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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第四章 Distance of the mind
81/121

#77 一つ

作者インフルの為に更新が遅れました、すみません、皆様も体調にはお気をつけて

『演説とは言ったものの、どうやってやるんだ?アキト』

『今リラと、リックス支部長と話してるよ。多分明日になると思う』

『そっか、頑張れよアキト。お前に掛かってるんだからな』

『ケイも準備頼んだよ』


今アルビレオ支部は全国に向けた演説の為に作業に追われていた、だが支部の活気はかつてない程に高まっており、シリウス達の士気もかなり高い。


『これが成功したらシリウスの精鋭でシリウス本部のあるポールスターに殴り込みに行くんだろ?』

『ああ、グラツは一発殴らないと気が済まない』


アキトは拳を握り締めながらそう応える。


『さあ、作業に戻ろう、間に合わなかったら元も子もないからな』


アキト達の短い休憩時間が終わり二人も作業へと戻っていった。


何せシリウスの本業とはかけ離れた事をしているのだ。

シリウスの技術者を中心に急ピッチで進めているが、それでも魔獣の討伐の様に簡単にはいかなかった。


結局演説の準備が整ったのはアキトが会議で演説の提案をしてから二日後のことだった。




『うん、準備オーケー、何時でもイケるよ』


ケイトがさも楽しそうにそう話す。

今アルビレオ支部のエントランスは受付の部分にカメラを向けている状態である。

その受付の中にはアキト、リラの両名がいる。

楽しそうなケイトとは対照的に二人は緊張でガッチガチである。


『い、いやー。自分で言っといて何だけど緊張するね』

『アキトはいいじゃない、私はまだ心の準備が…』


二人をよそに準備はどんどん進んでいく。


『そろそろハッキング始めるけど準備いい?』

『『ちょっと待って!』』

『オッケー、始めるよー!』

『『えっ、ちょっ、はやっ…』』


アルビレオ支部整備長 橘ウララ話を聞かない女。


『よっし、成功!もう話していいよー』


アキトとリラは互いに頷きあって覚悟を決めた。


『皆さんいきなりですが、俺たちの話を聞いて下さい。今この国はとても大変な状況に陥っています、グラツの演説で従うと決めた支部も多いと思います。』

『ですが私達は初めに言います、私達は何があろうとも抗います、私達はグラツに仲間を殺されました、もし従ってしまえばそんな人がもっと増える』

『俺たちの言いたい事は一つです、シリウスの存在意義は魔獣と戦う術のない罪なき人々の為に彼らに変わって魔獣と戦う事です』

『どうか、世界をあんな奴に明渡さないで下さい、宜しくお願いします』


たった一分足らずの短い演説だった、だがそれ以上長くすればグラツに気づかれる可能性がある。


『伝わったかな、私達の言葉』

『伝わったさ、そう信じよう』


その後の日もグラツの指定した三日後までずっと演説を続けた。

そして、運命の日。


【さあ、答えは決まったかな、シリウスの諸君】


最後のグラツの演説が始まった。


【まあ、急いては事を仕損じると言うだろう、少し世間話をしよう。まずこれを見ているだろうコルノスティ王国国王はこの件とは無関係だ、まあ私が王になるのには邪魔なのでね後で処刑させていただく。それにアルビレオが何やらくだらない事をしていたようだが、我々に束になっても叶わない事が分からないならばかかってくるがいい、その場合全国民が道連れだがな】


『よく言うよ、誰も生かす気なんかないくせに』


【ではそろそろ初めて行こうか、ノアの箱船計画の選別を】


(来た!)


ここが運命の分かれ道、アキト達の演説でどれ位の人がアキト達に頷いてくれたのか。


【でば抗う者は緊急応援要請を報せるアラートを鳴らせ、制限時間は10分だ】


アルビレオのシリウス達は一歩も動かずエントランスのモニターを見つめていた、だが一つもアラートを鳴った事を報せる赤い丸は輝かない。モニター上の地図には赤い部分など見受けられない。

これは駄目かと思った時、一つ赤い丸が点滅した。


【ほう、一つだな、ここはアンタレスか】


『アンタレス!!』

『カルマ!』


アルビレオは歓喜に包まれた、俺たちの言葉は届いた、その喜びに。

だがその喜びの連鎖は止まらない、アンタレスを皮切りに一つ、また一つと点滅が増える。


【ふはははっ!そうか、我々に刃向かう者がこんなに居るのか、さあ制限時間まで後3分だ、抗うならば急げ】


『あっ、俺アラート鳴らして来ます』

『ああ、そうねお願いするわ』

『私も行きます』


アキトとリラはアラートを鳴らしに支部長室へと向かった。

これでグラツと戦える、そんな思いを胸に抱きながら。


〜〜〜〜〜〜


【ふむ、それでは時間だ、選別結果はアラートを鳴らさなかった町が一つか……】


一つ、その言葉に全国のシリウスは期待を持った、裏を返せばそこ以外は全て仲間なのだ、これならば勝てる、そんな思いが募っていた。


【ふむ、アラートを鳴らさなかったのは……】


アキト達は早くも戦闘の作戦をエントランスで立てていた。

だが次のグラツの言葉に思わず顔を上げざるを得なかった。















【アルビレオだな】

そろそろ二部の設定とか考え始めないと……

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