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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第四章 Distance of the mind
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#79 因縁のポールスター

なかなか頭の中の構想がまとまらない…早く第二部とかいきたいのにー!!

『ところでどうやってグラツのいるポールスターまで行くんだ?』


アキト達のいるアルビレオからポールスターまではかなりの距離がある、とてもではないが歩いて行ける距離では無い。


『馬車を使って行くよ』

『でも馬車で行ったらグラツにばれちゃうんじゃ…』

『良いんだ、あいつは俺たちが来ることくらい予期してる、それにキリコがいる限り見つからずに行くのは無理だ』


アキトとリラには魔獣の魔力が流れている、キリコは魔獣の力を制御し、魔獣を操ることに秀でている。アキトとリラは絶対にキリコにはばれてしまうのだ。


『というわけでオルガ教官、馬車お願いします』

『ああ、分かった直ぐに準備しよう』


オルガが馬車を用意している間アキト達はブリーディングを行っていた。


『でもポールスターに乗り込んでどうするつもりなんだアキト、かなりの警備が敷かれていると思うぜ』

『はい、ですから正面から突っ込みます、あいつらに裏をかくということは難しい、だったら堂々と乗り込んでやりましょう』

『ははっ、俺はお前のそういう所好きだぜ。じゃあ外で待ち構えているであろう魔獣はケイ、お願いできるか?』

『はい、任せといて下さいジントさん。あなた達がいない間に俺たちも強くなったんです』

『じゃあ頼んだよケイ、ケイトさんとエンドリアもお願い出来る?』

『任せといてよ、アキト君』

『大丈夫ですよ、アキト隊長』

『じゃあ外の警備はケイ達と第二部隊、第四部隊でお願いします。中の警備は俺たちで突破、中に入るのは俺たちと第三部隊とジントさんとミサトさんです』

『アルドとキリコはどうするの?』

『あいつらには隠れても直ぐに見つかるから足止めをお願いする、ジントさん、ミサトさん、それにガーベラのみんなで足止めをしていてくれますか?』

『ああ、分かったよアキト。それでお前らはどうするんだ?』

『俺とリラはグラツを叩きます、あいつを倒せば少なくとも戦意を削ぐくらいはできると思うので』

『オッケー了解だ、俺は久しぶりの戦闘だからなぁ、鈍ってないと良いんだが』

『良く言いますよ、居なくなるまでより強くなってるんですから』

『まあ、俺も伊達に潜入捜査してねえってことよ』

『頼みましたよ、ジントさん達の働きに掛かってるんですから』

『おうおう、あんまりプレッシャーかけるんじゃねえよ、お前こそしゃんとしろよ?』

『了解です、元隊長?』

『お前、言うようになったなぁ!』


アキトがジントに頭を鷲掴みにされていると、オルガが戻ってきて馬車の用意が出来た事を告げた。


そして一行は馬車に乗り込みポールスターへと向かって行くのだった。




『アキト…』


馬車の中でリラがおもむろにアキトの腕を掴む。


『大丈夫だよリラ』

『無茶はしないでね』


たったそれだけの短い会話、それだけで二人には全てが伝わる、それだけの信頼で二人は繋がっているのだ。


(因縁のポールスターか……)


アキトはさっきのグラツとの会話を思い出していた。


(俺にはまだ記憶が…)


『?どうしたのアキト?』


黙り込んだアキトを不審に思い、リラが話しかけた。


『俺にはまだ取り戻さなきゃいけないものがあるんだ』

『取り戻さなきゃいけないもの?』

『俺の記憶はまだ全部は戻っていない、グラジオラスに入る前の記憶が無いんだ』

『アキトの昔の記憶…』

『だけどそのことを思い出そうとすると、何か黒い物が頭に掛かって何も考えられなくなる』


(多分俺の記憶は……子供の時の事を考えるだけで気持ちが悪くなる)


『グラツに消してもらったことは覚えている、だけどなんで消したのかを覚えていないんだ』

『それが、アキトの取り戻さなきゃいけないもの』

『うん、出来れば思い出したくないものだと思う、だけど俺には仲間がいる、大切な人もいる、いまなら乗り越えられると思うんだ』

『大丈夫だよ、私がついてる』


リラはもう一度アキトの腕を抱きしめる、アキトもそのままの体制でポールスターまでの道のりを過ごすのだった。






『すまんがこれ以上は無理だな』


馬車を運転していたおじさんがそう告げる、確かに目の前には魔獣の魔力がありありとわかるほど魔力が漂っていた。


『こんなに魔獣が…テイクオーバーなんかよりもどす黒い魔力』

『流石に多いな……』

『だけど進むしかない、行くよ。俺は』


アキトを先頭にアルビレオのシリウスは進んで行く、アルビレオの全てを背負って。



その時目の前の森が開き、大きな都市が見えた。


『あれが、ポールスター……』


その場にいた殆どの者が言葉を失った、周りを魔獣に取り囲まれ、黒い魔力が充満しているその場所は、人間の住む場所では無い。


ただ一人アキトだけはその中央に位置する高い塔を持つシリウス本部だけを見つめていた。




〜guratsu〜


『来たか、神凪アキト。魔獣にお出迎えをさせてやれキリコ』

『はい、お父様』


キリコがバルコニーへと出て行く。


『早く…早く来い神凪アキト……お前は俺が殺してやる』

『まて、アルド。私はアキトとリラには話がある、殺すのは交渉が決裂してからだ』

『はっ、すみませんお父様』

『さあ、早く来い神凪アキト、我が愛しい、最高傑作よ』






ノアの箱船計画発動まで、残り五時間。


第二部隊と第四部隊の名前は前の説明で書いてあるので省略で。

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