表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第四章 Distance of the mind
85/121

#81 貴様の意志は

明日から学校です…寝坊しないようにしないと…

『いくぜ、覚悟しな』

『死ね、下等種族』


ケイとシルの一騎打ちが始まった。

ケイはマジックボードで二本の小太刀を創り出し、シルに飛びかかる。

シルは王の器で魔法弾を撃ち出しケイを迎撃せんとするが、ケイは小太刀を犠牲にし、それを弾く。直ぐさまマジックボードで今度は短剣を創り出しシルに向かって投げつける。


二人の戦い方は真逆とも言えた。

ケイは攻め込む勢いと無限の武器で真正面から斬り込んでいく。シルはそれを悪魔の視力で時にいなし時に迎撃しながら一歩も退かずに迎え撃った。


ケイの魔力で出来た武器とシルの魔法弾がぶつかり合うたびに衝撃が互いの鼓膜を揺らす。

互いに目の前の相手を倒すために他のことなど考えず全力で戦っていた。


何時までも続くかと思われた攻防も次第に状況はシルの優勢へと傾いていった。

シルが操るのは王の器、魔法は使えないが切れることのない無限の魔力を持つ悪魔が魔力切れを心配して動きの鈍った人間を圧倒し始めた。


今もケイが一気に勝負を決めようと鎌を持ち斬りかかっていったが、精密な射撃により思うようにシルに近づけない。ケイの体制が崩れた隙に容赦の無い射撃がケイの足を貫く。


『うがぁぁあ!!!』

『これが我々とお前達の差だ。諦めるが良い下等種族』


シルが止めを刺そうとケイに近づいた時、


『うるせぇ、さっきから下等種族、下等種族うるせぇんだよ!』

『ふん、まだ立つ気力が残っていたか、そのしぶとさだけは褒めてやろう。だがこれがお前らの限界、諦めろ』

『だからうるせぇって言ってんだろ!!人間をなめるんじゃねえよ!!お前らのお父様とやらは絶対アキトがどうにかしてくれる、だから俺は俺の信じた男の為に自分の仕事をするだけだ!!それが出来なきゃアキトの側にいる資格は無ぇ!男じゃ無えんだよ!!!』

『弱い犬ほどよく吠える。お前は少々懲らしめる必要があるな』


シルが王の器をケイに向ける、これで止めを刺そうとして。

もう死にかけの下等種族にこれ以上抵抗など出来まい、そんな風に思いながら。


だが現実はシルの予想を裏切った。


ケイは自身の固有魔法、テレポートを使いシルの背後へと回り込んだのだ。そのまま王の器を掴む。


『貴様っ、まだそんな力が』

『お前には釣り合わないよこいつは、俺に寄越せ』


その瞬間二人が光に包まれる。




(今問おう、誰だ我が主は)

(此処は?)


ケイとシルは見知らぬ土地に立っていた。

二人の前には光輝く丸が浮かんでいた。


(我が名は、コルセア。王の器の精霊なり)

(決まっているだろう!下等種族では無い、この私だ!)

(まあ聞け、我々王の器は主の意志によって強くなる。よって私はより強い意志と覚悟を持つ者の方が良い。そしてそれは決まっている)


コルセアはシルの元へと向かう。


(ふはは!見たか!やはり私なのだ!!)

(貴様は…わが主には相応しくない)

(何⁉︎何故だ!何故私ではなくあの下等種族を選ぶ!!)

(貴様の意志は空っぽなのだ、それ相応の覚悟も当然無い)

(そんな…お父様への感謝が無いとでもいうのか!!)

(それが、空っぽなのだ。無いと言っている訳ではない、空っぽだ。意志と覚悟は誰かに作ってもらうものではない、自分で作るものだ)


コルセアはケイの元へと向かった。


(さあ、今から貴様が我が主だ、さあ我が名を呼べ!!)


そしてまた二人の視界を光が包む。


『チェックメイトだ、シル』


ケイがコルセアをシルへと向ける。


『古の王に仕えし聡明なる銃の魂よ、我が意思に応えその力を我が身に宿せ、いでよNo.19 双銃 コルセア!!』


ケイの持つコルセアが光に包まれ、ケイの両手にかかる、その光が晴れるとケイの両手にはそれぞれ銃が握られていた。


『馬鹿な…この私が人間如きに…下等種族に負けるなど…』

『お前を倒して、俺たちは前へと進む、さようならシル』


ケイがコルセアの引き金を引くとシルの頭を打ち抜き、シルは絶命した。

他の悪魔もケイト達の手で倒されており、外の制圧は完了した。


『お疲れケイ君、それは?』

『戦利品です、王の器』

『あっ、いいなー。私にくれない?』

『ダメですよ、俺の物です』

『まあまあ、二人とも取り敢えずアキト隊長に合流しましょう、もしかしたら中で手間取ってるかもしれないですし』

『ああ、そうだなエンドリア、アキト達の加勢に向かおう』


そう言ってケイ、ケイト、エンドリアの三人は外を他のシリウスに任せシリウス本部へと走っていくのだった。


と言うわけで祝!ケイ君王の器ゲット!!

まあ最初の方からケイには王の器を持たせるつもりでした、コルセアの説明も置いておきます。


No.19 双銃 コルセア


片方からは当たると爆散する弾を、もう片方からは拡散しながら飛ぶ弾を発射する銃。


絶対に右手が爆散する弾を、左手が拡散しながら飛ぶ弾を発射するように銃がなる。

たとえ途中で持ち替えようと性質は変わらない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ