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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第四章 Distance of the mind
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#82 怒ってんのは

最近漫画の買いすぎでお金がどんどん減っていきます、最近暇があったらブックオフに行ってる気がする……

〜akito&jinto〜


アキトとリラ、ジントとミサトそれにガーベラのメンバーはシリウス本部の中を最上階にある本部長室に向かって走っていた。

行く手を遮るのは悪魔、倒しても倒しても横から、前から後ろから襲撃を食らう。


『くそっ、倒しても倒しても湧いてきやがんな』

『しょうがないわよジント、ここは敵の本拠地守りが堅くて当然だわ』


アキトとリラは魔力の節約の為それぞれブリューナクとヴァルキュリアは使わず、舞姫で応戦していた。


『このままじゃ間に合わない、早くしないとアルビレオのみんなが…』

『待ってアキト、話してる暇無いみたい』


一行の前に新しく十数名の悪魔が現れる。


『お父様とキリコ様の名のもと貴様らを抹殺してくれる!!』

『戯言を…ほざくな!!』


レンカとガーベラのみんなが瞬く間に目の前の障害をねじ伏せる。

悪魔は魔法を使えない、よって近接戦闘にのみ気をつけていれば熟練した技術をもつアルビレオのシリウスにとってさほど怖いものではない。

しばらく走る間に大きな空間へと出た。


『ここは?なんのためにこんな所が』

『ここは大広間です。シリウスには沢山の貴族や王族が出入りしますからね、研究職一色ではダメだったのでしょう』

『なるほど、ところでさっきから気になってたんだがよアキト、お前ここに来たことあんのか?』

『はい、少しの間だけですが…』

『おっと、敵さんのお出ましだ。………なるほどここでてめえらか』


大広間の奥から現れたのは二人。

たった二人だったが、今までのどんな悪魔よりも手強い。


『お父様の名により、貴様を殺させてもらう』

『やれるもんならやってみろよ、アルド、キリコ』

『ふむ、神凪アキト、貴様は殺すなどの名だ。抵抗をやめて大人しくしろ、そうすれば手荒な真似はせん』

『いいのか?俺たちは相当な数の悪魔を殺してるぞ?』

『ふん、役に立たぬ愚図などむしろ掃除してもらい礼を言うよ』

『アルド、てめえ仲間じゃねえのか?』

『仲間?あいつら失敗作が?笑わせる。私達に仲間など居ない、いるのはキリコとお父様と唯の駒だ。思い通りに動かぬ駒など唯のゴミに過ぎん』


アキトが飛びかかりそうになるのをジントが止める。

その腕にはかなりの力が掛かっており、掴まれたアキトが一瞬顔を歪めるほどだった。

だがアキトはその理由を理解し、止める。自分と同じ、怒りだ。


『アキト冷静になれ、お前の立てた作戦を忘れるな』

『すいませんジントさん、頼みました』

『ふん、作戦会議は終わりか?ならば早く掛かってこい』


アキトとリラ、それにガーベラのメンバーが一斉にアルドとキリコに向かって飛びかかる。

だが今度はジントもミサトも止めない。

アキトが舞姫を二人に向かって振るう、更に後ろからレンカがアルドを、ユーマがキリコに攻撃を仕掛ける。


『くだらん!』


レンカがシルガを、ユーマがアイアスソウルを発動したのを見てからアキトは指を鳴らす。


『紅蓮爆撃華!!』


舞姫の能力で舞姫を振った場所に爆音が鳴り響き、爆風が巻き起こる。


『何っ⁉︎味方ごとだと』

『違う、攻撃を仕掛けるにしては爆発の規模も小さいし、何よりあいつが仲間諸共の攻撃をするはず無いだろう?』

『煙幕か!!』


そうアキトの作戦は爆発でアルドとキリコを攻撃する事では無い、シルガの展開が早いレンカとアイアスソウルで耐久力の高いユーマを囮に規模の小さい爆発を起こし、爆煙で目くらましをする事。


『くそっ、あいつらが居ない!』

『という訳でご両人。お前らの相手は俺たちだ』

『貴様らぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』


ジントとミサトがアルドに、ガーベラがキリコにそれぞれ狙いを定める。

此処までは作戦通り、ここからは作戦外。

アキトでも、潜入していたジントとミサトでもアルドとキリコのステータスまでは調べることは出来なかった。

イコールぶっつけ本番である。

アルドの右腕とジントのバルクーサスが共にぶつかり合い、激しい打撃音が鳴る。


『おっと、怒ってんのはてめえらだけじゃねえ。てめえらよくも俺らの仲間を殺しやがったな!!』

『貴様ら人間などゴミ以下だ』

『あっそ、じゃあゴミ以下に殺られるお前は何なのか考えろ!!』


ジントは詠唱を始めた。


『古の王に仕えし強靭なる斧の魂よ、我が意思に応え、強大なる力を我が身に宿せ、いでよバルクーサス!!』


ジントのバルクーサスが光り輝き、周りからも空間が歪むのが分かるほどバルクーサスの周りには大きな重力場が発生していた。


『くだらん!!』


アルドが右手を突き出すとそこから雷が放出された。

それを見ていた全員が驚愕した、それもそのはず。そんな魔法を使う魔獣は居ないのだ。

似たような魔法を使う魔獣ならばいるが、線状の電気を放出出来る程の魔法を魔獣は有していない。

ジントは一瞬反応が遅れたものの、長年の経験値からか間一髪反射で避けることが出来た。


『驚いたという顔だな、人間。大方悪魔は魔法を使えない、そう思っていたのだろう。本来ならばそうだ。だが我々は唯一魔法を使える悪魔なのだ。言うならば成功作、奴ら失敗作とは格が違う』

『奥の手って訳か、俺のバルクーサスみたいに』

『奥の手とは違うな、我々はこれを隠す気など無かった。ただ機会が無かっただけだ』

『なるほど、そりゃ済みませんねぇ』

『時にその王の器は確かNo.8だったな』

『よくご存知で』

『そうか、ではお前らには特別に奥の手を出してやろう』


何か危険を感じたアルビレオのシリウス達は一度纏まり二人から距離を取る。

一方二人はアルドが天井を破壊し、そこから落ちてきた物を拾い上げる。

手に取った物はアルドが大鎚、キリコが大鎌である。


『教えてやろう、これが真の絶望だ』


二人は目を閉じ、


『古の王に仕えし勇敢なる大鎚の魂よ、我が意思に応え、大いなる力を我が身に宿せ、いでよNo.4 雷鎚トール!!』


『古の王に仕えし冷徹なる大鎌の魂よ、我が意思に応え、大いなる力を我が身に宿せ、いでよNo.5 死鎌プルート!!』


キリコも魔法が使えます、ちなみにどちらも固有魔法です。勿論他の三つの魔法も……

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