていた。
『見ているかね哀れなシリウスの諸君、今此処に私の計画は完成した!!哀れな諸君が裏切ったと思っているアルビレオのシリウスはこの通り私を倒す為に此処までのこのこやって来た。そうだこいつらは裏切ってなどいない、貴様らは自分達の希望を自分達自身で潰したのだ』
グラツはさも楽しそうにそうモニターに向かって話し続ける。
『私の計画にはどうしても神器などの戦力が大きいアルビレオが邪魔だった。そこでこいつらに単身で此処に攻め入らずにいられない状況を作り、わざわざやられにやってきたこいつらを排除し、ノアの箱船計画を完遂させる。お前達は元より生かす気など無い、貴様ら人間など生きている事自体が汚らわしい!!!』
グラツはモニターを思い切り叩いた。
『よく見ているがいい、神凪アキトとリラ・カーネリア・プレシアの命が散った時こそ、人類破滅のカウントダウンの開始だ』
『おい、その計画前提から破綻してるぞ。お前が俺とリラを殺すだと?そんな事はさせない。もう一度言う、俺たちはお前なんかに負けない、お前の馬鹿げた計画は俺とリラが。シリウス全員で阻止して見せる』
『そうよ、私達はグラツ・ティーエンス。貴方になんか負けない。私とアキトがいる限り貴方の思い通りになんかさせない!!』
『ふん、口で言うだけならば誰にでも出来る。貴様らは人類の歴史最後のほら吹きとして死ぬのだ』
『『死んでたまるか、お前はここで倒す!!』』
『良かろう、さあ始めよう止められるものなら止めてみろ!!さあ神器を抜け!!』
『古の王に支えし気高き剣の魂よ、我が意思に応え大いなる力を我が身に宿せ、いでよ聖焔剣ブリューナク!!』
『古の王に支えし誇り高き弓の魂よ、我が意思に応え大いなる力を我が身に宿せ、いでよ光弓ヴァルキュリア!!』
『古の王より我に支えし聖焔剣ブリューナクよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、神器解放 聖焔剣ブリューナク!!!』
『古の王より我に支えし光弓ヴァルキュリアよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、神器解放 光弓ヴァルキュリア!!!』
『行くぞ!!聖焔七式 四ノ太刀 四獅舞!!』
アキトはサファイアで加速をつけ、地上と空中を変速的に動きながらグラツに向かって斬りかかる。
『ふむ、早いな。だが私には効かん!』
ブリューナクがグラツに当たる瞬間、アキトの体ごと横にずれ、グラツには届かない。
アキトはそのままの速さでもう一度斬りかかるも、結果は同じに終わった。
『ならこれならどう?スナイプシャイン!!』
リラがグラツがアキトの一撃を受け流した瞬間を狙い、ヴァルキュリアを放つ。
だがまたもそれはグラツの体に当たる直前光が屈折する様にねじ曲がり、起動が変わった。
『終いか?ならばこちらから行くぞ』
グラツはアキトに手をかざすと、手を空中で回す様にした。
するとアキトの周りの空気がねじ曲がり、それに巻き込まれた空気と共にアキトは錐揉み状に吹き飛ばされた。
『グハァッッッッッ!!』
アキトは血反吐を吐きながら必死に立ち上がる。
『アキト!!』
リラがすぐさまアキトの治療に当たる、上着を脱がせ、アキトの上半身を露わにさせる。
その体には数々の古傷や今出来た傷などが見るのも痛々しく刻まれていた。
(ん?何だろうこれ)
リラは戦闘中にも関わらずアキトの背中のある一点に釘付けとなっていた。
そこには一際大きな古傷とその上に被さる様に書かれた紋章の様なものが描かれていた。
『リラ、ありがとう。もう良いよ』
リラはその声に我に帰り、アキトの治療を終えた。
『それがお前の魔法か』
アキトがグラツに向かって声をかける。
『そうだ、これが私の悪魔としての力。絶望の輪舞曲だ』
『そうか、やはりな。前から疑っていたが今確信したよ』
アキトはグラツの目をみながら話す。
『何が?アキト?グラツが悪魔って事?』
それならば前から疑われていた事だ。それを今更確信する程の事でも無い。
『それくらいならば予想して当然だろう。それともその程度の事もわからなかったのか?』
『いいや?気が着いたのは俺だけだろう。それ程お前の演技は素晴らしかった。だが考えると不自然なんだよ。まず一つ目俺の知ってるグラツ博士はまだ40代だった筈だ。だがあれから二年しか経っていないというのに貴様は余りにも外見がかけ離れている。二つ目、グラツ博士の年齢程にもなると新しく魔法を覚えるのは至難の技だ。それが悪魔としての魔法ならば更に。そして三つ目、グラツ博士は俺の事を呼ぶときはアキトと呼ぶんだ。間違っても神凪アキトなどと呼んだ事は無い』
『まさか…』
この三つの事から導き出される事と言えば、リラも気が着いた様だ。
『作戦名ユートピアの時か?すり替わったのは、さあ白状しろ。お前は誰だ』
『フフフフ、そこまで見抜かれていたか、そうだ私はグラツ・ティーエンスでは無い、言うなればグラツ・ティーエンスの作った最初の悪魔と言ったところか』
頑張って今週中に第二部行けたら、いいなーーー…………




